山野の花シリーズ54 オモダカ、セリ・・・INDEX オモダカ、セリ、コバギボウシ、オオアワダチソウ、ヒマワリ |
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オモダカ(面高・沢瀉、オモダカ科) 水田の稲の株の間や溝などに生える。種子によっても繁殖するが、代掻き作業や用水路の水流などを巧みに利用して分布を広げる。夏から秋にかけて20~80cmの花茎を直立させ、可憐な花を咲かせる。花は、雌雄同株で白色三弁、径約2cm。葉の下半分が2つに分かれ、矢じりのような独特な形をしている。葉には長い柄がある。 |
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花 期 7~10月 | |||||||||||||
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日本十大家紋の一つ オモダカ(面高)は、「面目が立つ」に通じるとか、葉の形が矢じりに似ていることから、別名「勝ち草」とも呼ばれ、戦国時代には、多くの武将がオモダカを家紋として用いた。豊臣秀吉や毛利元就も使ったという。 |
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花言葉 高潔 | |||||||||||||
セ リ | |||||||||||||
セリ(芹、セリ科) 田んぼや溝、湿地などに自生する。春の七草の一つで、鍋物などの香味野菜として利用されている。田んぼに深く水を張り、軟白栽培されたものが市場に出回っている。秋田では、芋の子汁やきりたんぽなどの鍋物に欠かせない湯沢市三関のセリが有名である。花は夏に咲き、耕作放棄地などでは一面大きな群落をつくる。花は白色5弁の小さな花を開く。花の頃は、茎が硬くて食べられない。 |
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秋田の伝統野菜「三関せり」 三関せりは、江戸時代から栽培され、在来種から選抜淘汰されてきた。特徴は、葉や茎が太く、長く伸びた根が白くしっかりしていること。そのシャキシャキした歯触りとほどよいほろ苦さがあり、根を好んで食べる秋田の鍋料理によく合う。 |
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花 期 7~8月 | |||||||||||||
名前の由来 小川や田んぼにセリが競り合えように増え、花が咲くと、草丈を競り合うことから名付けられた。 |
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花言葉 貧しくても高潔、清廉で高潔、清廉潔白 | |||||||||||||
コバギボウシ | |||||||||||||
コバギボウシ(小葉擬宝珠、ユリ科) 日当たりの良い湿地やススキ草原、田んぼの土手などにも生える。葉の表面には光沢がなく、花びらの筋は濃い紫色、付け根の苞がよく目立つ。花は下から咲く一日花。花被片は6枚で、長さは4~5cmほど。やや下向きに咲き、花の色は淡い紫色。 |
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名前の由来 「擬宝珠(ぎぼうし)」は、橋の欄干の上端につける装飾具のこと。花のツボミの時の形が「擬宝珠」に似ていて、葉は、オオバキボウシに比べて小さいことから、「小葉擬宝珠(こばきぼうし)」と名付けられた。 |
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オオアワダチソウ | |||||||||||||
オオアワダチソウ(大泡立草、キク科) 北アメリカ原産の帰化植物。明治の頃、庭園に植えられたのが広く野生化したと言われている。全体がセイタカアワダチソウに似ているが、頭花はやや大きく、花期は夏で、セイタカアワダチソウが咲く頃は花が終わっている。地下茎を伸ばして繁殖するが、セイタカアワダチソウほどの繁殖力はなく、農山村の荒地に小群落をつくって生き延びている。 |
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名前の由来 一つ一つの頭花がセイタカアワダチソウの頭花より大きいので、「大泡立草」と名付けられた。 |
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花言葉 引っ込み思案 | |||||||||||||
ヒマワリ | |||||||||||||
ヒマワリ(向日葵、キク科) 盛夏を代表する花で、夏の季語にもなっている。北アメリカ原産だが、日本には17世紀に伝来。人の顔をした太陽のような花を、2m以上にもなる茎の先に咲かせる。鮮やかな黄色の花は、暑さに立ち向かう元気の象徴でもある。学名のギリシャ語「ヘリアンサス」は、「太陽の花」という意味。英名のサンフラワーも太陽をイメージした名前である。花は直径30cmにもなり、太陽に似ている。日本では、観賞用に植えられているが、大変有用な植物。種子からヒマワリ油が取れるし、ナッツや茎葉は飼料、花は蜜源、薬用植物でもある。 |
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花言葉 私はあなただけをみつめる、あこがれ、熱愛 | |||||||||||||
俳 句 向日葵の一茎一花咲きとほす 津田清子 向日葵の群れ立つは乱ある如し 大串 章 向日葵やゴッホの狂気われに無し 田尻牧夫 |
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参 考 文 献 | |||||||||||||
「秋田の山野草300選」(秋田花の会) 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社) 「野草の名前 夏」(高橋勝雄、山と渓谷社) 「夏の野草」「秋の野草」(永田芳男、山と渓谷社) |