山野の花シリーズ117 ハンゲショウ、シライトソウ
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- ハンゲショウ(半夏生、ドクダミ科)
水辺に白い根茎を伸ばして群生する。全体に臭気がある。花が咲く頃になると、上部の葉2~3枚が白くなる。花は両性花で、ガクや花弁がなく、雄しべと雌しべからなる小さな花を密生した花穂を垂れ、花が咲くと花穂が上を向く。秋田県では、「絶滅危惧Ⅱ類(VU)」に指定されている。本州から沖縄に分布。
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- 名前の由来・・・半夏生≒7月初旬頃に花が咲き、葉が白くなることから、「半夏生」と書く。また、葉の半分が白いことから、半分化粧したとの意味で、「半化粧」説もある。
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- 別名カタシログサ(片白草)・・・葉の片側だけ白いことから、「片白草」とも呼ばれている。
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- 葉・・・卵状心形で互生し、花が咲く頃に葉が半分ほど白くなり、花が終わる頃には緑色に戻る。
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- 花・・・花穂を総状花序に出し、小さな花を多数つける。花には花弁やガクはなく、苞が1個ある。雄しべは6個、雌しべの柱頭は4裂する。
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- 虫を呼ぶ戦略・・・花が地味だから、花粉を運んでもらう昆虫を誘うことができない。ハンゲショウは、遠くからでも昆虫にアピールできるように、花ではなく、葉を白く化粧することで、昆虫を誘っているのである。
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- シライトソウ(白糸草、ユリ科)
山地の林下や林縁、ススキ草原などに生える。葉は、茎の根元に根生葉をロゼット状に広げる。花は、穂状に多数密につき、下から上へ順に咲いていく。変異が多い。
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- 名前の由来・・・白く細い花被片を白い糸に見立てて、「白糸草」と書く。
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- 葉・・・根生葉はロゼット状に広げる。長楕円形または倒披針形で、縁に縮れた波状になる。花茎には、柄のない線形の小さな葉をたくさんつける。
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- 花・・・白い花びらがブラシ状になって集まり、下から順に咲き上がる。長い花びらが4枚とごく短い花びらが2枚で1組の花になっている。それがブラシ状に多数つく。
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| 参 考 文 献 |
- 「食草・薬草・毒草が分かる野草図鑑」(金田洋一郎、朝日新聞出版)
- 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社)
- 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
- 「春の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
- 「夏の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
- 「身近な野の花のふしぎ」(森昭彦、サイエンス・アイ新書)
- 「山渓名前図鑑 野草の名前/春」(高橋勝雄、山と渓谷社)
- 「山渓名前図鑑 野草の名前/夏」(高橋勝雄、山と渓谷社)
- 「江戸草花図鑑」(岩槻秀明、エクスナレッジ)
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