本文へスキップ

山野の花シリーズ113 キツネノボタン、タガラシ・・・

  • キツネノボタン(狐の牡丹、キンポウゲ科)
     日当りの良い溝の傍や田んぼの畦、湿り気のある道端などに生える有毒植物。茎は直立するものもあるが、斜めに立ち上がることが多い。花茎は、ほぼ無毛でツルツルしているが、稀にまばらに毛が生えるものもある。金平糖のような実をつけ、一つ一つの種子の先端がクルッと丸くなる。よく似たケキツネノボタンは、茎や葉に毛が目立ち、種子の先端は尖っている。日本全土に分布。
  • 名前の由来・・・葉は牡丹の葉に少し似ているが、花は牡丹とは似ても似つかぬ花を咲かせるので、狐に騙されたようだというのが由来。 
  • 参考:ケキツネノボタン・・・茎に毛があり、小葉の切れこみが深く、鋸歯が尖る。そう果の先はほとんど曲がらない。 
  • ケキツネノボタン群生地・・・水田の跡地や休耕田、湿地、溝のそばなど、水分が多い場所に群生する。
  • 花期・・・4~7月 
  • 草丈・・・30~50cm 
  • ・・・3出複葉で、小葉はさらに3深裂する。ケキツネノボタンより切れ込みが浅く、裂片の幅はやや広く、鋸歯はそれほど鋭く尖らない。 
  • ・・・よく分岐する枝の先に5~6個の黄色い花弁を開き、ガク片は下方に反り返る。 
  • 果実・・・実の先がカギ状に曲がる金平糖のような丸い実をつける。 
  • 毒草・・・キツネノボタン、ケキツネノボタンともに毒草。口に含むと激しい反応を起こし、水疱ができるほどで、地方によっては「火傷花(やけどばな)」と呼ばれている。 
  • タガラシ(田辛し、キンポウゲ科)
     田んぼが絶好の生育地で、放棄水田などでは大群生する。花が咲いている頃から緑色の雌しべが目立つが、花びらが散るとどんどん伸びて、細長い坊主頭のような果実ができる。日本全土に分布。 
  • 名前の由来・・・田んぼに生え、噛むと辛みがあることから。 
  • 花期・・・3~5月 
  • 草丈・・・30~50cm 
 
  • 茎葉・・・茎は分岐し直立する。根生葉は、長い柄があり、無毛で光沢があり、3~5裂する。裂片は、さらに浅く裂け、先は丸い。茎葉の柄は短く、葉は3裂する。
  • ・・・黄色で光沢がある5弁花。多数の雄しべと雌しべがある。
  • 花アップ・・・中心の緑色の雌しべが良く目立つ。花の後、楕円形の集合果をつける。 
  • 毒草・・・キンポウゲ科に共通するプロトアネモニンなどを含み、傷つけた茎葉から出る汁が皮膚につくと水疱ができ、誤食すると胃腸がただれるので注意。 
参 考 文 献
  • 「食草・薬草・毒草が分かる野草図鑑」(金田洋一郎、朝日新聞出版)
  • 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社)
  • 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
  • 「春の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
  • 「山菜ガイド」(今井國勝・万岐子、永岡書店)
  • 「身近な野の花のふしぎ」(森昭彦、サイエンス・アイ新書)
  • 「山渓名前図鑑 野草の名前/春」(高橋勝雄、山と渓谷社)