山野の花シリーズ127 ミズアオイ、コナギ
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- ミズアオイ(水葵、ミズアオイ科)
田んぼや沼地、湿地、放棄水田などに生える。古くはナギと呼び、この葉を食用にした。農薬や土地開発、水質汚染、河川改修工事などによって、数は極端に減っている。全国39都道府県で絶滅危惧種に指定され、本県でも絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。花は、一日花で美しく、青紫色で気品がある。雄しべの1本だけが特に大きい。葉は柄があり、ハート形で光沢がある。北海道から九州に分布。
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- 名前の由来・・・水場に生え、葉の形が葵に似ていることから、「水葵」と書く。
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- ミズアオイとコナギの見分け方・・・ミズアオイは花が葉よりも高く伸びて咲くのに対し、コナギは葉の下に隠れるように花を咲かせまる。ミズアオイは全体的に大きく、コナギは小型である。
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- 花・・・水中から茎葉を伸ばして開花する。花は一日花で、青紫色の径3cmほどの6弁花を多数咲かせる。
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- 花アップ・・・雌しべは1本。雄しべは6個あり、うち5個の葯は黄色で、残りの1個の葯は紫色で大型。
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- 食用・・・万葉の時代には栽培され、市場で売られていたという。エクみが強いので、若い茎葉を収穫したら、よく塩ゆでした後、よく水にさらす。おひたしや酢味噌和えなどに。
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- コナギ(小菜葱、ミズアオイ科)
ミズアオイに似ているが、全体がずっと小形で、田んぼや池などに生える。ツルツルとした光沢のあるハート形の葉を広げる。葉の柄はホテイアオイのようには膨らまない。葉の形には変化が多く、中にはササの葉のように細く尖るものもある。花は、葉よりもずっと低い位置で咲き、同じ枝の花は短時間で咲き揃う。開花した後、花茎は急に曲がり、下を向いて結実する。本州から沖縄に分布。
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- 名前の由来・・・小型のミズアオイ=古くはナギの意味で、「小菜葱(コナギ)」と書く。
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- 葉・・・光沢のある厚い葉は、ハート形など変異が多い。
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- 花・・・1つの花序に柄の短い花を2~8個つける。花冠は青紫色の釣鐘型で、花被片は6個。雄しべは6個、そのうち5個は短く葯が黄色で、1個はやや長く青紫色。
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| 参 考 文 献 |
- 「食草・薬草・毒草が分かる野草図鑑」(金田洋一郎、朝日新聞出版)
- 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社)
- 「秋の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
- 「うまい雑草、ヤバイ野草」(森昭彦、サイエンス・アイ新書)
- 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
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