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山野の花シリーズ125 コメツブツメクサ、ツルマンネングサ

  • コメツブツメクサ(米粒詰草、マメ科)
     ヨーロッパ、西アジア原産で、明治後期から大正初期に渡来したと言われる帰化植物。日当りの良い乾燥した場所を好む。都市部の裸地化が進む中で、公園や空き地で見事な群落となっている。一つの花は3mmほどしかなく、それが多数集まって球状になる。茎は根元で枝を分け、ほふく状になって地表に広がる。クローバーに似た小さな葉は互生し、3小葉ならなり、小葉の先は窪む。
  • 名前の由来・・・ツメクサに似ていて、花がそれより小形で小さいことを米粒にたとえて、「米粒詰草」と書く。
  • 花期・・・5~9月 
  • 草丈・・・10~20cm 
  • ・・・茎は赤みを帯び、上向きの軟毛がある。 
  • ・・・3出複葉で、クローバーを小さくしたような小葉は楕円形~倒卵形で鋸歯があり、毛が生えている。葉脈は並行ではっきり見える。 
  • ・・・小さな黄色の蝶形花が5~20個ほどつき、球形の総状花序になる。 
  • 空地に大群生したコメツブツメクサ・・・マットを広げたようにびっしりと広がり大群落を形成する。同じような環境を好む在来植物の生育場所を奪ってしまうほど群落の大きさには驚かされる。
  • 花言葉・・・その名にちなんで、「お米を食べましょう」。また道端の至る所に群生する親しみやすさから「小さな恋人」。 
  • 豆果・・・花が終わると、白く干からびたような花弁を残したまま下を向く。やがて枯れた茶色の花びらに包まれながら種が成熟していく。成熟すると割れて、中から小さな種がこぼれ落ちる。
  • ツルマンネングサ(ベンケイソウ科)
     朝鮮、中国原産の帰化植物。本種はツルを出すのが特徴で、都市近郊の石垣や崖地、河原などに生える。肉質の葉の中に養分を蓄えて、乾燥に対処している。人家周辺に多いのは、かつて栽培されていた頃の名残りだと言われている。黄色の5弁の花を多数つける。
  • 名前の由来・・・ツル状で、摘み取って捨てても枯れずに生き残る強い生命力をもつマンネングサの意味で、「蔓万年草」と書く。 
  • 花期・・・5~7月 
  • 草丈・・・10~20cm 
  • ・・・茎は匍匐し、紅色を帯びる。
  • ・・・3枚ずつ輪生し、倒披針形。
  • ・・・花序は傘形に広がり、黄色で5弁の花を15~60個つける。雄しべは10個、葯は長楕円形で橙赤色。雌しべは5個で離生し、ほとんど直立する。一般に種子はできない。
参 考 文 献
  • 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社)
  • 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
  • 「春の野草」(永田芳男、山と渓谷社)