山野の花シリーズ108 イモカタバミ
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- イモカタバミ(芋片喰、カタバミ科)
南米原産で、戦後に観賞用に導入したものが野生化した帰化植物。よく似ているムラサキカタバミは花の中心部分が薄い緑色をしているのに対して、本種は中心部が濃い紫色しているので区別できる。虫に対してよく目立ち花粉もつくるが、結実することは稀だという。その名のとおり、地下に芋のような塊茎(かいけい)塊茎と呼ばれるイモを次々とつくり、これが拡散することで繁殖していく。ちぎれた塊茎のわずかな断片でもすぐに再生して新しい株として育っていくほど繁殖力が強く、至る所で野生化している。今では北海道から沖縄まで広く分布。
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- 名前の由来・・・根の上部にイモが数珠玉状に多数つけることから、「芋片喰」と書く。別名フシネカタバミとも呼ばれている。
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- 葉・・・全て根生葉で、長い柄の先に3出複葉をつける。小葉はハート形で葉の裏には短毛が生えている。
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- 花・・・葉より高い花茎を出し、5弁の赤紫色の花を多数つける。花の中心部が濃い紫色で葯は黄色、花粉を出す。時に白い花を咲かせる株もあり、シロバナフシネハナカタバミまたはシロバナイモカタバミと呼ばれている。
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- 芋(塊茎)で増える・・・株元の芋が、土の移動や耕転などによって拡散することで増えていく。繁殖力がとても強い。
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- 花粉が出るが結実しない・・・ムラサキカタバミと違って花粉は出るのに、なぜ結実しないのか?芋だけで安定した繁殖ができるので、虫媒花の戦略を進化の途中で変更したのだろうか?
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| 参 考 文 献 |
- 「食草・薬草・毒草が分かる野草図鑑」(金田洋一郎、朝日新聞出版)
- 「身近な雑草のふしぎ」(森昭彦、サイエンス・アイ新書)
- 「うまい雑草、ヤバイ野草」(森昭彦、サイエンス・アイ新書)
- 「日本列島におけるナガミヒナゲシの生育地拡大」(吉田光司ほか)
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