山野の花シリーズ85 ミヤコグサ、ハマエンドウ
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- ミヤコグサ(都草、マメ科)
河原、海岸、海辺の草原など、日当りの良い場所で丸くマット状に広がり、鮮やかな黄色い蝶形の花を咲かせる。花の色が黄色から朱赤に変わるものをニシキミヤコグサという。葉と茎にほとんど毛がなく、大きな株をつくる。よく似ているヨーロッパ原産のセイヨウミヤコグサは、一つの花茎に3~7個とたくさんの花をつけることで見分けられる。日本全土に分布。
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- 名前の由来・・・昔、この草が京都大仏前に多かったことから、「都草」と書く。また漢名「脈根草(ミャクコングサ)」の転訛したなどの説がある。
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- 葉・・・小葉は楕円形で長さ1cmほど。茎は地面を這い、葉とともにほとんど毛がない。
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- 花・・・葉の脇に花柄を出し、黄色い蝶形の花をつける。
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- 海岸の砂地に大きな株となって広がったミヤコグサ群落
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- 似ているセイヨウミヤコグサ・・・本種は、ガク片や茎にびっしりと毛が生えていることで見分けられる。
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- ハマエンドウ(浜豌豆、マメ科)
海岸の砂浜に多く、まるで一帯を占拠するかのように這って広がる。海辺では田んぼの土手や畑などにも入り込む。稀に内陸の湖沼のほとりにも生えることがあるという。初夏に一斉に花を咲かせると、ハマエンドウのお花畑と化す。若い実はサヤごと食べられる。花の形は、蝶形で鑑賞用のスイートピーの仲間である。日本全土に分布。
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- 名前の由来・・・海岸の砂地に生え、花や実が野菜のエンドウ(豌豆)に似ていることから、「浜豌豆」と書く。
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- 葉・・・3~6対の小葉をもつ羽状複葉で、先端は巻きひげになる。
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- 花・・・蝶形の花を開く。赤紫色から青紫色に変わる。
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- 豆果・・・無毛で、長さ約5cm、幅1cmほどある。
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参 考 文 献 |
- 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
- 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社)
- 「春の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
- 「見わけがすぐつく野草・雑草図鑑」(成美堂出版)
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