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山野の花シリーズ109 ニワゼキショウ、ヒオウギアヤメ

  • ニワゼキショウ(庭石菖、アヤメ科)
     北アメリカ原産で、日本には明治時代に入ってきた帰化植物。研究用に植物園に植えられていたものから広がったと言われている。庭や公園などの芝生や日当りの良い空き地などに群生して生える。青紫色の花をびっしり咲かせるが、一日でしぼむ。白紫色の花を咲かせるものもある。似た仲間に青色の花を咲かせるルリニワゼキショウ、黄色い花を咲かせるキバナニワゼキショウがある。 
  • 名前の由来・・・セキショウ(石菖)の葉に似ていて、庭の芝生に現れることから、「庭石菖」と書く。 
  • 花期・・・5~6月 
  • 草丈・・・10~20cm 
  • 茎葉・・・葉は線形又は剣状で、細かい鋸歯がある。茎は扁平で、ごく狭い翼がある。 
  • ・・・小さな花を次々に開くが、一日花である。花被片は、赤紫色または白紫色で、濃い色の筋がある。中心部は黄色。 
  • 花のアップ・・・赤紫と中心の黄色のコントラストが美しい。 
  • 白紫色の花・・・白地の中心部は濃い紫色。 
  • 群生するので遠くからでもよく目立つ
  • 蒴果・・・光沢のある丸い実が上を向いてつく。 
  • 熟してくると、下を向く。 
  • ヒオウギアヤメ(桧扇菖蒲、アヤメ科)
     亜高山~高山の湿地や湿原に生えるが、北海道では原野などの湿地に生えるという。外花被片は垂れ、内花被片は水平に広がるのが特徴。花茎が枝分かれする点が他のアヤメ類との区別点になる。花茎の先端にある苞の中に普通2個のツボミが入っていて、それぞれ少し時期をずらして咲く。秋、果実が裂開すると、光沢のある黒色の種子が現れる。その実を万葉集では「ぬばたま」と呼ぶ。中部以北、北海道に分布。秋田では、八幡平、焼石岳、栗駒山、鳥海山などで見られる。
  • 名前の由来・・・幅の広い葉が規則正しく並ぶ様を、ヒノキの薄い板で作った「桧扇」に似て、花がアヤメ(菖蒲)に似ていることから、「桧扇菖蒲」と書く。
  • 花期・・・7~8月
  • 草丈・・・30~90cm
  • ・・・剣状で先は尖り、花茎より短い。基部は紫色を帯び、中脈は目立たない。
  • ・・・花茎は上部で分岐し、枝先に青紫色の1日花をつける。垂れ下がった外花被3片には、網状の模様がある。内花被3片は小さく1cmほどだが、よく似たアヤメは4cmと長いので区別できる。
参 考 文 献
  • 「食草・薬草・毒草が分かる野草図鑑」(金田洋一郎、朝日新聞出版)
  • 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社)
  • 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
  • 「春の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
  • 「夏の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
  • 「身近な野の花のふしぎ」(森昭彦、サイエンス・アイ新書)
  • 「山渓名前図鑑 野草の名前/春」(高橋勝雄、山と渓谷社)
  • 「山渓名前図鑑 野草の名前/夏」(高橋勝雄、山と渓谷社)