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山野の花シリーズ70 ミゾカクシ、タニギキョウ

  • ミゾカクシ(溝隠、キキョウ科)
     田の畔や湿地、水路脇など湿り気のある所に群生する。茎は地を這うように伸び、節から初根してどんどん増えていく。薄紫色の花を多数つける。ごく稀に白花のものがあり、シロバナミゾカクシという。セリと一緒に生えていることが多いが、本種は有毒植物なので、セリ摘みの際は注意! 
  • 名前の由来・・・溝を覆い隠すほど茂ることから、「溝隠」と書く。
  • アゼムシロ・・・水田の畔にも生え、ムシロを広げたように這い広がるので、アゼムシロともいう。
  • 花期・・・6~10月 
  • 草丈・・・5~15cm 
  • ・・・初夏から咲き始め、一方に片寄ったオモシロイ形をしている。まるで鳥が羽ばたいているようにも見える。
  • 茎は横に這って伸び、節からも根を出す。
  • タニギキョウ(谷桔梗、キキョウ科)
     登山道脇に小群落を作っていることが多く、余り目立たないので、踏みつけられていることも少なくない。山地から深山にかけての沢や谷などの湿り気のある場所に生える。時に高山帯でも見かけることもあり、適応の幅がかなり広い。花は白だが、ほんのわずか紫色を帯びる。上を向いて咲くが、実は下を向いて熟す。北海道から九州に分布。 
  • 名前の由来・・・山の谷間に生えるキキョウの意味で、「谷桔梗」と書く。 
  • 花期・・・4~8月 草丈5~10cm 
参 考 文 献
  • 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
  • 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社)
  • 「秋の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
  • 「ハイキングで出会う花ポケット図鑑」(増村征夫、新潮社)
  • 「街でよく見かける 雑草や野草がよーくわかる本」(岩槻秀明、秀和システム)