山野の花シリーズ26 ハクサンチドリ、アカモノ・・・INDEX ハクサンチドリ、オノエラン、 アカモノ、ホツツジ・ミヤマホツツジ |
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ハクサンチドリ(白山千鳥、ラン科) 花は、茎上部に多数つく。千鳥の羽を思わせる花被片の先が鋭くとがるのが特徴。花色は濃いものから薄いものが知られ、白花の変種もある。高山のランの仲間では最も美しく華やかな花の一つ。葉は、3~6枚つき、長さ5~15cmの倒被針形で、基部はサヤとなって茎を抱く。 |
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オノエラン | |||||||||||||||||||||||||||||||
オノエラン(尾上蘭、ラン科) 高山の草地に生え、花は気品のある白色で美しい。クサビ形をした唇弁の基部には、W字形の黄色の模様があるのが特徴。茎の根元に広楕円形の長さ4~6cmの葉が2枚つく。 |
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名前の由来・・・山の上に生えるランの意味で、「尾上蘭」と書く。 | |||||||||||||||||||||||||||||||
アカモノ | |||||||||||||||||||||||||||||||
アカモノ(赤物、ツツジ科) 高山や深山の日当たりの良い裸地や岩礫地などに生え、登山道沿いに群生していることが多い。常緑の小低木で、白色の花を下向きに開く。花冠は、鐘形で先は5裂し、やや紅色を帯びる。果実は球形で赤く熟し、酸味があって生食できる。 |
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名前の由来 赤く熟した実のアカモモが訛って、「赤物」と書く。また岩場に生え、葉の形がハゼの葉に似ていることから、別名「イワハゼ」という。 |
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ホツツジ・ミヤマホツツジ | |||||||||||||||||||||||||||||||
ミヤマホツツジ(深山穂躑躅、ツツジ科) 高山の日当たりの良い所に生える落葉低木。よく分枝し、若い枝は赤褐色を帯びる。7~8月、枝先に総状花序をだし、白い花が3~8個咲く。花は開くと、花びらが後ろに反り返り、花柱は前に突きだし、先が上に強く曲がる。よく似たホツツジは、花柱がほとんど曲がらないことで区別できる。花粉や葉には有毒成分を含むので注意。 |
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名前の由来 花が穂状につくことから、「穂躑躅」と書く。ミヤマホツツジは、高山に生え、花が穂のようにつくことから、「深山穂躑躅」と書く。 |
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参 考 文 献 | |||||||||||||||||||||||||||||||
「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社) 「山渓カラー名鑑 日本の樹木」(山と渓谷社) 「秋田の山野草300選」(秋田花の会) 「山渓名前図鑑 野草の名前 夏」(高橋勝雄、山と渓谷社) 「高山植物ポケット図鑑」(増村征夫、新潮文庫) |