山野の花シリーズ49 サギソウ、キツネノカミソリ・・・INDEX サギソウ、キツネノカミソリ、ゲンノショウコ、シロツメクサ、アカツメクサ |
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![]() 花は白色で、シラサギが羽を広げて優雅に舞っている姿に似ており、自然の造形美の凄さに驚かされる草花の一つである。日当たりのよい湿原を好む。自生状態では密生しない。園芸店には鉢植えが出回るが、野生状態のサギソウは、貴重な植物が咲く湿地が次々と埋め立てられ、激減していると言われている。 |
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![]() 花の手前側を見ると、シラサギが翼を広げて飛んでいる姿に似ていることから、「鷺草」と書く。花の手前部分は、サギソウの唇弁(しんべん)。左右の翼に見えるのが、唇弁の側裂片。中央の鷺の首に見えるのが、中裂片である。 |
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風が吹き鷺草の皆飛ぶが如 高浜虚子 めざめれば鷺草ひとつ咲いて待つ 澁谷 道 |
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キツネノカミソリ | ||||||||
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![]() 葉が枯れた後に花茎を伸ばし、オレンジ色のラッパ形の花を3~5個咲かせる。原野や山麓の雑木林の下などに生える。早春からスイセンに似た線形の葉をつけ、夏草が茂るころには葉が枯れる。地下に球形の鱗茎があり、全草に有毒成分を含む。 |
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ゲンノショウコ | ||||||||
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![]() 夏から晩秋にかけて、サクラ型の花を咲かせる。一つ一つに洒落た紫色のラインがある。花の色は二つ、東日本では白花が多く、西日本には紅花が多い。両方が混じって咲いている地域もある。山野に普通に見られ、茎は地面を這って広がる。 |
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![]() 民間で利用する薬草の代表で、下痢止めや腹痛の薬として飲めば、薬効が速やかに現れることから、「現の証拠」と書く。別名は、弾けた実の形が神輿(みこし)の屋根のように見えることから、神輿草(みこしぐさ)ともいう。 |
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![]() 昔から「医者いらず」「医者泣かせ」と言われるほど効果てきめんの薬草。昔から「ゲンノショウコは土用の丑の頃に採取しろ」と言われている。最も多く含まれるタンニンは、殺菌作用のほか、優秀な下痢止めになるとされている。クエン酸、コハク酸なども含まれ、効能は頭痛、腹痛、風邪、心臓病、婦人病など、万能薬とされた。本種の成分の一つ・ゲラニインは、整腸や潰瘍のガンの抑制にも効果的と言われている。ちなみに緑茶にもタンニンが含まれるが、ゲンノショウコほどの効果はない。 |
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シロツメクサ | ||||||||
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![]() ヨーロッパ原産の帰化植物で、四つ葉のクローバーとして親しまれている。子供の頃、シロツメクサの花が伸びた頃を選んで髪に刺したり、花輪に編んで首飾りや腕飾りにして遊んだ。葉は幅の広い倒卵形で、中央にVの字の白い模様がある。一般に小葉は3枚だが、稀に4枚のものもあり、幸運、幸福を象徴するとして珍重されている。その確率は、1/1万ほどと推定されている。 |
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![]() 花が白いから「白」。江戸時代にオランダから送られてきたガラス器が割れないように周りに詰め込まれていたので「詰草」、合わせて「白詰草」と書く。 |
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アカツメクサ | ||||||||
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![]() ムラサキツメクサともいう。ヨーロッパ原産で、明治時代に牧草として日本に入ってきた。シロツメクサより一ヶ月ほど遅れて咲きだす。デンマークでは「国花」になっている。シロツメクサとの違いは、花茎が立ち上がって枝分かれすることや、白い毛が一面に生えていること、花のすぐ下に葉がつくことである。 |
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参 考 文 献 | ||||||||
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