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2022森の学校 しいたけ植菌体験

 2022年4月16日(土)、「2022森の学校 しいたけ植菌体験」は、秋田県森林学習交流館・プラザクリプトンを会場に開催された。コロナ対策として、全員マスクを着用し、「三密」を避けながら野外で行われた。菌床シイタケより肉厚で美味しいシイタケを家庭で手軽に栽培できることから人気が高い。一般・親子90名が参加。
  • 内容/1人2本の植菌体験と持ち帰り(1家族2名まで)
  • 主催/秋田県森林学習交流館・プラザクリプトン(018-882-5009)
  • 協力/秋田県森の案内人協議会
  • 「シイタケ(椎茸)」の名前の由来・・・シイタケは、季節に関係なく発生することから、「四季茸(シキタケ)」と言われ、それが訛って「シイタケ」になったとする説がある。また、椎(シイ)の木に多く発生することから「椎茸」になったとする説がある。秋田の森では、ミズナラの倒木に天然シイタケが生える。  
  • ホダ木はコナラ・・・シイタケの発生量、質ともに優れ、最適なホダ木である。  
  • 穴を開ける位置・・・90cmの原木に、穴の位置を印した定規の位置に従い電動ドリルで穴を開ける。赤印の位置に5ヵ所穴を開けたら、次のラインは千鳥になるように黒印の位置に6ヵ所穴を開ける。
  • 穴の数・・・5ヵ所×3ライン+6ヵ所×3ライン=33ヵ所。 
  • 電動ドリル・・・Φ9.2mm×深さ3cm    
  • シイタケ種菌・・・家庭で余り手間をかけずにシイタケを採りたい人向きで、全国的に最も多く使用されている品種で、発生温度は7~20度、秋と春の二回出るタイプを使用。 
  • 電動ドリルで原木に穴を開ける作業風景 
  • 穴に種駒を入れ、木づき、または金づちで種駒の頭が樹皮面より出ないように優しく打ち込む。全部の穴が、しいたけ種菌でふさがれると完成。
  • 家族で植菌体験 
シイタケ栽培のポイント
  • しいたけ栽培のポイント
    1. シイタケ菌をホダ木に活着させるための初期管理のことを「仮伏せ」と言う。仮伏せの場所は、雑菌が入らないように、雨が当たらず、かつ風通しの良い軒下などに仮伏せをする。その際、ホダ木の下に細い棒を敷いてホダ木が地面につかないように薪積みにする。切口に白い模様(菌糸紋)がでてきたら、被覆をとる。仮伏せの期間は約1ヶ月
    2. 梅雨期前に「本伏せ」(上の写真)をする。ホダ木は、直射日光や西日の当たらない所。不十分な場合は、遮光ネットやスダレなどをホダ木の上に張る。
    3. 梅雨~夏期は、雑草や低木を刈り払い、通風を良くすること。
    4. 7月中旬頃と9月中旬頃、ホダ木の天地返しや積み替えを行い、菌糸を均一に成長させる。
    5. キノコの芽が出る秋には十分散水すること。
    6. ホダ木を叩いて振動を与えるなど、刺激を与えればシイタケが良く生えるといわれる。
  • シイタケは、いつ発生するのか・・・植菌したシイタケは1年半後の秋、又は2年後の春には出てくる。それ以降は、春と秋の二回発生するようになる。一般に4~5年は発生する。ただし、次第に春には出ても、秋には出なくなる。
  • 採り方・・・柄を持ってもぎとる。ナイフなどで柄を切るのは、切り後から雑菌が入る恐れがあるので×。