山野の花シリーズ71 クルマバソウ、クルマムグラ、ヤエムグラ
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- クルマバソウ(車葉草、アカネ科)
茎は直立し、車輪のようにつく葉が6~10枚輪生する。葉には光沢がある。乾燥した茎や葉には、クマリンの芳香があり、ヨーロッパでは、ワインの香りづけに用いるという。山地の林下にしばしば群生する。北海道から本州に分布。
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- 名前の由来・・・放射状に輪生する葉を車の車輪に見立てて、「車葉草」と書く。
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- 葉・・・やや厚く、光沢がある。6~10枚が輪生し、1本の中脈が目立つ。
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- 花・・・花びらは4枚だが、ときたま5枚や3枚ものもある。花びらは基部で筒状になる。
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- クルマムグラ(車葎、アカネ科)
クルマバソウに似ているが、葉は6枚輪生している点で見分けられる。葉先は短く尖り、最大幅は中心部より基部に近い。花は白色で先は4裂する。花期は6~7月。北海道から九州に分布。
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- ヤエムグラ(八重葎、アカネ科)
人家近くのヤブや空き地に多い。葉は、線形で6~8枚輪生し、葉の脇に小さな花と実をつける。茎は四角形で稜に沿って下向きのトゲがあり、他のものにひっかかって伸びる。実は球形で毛があり、衣服などに付着する。よく似たオオバノヤエムグラは、葉の幅が広く、輪生する葉が4~6枚。日本全土。
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- 名前の由来・・・幾重にも重なり合って茂ることから、「八重葎」と書く。葎(むぐら)とは、ツルがはびこり、ヤブ状になる植物を言う。
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- 茎・・・四角形で4つの稜に沿って下向きのトゲがあり、他の物に引っ掛けながら立ち上がる。。
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- 花・・・葉の脇に1mmほどの黄緑色で4弁花の花をつける。
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- 実・・・球形で2個がくっつき、カギ状の毛があり、衣服などに付着する。
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参 考 文 献 |
- 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
- 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社)
- 「見わけがすぐつく野草・雑草図鑑」(成美堂出版)
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