山野の花シリーズ72 ナンバンギセル、ハシリドコロ
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- ナンバンギセル(南蛮煙管、ハマウツボ科)
全体に無毛で、茎は短く地上に出ない。花柄を直立させ、特徴的な花をつける。ガクは舟形で先が尖り、ススキやミョウガ、サトウキビなどの根に寄生する1年草。よく似たオオナンバンギセルは、全体に大形で、ガクの先が尖らず、花冠裂片の縁に細かな鋸歯があるので区別できる。
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- 名前の由来・・・花の形が南蛮人の煙管(キセル)に似ていることから、「南蛮煙管」と書く。
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- 花・・・葉の脇から花柄を直立し、その先に淡い紫色の大形の花を横向きにつける。ガクは先が尖る。花冠は筒状、裂片は全縁である。
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- オモイグサ・・・万葉集に出てくるオモイグサは本種である。
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- ハシリドコロ(走野老、ナス科)
茎、葉とも無毛で柔らかく、美味しそうに見えるが、全草にアルカロイドのヒヨスチアミンなどを含む有毒植物。春、山菜採りをする人は注意!。花は釣り鐘形で、下向きに1個づつまばらにつく。
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- 名前の由来・・・誤って食べると幻覚症状を起こし、それが数日間続いて走り回って苦しむことから。
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参 考 文 献 |
- 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
- 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社)
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