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山野の花シリーズ115 ハマダイコン、ハルザキヤマガラシ

  • ハマダイコン(浜大根、アブラナ科)
     海岸の砂浜だけでなく雄物川の河川敷などにも生え、ダイコンが野生化したものと言われている。しかし、根は硬く長く伸びるが、余り太くならない。最近は、栽培種の野生化したものではなく、古い時代に野生化した自生種とされている。全体に粗い毛が生え、高さは最大約70cm。花びらは4枚で、色には濃淡がある。数珠状にくびれた実をつけるが、熟しても裂開しない。海岸のごみが打ち上げられるような場所に多いのは、コルク質の種子が海流に乗って運ばれるからだと言われている。日本全土に分布。
  • 名前の由来・・・海岸の砂地に生えるダイコンの意味で、「浜大根」と書く。 
  • 花期・・・5~7月 
  • 草丈・・・30~70cm
  • ・・・ 栽培ダイコンに似た羽状複葉で、光沢があり、まばらに粗い毛が生えている。
  • ・・・株の中心より茎を立ち上げ、上部で分岐し、白色から濃淡のある紅紫色の4弁花を開く。花びらに紫色の筋がある。雄しべは4個が長く、雌しべは1個。
  • 海辺に夏の訪れを告げるハマダイコン 
  • アブラナ科の食草の一つ・・・様々なチョウが蜜を求めて集まってくる。モンシロチョウやツマキチョウなどアブラナ科を食草とするチョウの幼虫のエサでもある。
  • 食用・・・晩秋から早春、ロゼット状の若苗を引き抜く。根はできるだけ太いものを選び、薄切りにして葉と一緒に一夜漬けに。他に、よく洗ってから茹でて水にとって冷まし、おひたしや和え物、油炒め、きんぴら、煮びたし、汁の実などに。 
  • ハルザキヤマガラシ(春咲山芥子、アブラナ科)
     ヨーロッパ原産で、明治末期に渡来した帰化植物。道端や田んぼの畦などで普通に見られる。山地に自生するヤマガラシと似ているが、本種は春に花が咲くのに対して、初夏から夏に咲く。本州の中部地方は標高の高い地域、東北地方は平地、北海道の各地に群生する。 
  • 名前の由来・・・春に咲くヤマガラシの意味で、「春咲山芥子」と書く。 
  • 花期・・・4~5月 
  • 草丈・・・30~80cm 
  • ・・・上部の葉は、羽状で切れ込みがあり、茎を抱く。下部の葉は、ヘラ形で羽状。葉柄があり、切れ込みがある。
  • ・・・茎の上部は枝分かれして、4弁の黄色い花を多数咲かせる。花の後、棒状の実がつく。
参 考 文 献
  • 「食草・薬草・毒草が分かる野草図鑑」(金田洋一郎、朝日新聞出版)
  • 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社)
  • 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
  • 「春の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
  • 「山菜ガイド」(今井國勝・万岐子、永岡書店)
  • 「山渓名前図鑑 野草の名前/春」(高橋勝雄、山と渓谷社)