山野の花シリーズ110 ナズナ
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- ナズナ(薺、アブラナ科)
道端や空き地、田んぼの畦、畑など至る所に生える。風の冷たい早春から白い小さな十字状の花を多数咲かせる。春の七草のひとつで、地べたに張りついているような若い葉を七草粥に入れる。根生葉はロゼット状で羽状に切れ込み、茎葉の基部は耳状となって茎を抱く。 日本全土に分布。
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- 名前の由来・・・早春に花が咲き、夏に枯れることから「夏なき菜」が訛ったとの説や、花が小さく可愛らしいことから、「なで愛する菜」の意味など諸説ある。
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- 別名ペンペングサ・・・果実の形が三味線のバチに似ていることから、別名ペンペングサとも呼ばれている。商魂たくましい近江商人が通った後は、ペンペングサも生えない、などと使われたりする。
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- 葉・・・根生葉はロゼット状で、楕円形から倒披針形で羽状に深く裂ける。茎の上部の葉は裂けず、柄がなく茎を抱く。
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- 花・・・白い4弁花で、雄しべ6個、雌しべ1個。花は下から咲き、上部に次々にツボミをつける無限花である。
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- 果実・・・扁平な倒三角形で頂部がへこみ、三味線のバチのような形をしている。
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- ペンペン草の俳句
我が家ではぺんぺん草も伸び放題 八木葉子
地のこゑかぺんぺん草の実のさやぐ 宮坂静生
寝ころべばぺんぺん草のさわぎをり 坂口夫佐子
三味線草おさな友だち皆はるか 北 さとり
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- 食用・・・花茎が立つ前の若芽を利用する。茹でて水にさらし、おひたしや油炒め、菜飯、七草粥に入れたりする。
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- なづな粥、薺粥の俳句
長女次女和服で居たりなづな粥 吉田汀史
おろそかにせず一人炊く薺粥 飯島晴子
あはあはと夫婦があますなづな粥 西村弥生
なづな粥すする昭和の消え行く日 町田しげき
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- 薬用・・・開花期の全草を水洗後、日干しにする。高血圧症、止血、鎮痛、下痢止め、むくみ、便秘などに煎じて飲む。
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- ナズナの花の俳句
なずな咲くてくてく歩くなずな咲く 小枝恵美子
なづな咲きふり返りても風の音 岸田稚魚
三遷もせず子を育て花なづな 斉藤とく子
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| 参 考 文 献 |
- 「食草・薬草・毒草が分かる野草図鑑」(金田洋一郎、朝日新聞出版)
- 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社)
- 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
- 「春の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
- 「山菜ガイド」(今井國勝・万岐子、永岡書店)
- 「身近な野の花のふしぎ」(森昭彦、サイエンス・アイ新書)
- 「山渓名前図鑑 野草の名前/春」(高橋勝雄、山と渓谷社)
- 「江戸草花図鑑」(岩槻秀明、エクスナレッジ)
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