山野の花シリーズ134 ナガミヒナゲシ、タケニグサ
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- ナガミヒナゲシ(長実雛芥子、ケシ科)
地中海原産で、日本では1961年に初めて東京都世田谷区で帰化が記録されている。今では、各地で道路周辺、市街地の公園や空き地で増加している。園芸用に販売されていないことから、そのほとんどは非意図的な導入と考えられている。ヒナゲシに似た鮮やかな橙赤色の花を咲かせる。爆発的な繁殖力を誇り、道端や運動場の周りを赤色の絨毯を敷き詰めたように広がる。それでも「特定外来生物」に指定されていないが、それも時間の問題とも言われている。北海道から九州に分布。
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- 名前の由来・・・ヒナゲシのような花が咲き、細長い果実がつくことから、「長実雛芥子(ナガミヒナゲシ)」と書く。
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- 葉・・・1~2回羽状に深く裂け、両面に多数の毛がある。
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- 花・・・長い花柄の頂点に橙赤色の4弁花を1個つける。花柱はなく、柱頭が放射状につく。
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- ツボミ・・・ツボミは長い毛が密生したガクに包まれ、開花と同時にガクは落ちる。
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- 果実・・・長楕円形で上部は平らな円盤形になっている。果実を飛ばす時になると、円盤形の上部が上に上がり口が開く。果実が風に揺れる度に、小さな種が口からたくさん飛び出す。
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- 種子・・・1つの果実に3000粒以上もの種子が入っている。多い個体では100個の果実をつけることもあるので、何と30万粒以上もの種子をつくる計算になる。しかも未熟な種子でも発芽力があるから、爆発的に増える恐れがあると指摘されている。
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- 有毒植物・・・茎や葉には「アルカロイド」が含まれ、その黄色い汁に触れると、皮膚の弱い人はカブレやタダレを起こす恐れがあるという。
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- タケニグサ(ケシ科)
日当りの良い荒れ地に生え、草丈が2mにもなる大形の多年草。全体が粉白色を帯びた緑色に見える。葉はイチジクの葉に似ていて、互生する。花には花弁がなく、白色のガク片は花が咲くとすぐに落ちてしまう。茎や葉を切ると黄色い毒汁が出るので、昔はトイレの殺虫剤に使われた。全草に有毒成分を含む。果実は蒴果で先端に柱頭が残る。細長い実がついた穂を振ると、シャラシャラと音をたてることから「ささやき草」とも呼ばれている。
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- 名前の由来・・・竹と一緒に煮ると、竹が軟らかくなると言われていることから「竹煮草」のほか、茎の中が空洞で節があり、竹に似ていることから「竹似草」などの説がある。
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- 葉・・・葉は10~30cmもある大きな広卵形で、大きく切れ込み、まるでイチジクの葉に似ている。葉裏は毛が密集し白っぽい。
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- 花・・・茎の先に大きな円錐花序が多数つく。花に花弁はなく、糸状に見えるものは多数の雄しべと雌しべである。
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| 参 考 文 献 |
- 「食草・薬草・毒草が分かる野草図鑑」(金田洋一郎、朝日新聞出版)
- 「身近な雑草のふしぎ」(森昭彦、サイエンス・アイ新書)
- 「うまい雑草、ヤバイ野草」(森昭彦、サイエンス・アイ新書)
- 「日本列島におけるナガミヒナゲシの生育地拡大」(吉田光司ほか)
- 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
- 「子どもと一緒に見つける 草花さんぽ図鑑」(永岡書店)
- 「見わけがすぐつく 野草・雑草図鑑」(山田隆彦、成美堂出版)
- 「新版 形とくらしの雑草図鑑」(岩瀬徹・飯島和子、全国農村教育協会)
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