山野の花シリーズ88 エビネ、サイハイラン
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- エビネ(海老根、ラン科)
常緑の葉は、根元に2~3枚つき、縦にシワがある。冬は地に伏す。花は、場所によって多彩な変化があり、過熱気味のブームになったことから、盗掘によって少なくなり、秋田県では準絶滅危惧種に指定されている。雑木林の下に生え、高さ40cmほどになる。日本全土に分布。
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- 名前の由来・・・バルブと呼ばれる偽球茎は球状で、連珠状になって横にが連なる形を、海老の尾に見立てて、「海老根」と書く。
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- 葉・・・葉は2~3枚つき、披針状長楕円形で、冬でも残る常緑。
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- 花・・・葉の間から花茎を出し、8~15個の花をつける。花は径2~3cmで平開する。ガク片は紫褐色。
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- 花アップ・・・唇弁は3深裂し、側花弁と唇弁は白色又は淡い紫色。中央の裂片は2裂する。
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- サイハイラン(采配蘭、ラン科)
樹林下のやや薄暗い場所に生える。数本がかたまって生えることが多いので、何枚もの葉があるように見えるが、1本の茎に葉は1枚だけつく。葉は幅が広く、長さが30cmほどと長い。根には、親指ほどのバルブ(偽球茎)があり、地上に露出することもある。花茎は40cmほどに伸び、20個前後の地味な花を咲かせる。
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- 名前の由来・・・花の形が、戦国の武将が打ち振って指揮した采配にそっくりなことから、「采配蘭」と書く。
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- 花・・・花茎の先に多数の花を一方向につけ、花は下向きに一斉に開く。
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参 考 文 献 |
- 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
- 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社)
- 「春の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
- 「見わけがすぐつく野草・雑草図鑑」(成美堂出版)
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