山野の花シリーズ70 ミゾカクシ、タニギキョウ
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- ミゾカクシ(溝隠、キキョウ科)
田の畔や湿地、水路脇など湿り気のある所に群生する。茎は地を這うように伸び、節から初根してどんどん増えていく。薄紫色の花を多数つける。ごく稀に白花のものがあり、シロバナミゾカクシという。セリと一緒に生えていることが多いが、本種は有毒植物なので、セリ摘みの際は注意!
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- 名前の由来・・・溝を覆い隠すほど茂ることから、「溝隠」と書く。
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- アゼムシロ・・・水田の畔にも生え、ムシロを広げたように這い広がるので、アゼムシロともいう。
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- 花・・・初夏から咲き始め、一方に片寄ったオモシロイ形をしている。まるで鳥が羽ばたいているようにも見える。
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- タニギキョウ(谷桔梗、キキョウ科)
登山道脇に小群落を作っていることが多く、余り目立たないので、踏みつけられていることも少なくない。山地から深山にかけての沢や谷などの湿り気のある場所に生える。時に高山帯でも見かけることもあり、適応の幅がかなり広い。花は白だが、ほんのわずか紫色を帯びる。上を向いて咲くが、実は下を向いて熟す。北海道から九州に分布。
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- 名前の由来・・・山の谷間に生えるキキョウの意味で、「谷桔梗」と書く。
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参 考 文 献 |
- 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
- 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社)
- 「秋の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
- 「ハイキングで出会う花ポケット図鑑」(増村征夫、新潮社)
- 「街でよく見かける 雑草や野草がよーくわかる本」(岩槻秀明、秀和システム)
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