山野の花シリーズ113 キツネノボタン、タガラシ・・・
|
 |
- キツネノボタン(狐の牡丹、キンポウゲ科)
日当りの良い溝の傍や田んぼの畦、湿り気のある道端などに生える有毒植物。茎は直立するものもあるが、斜めに立ち上がることが多い。花茎は、ほぼ無毛でツルツルしているが、稀にまばらに毛が生えるものもある。金平糖のような実をつけ、一つ一つの種子の先端がクルッと丸くなる。よく似たケキツネノボタンは、茎や葉に毛が目立ち、種子の先端は尖っている。日本全土に分布。
|
 |
- 名前の由来・・・葉は牡丹の葉に少し似ているが、花は牡丹とは似ても似つかぬ花を咲かせるので、狐に騙されたようだというのが由来。
|
 |
- 参考:ケキツネノボタン・・・茎に毛があり、小葉の切れこみが深く、鋸歯が尖る。そう果の先はほとんど曲がらない。
|
 |
- ケキツネノボタン群生地・・・水田の跡地や休耕田、湿地、溝のそばなど、水分が多い場所に群生する。
|
 |
|
|
 |
 |
|
|
 |
- 葉・・・3出複葉で、小葉はさらに3深裂する。ケキツネノボタンより切れ込みが浅く、裂片の幅はやや広く、鋸歯はそれほど鋭く尖らない。
|
 |
 |
 |
- 花・・・よく分岐する枝の先に5~6個の黄色い花弁を開き、ガク片は下方に反り返る。
|
 |
- 果実・・・実の先がカギ状に曲がる金平糖のような丸い実をつける。
|
 |
- 毒草・・・キツネノボタン、ケキツネノボタンともに毒草。口に含むと激しい反応を起こし、水疱ができるほどで、地方によっては「火傷花(やけどばな)」と呼ばれている。
|
 |
 |
- タガラシ(田辛し、キンポウゲ科)
田んぼが絶好の生育地で、放棄水田などでは大群生する。花が咲いている頃から緑色の雌しべが目立つが、花びらが散るとどんどん伸びて、細長い坊主頭のような果実ができる。日本全土に分布。
|
 |
- 名前の由来・・・田んぼに生え、噛むと辛みがあることから。
|
 |
|
|
 |
|
|
 |
 |
 |
- 茎葉・・・茎は分岐し直立する。根生葉は、長い柄があり、無毛で光沢があり、3~5裂する。裂片は、さらに浅く裂け、先は丸い。茎葉の柄は短く、葉は3裂する。
|
 |
- 花・・・黄色で光沢がある5弁花。多数の雄しべと雌しべがある。
|
 |
- 花アップ・・・中心の緑色の雌しべが良く目立つ。花の後、楕円形の集合果をつける。
|
 |
- 毒草・・・キンポウゲ科に共通するプロトアネモニンなどを含み、傷つけた茎葉から出る汁が皮膚につくと水疱ができ、誤食すると胃腸がただれるので注意。
|
| 参 考 文 献 |
- 「食草・薬草・毒草が分かる野草図鑑」(金田洋一郎、朝日新聞出版)
- 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社)
- 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
- 「春の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
- 「山菜ガイド」(今井國勝・万岐子、永岡書店)
- 「身近な野の花のふしぎ」(森昭彦、サイエンス・アイ新書)
- 「山渓名前図鑑 野草の名前/春」(高橋勝雄、山と渓谷社)
|