山野の花シリーズ131 アケボノソウ、ベニバナイチヤクソウ
|
 |
 |
- アケボノソウ(曙草、リンドウ科)
山野の湿地や沢沿いの樹林下などで普通に見かける。1年目はロゼット葉で過ごし、翌年に花が咲く2年草。星形の花は、1枚が5つに裂けた合弁花で、裂片の先に濃緑色の小さな多数の斑点と黄緑色の2個の斑点(蜜腺)がある。この花の珍しい特徴は、花びらの先端寄りに蜜腺を持つ点である。その戦略は何を意図したものなのだろうか。北海道から九州に分布。
|
 |
- 名前の由来・・・花の色を明け方の空の色に、花冠の細かい斑点を暁の星に見立てて、「曙草」と書く。
|
 |
|
|
 |
 |
|
|
 |
- 葉・・・卵状楕円形で先は尖る。根生葉は、長楕円形で長い柄があるが、花の頃には枯れる。
|
 |
 |
 |
- 花・・・茎の先に枝を分けて、有柄の白い花を開く。花冠は深く5裂する。
|
 |
- 花アップ・・・5枚の白い花びらの先端寄りに、黄緑色の丸い斑点が2個ずつ並んでいる。それが蜜を出す蜜腺である。その丸い斑点の外側にある、紫色の小さな斑点は蜜標で、そこに蜜があることを昆虫に示している。
|
 |
- 訪花昆虫①・・・ハエやアブの仲間がたくさんやってくる。
|
 |
- 訪花昆虫②・・・アリもたくさん蜜に群がる。アリは受粉の助けにはほとんどならないが、様々な外敵を撃退してくれることを期待しているのであろう。
|
 |
 |
 |
|
|
 |
- ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草、イチヤクソウ科)
地下茎を伸ばして群生し、花柄の基部に小形の苞葉がある。イチヤクソウ属で紅色の花は、本種だけ。腐植に富んだ深山の樹林下に多いが、かなり高い場所まで分布する。岩手県では、高原などに群生しているが、本県では稀だと言われている。中部以北~北海道に分布。
|
 |
 |
- 名前の由来・・・薬草になるイチヤクソウの仲間で、紅色の花を咲かせることから、「紅花一薬草」と書く。
|
 |
 |
|
|
 |
 |
- 葉・・・根元に集まり、楕円形で光沢がある。触るとカサカサしている。
|
 |
|
|
| 参 考 文 献 |
- 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社)
- 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
- 「春の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
- 「秋の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
- 「植物は動けないけど強い」(北嶋廣敏、ソフトバンク新書)
|