山野の花シリーズ118 ハマボウフウ、ノミノフスマ
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- ハマボウフウ(浜防風、セリ科)
海岸の砂浜に生え、地中深く根をおろす。根は黄色を帯び太くて長い。葉は厚くギザギザで光沢があり、砂が風で飛ぶのを抑えるような形で広がっていく。白い葉柄の先に赤紫色の葉がついた若芽は、刺身のツマとして利用される。花は、セリ科特有の白い複散形花序をつける。かつては気軽に摘んで食卓に並べられたが、砂浜の減少や乱獲などによって激減してしまった。ハマボウフウを懐かしむ声を受けて、海辺の畑で出荷用に栽培も行われるようになった。日本全土に分布。
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- 名前の由来・・・浜辺に生え、薬効や根の芳香が似ている中国産セリ科の薬草「防風」の代用品として漢方生薬に用いられたことから、「浜防風」と書く。
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- 葉・・・楕円形の小葉または3裂した小葉が集合して1つの葉を構成し、ロゼット状に並ぶ。葉は厚くて光沢がある。
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- 花・・・花茎の先に複散形花序をつくり、白色の小花が多数集まって咲く姿は、砂地に散った線香花火のようにも見える。
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- 実・・・丸い果序を形成し、表面に白い軟毛が密生している。最初は緑色だが、熟すにつれて茶色へと変化し、完熟すると手で触れるだけでポロポロと落ちるようになる。
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- 食用・・・砂に埋もれている葉の緑と茎の色合いがきれいな若芽を、葉柄ごと摘み取る。軟らかい茎であれば生食しても美味しい。おひたしや酢味噌和え、天ぷらなどに。
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- ノミノフスマ(蚤の衾、ナデシコ科)
田んぼや畑などに生え、地面に放射状に花茎を広げて円い座布団のようになる。白い花は、ハコベより大きく、花弁がガク片より長いので良く目立つ。放棄された田畑では、花の最盛期になるとお花畑のようになる。葉は対生し柄がなく、長楕円形で先が尖る。日本全土に分布。
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- 名前の由来・・・小さな葉を、蚤(ノミ)の夜具=「衾(ふすま)」に例えて、「蚤の衾」と書く。
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- 葉・・・柄がなく対生し、緑白色の長楕円形。先は尖り、両面に毛がない。
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- 花・・・花弁は白色で5個だが、基部まで深く裂けるので10個に見える。雄しべは5~7個、雌しべの花柱は3個。ガク片は、狭長楕円形で先が尖る。
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| 参 考 文 献 |
- 「食草・薬草・毒草が分かる野草図鑑」(金田洋一郎、朝日新聞出版)
- 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社)
- 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
- 「春の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
- 「山菜ガイド」(今井國勝・万岐子、永岡書店)
- 「身近な野の花のふしぎ」(森昭彦、サイエンス・アイ新書)
- 「山渓名前図鑑 野草の名前/春」(高橋勝雄、山と渓谷社)
- 「山渓名前図鑑 野草の名前/夏」(高橋勝雄、山と渓谷社)
- 「江戸草花図鑑」(岩槻秀明、エクスナレッジ)
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