山野の花シリーズ76 センボンヤリ、オグルマ、カセンソウ
INDEX センボンヤリ、オグルマ、カセンソウ |
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- センボンヤリ(千本槍、キク科)
公園の木陰や林の下、林縁の草地などに生える多年草。春と秋に花を咲かせるが、全く異なる花をつける。春の花は、白色で、筒状花の周囲に舌状花のある頭花をつける。裏が紫色を帯びるので、別名ムラサキタンポポとも呼ばれる。秋は閉鎖花で、花は開かず、ツボミの内部で自家受粉をして種子を作る。
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- 名前の由来・・・秋の花は閉鎖花で、背が高く伸びるので、まるで槍のように見えることから、たくさんの槍の意味で、「千本槍」と書く。
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- オグルマ(小車、キク科)
田んぼの畔や湿地、河岸などの水辺に生える。茎の上部に黄色の舌状花を咲かせる。花の咲く頃には、茎の下部の葉が枯れていることが多い。カセンソウとよく似ているが、葉裏を見ると、本種の葉脈は隆起しないこと、そう果に毛があることで見分けられる。中国では、花を利尿や健胃の薬用に利用している。北海道から九州に分布。
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- 名前の由来・・・きれいに並んだ黄色の舌状花を小さな車に見立てて、「小車」と書く。
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- カセンソウ(歌仙草、キク科)
茎が硬くて細く、葉は細長で硬く、裏面の葉脈がはっきり浮き出る。黄色の舌状花は、やや乱れた感じにつく。歌仙草と書くが、由来は不明。山地のススキ草原に生える。高さ80cmほどになり、密に葉をつける。北海道から九州に分布。
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参 考 文 献 |
- 「夏の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
- 「ハイキングで出会う花ポケット図鑑」(増村征夫、新潮社)
- 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
- 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社)
- 「街でよく見かける 雑草や野草がよーくわかる本」(岩槻秀明、秀和システム)
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