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冬の森観察会&クリスマスリースづくり

 2018年12月1日(土)、「冬の森観察会&クリスマスリースづくり」(秋田市環境部環境総務課主催)が秋田県森林学習交流館・プラザクリプトンを会場に開催された。秋田を選ぶ渡り鳥の話や冬の森観察会、森の素材でづくるクリスマスリースづくりが行われた。
  • 冬の森観察会講師・・・動物の専門家・自然観察指導員・千葉克己さん
  • 室内講義「秋田を選ぶ渡り鳥 ガン・ハクチョウ編」
  • 日本にやってくる主なガン・ハクチョウ・・・オオハクチョウ、コハクチョウ、マガン、ヒシクイ
  • なぜV字編隊で飛ぶのか?・・・V字編隊を作ると、前を飛ぶ鳥が生み出す気流が揚力になり、後ろにいる鳥はその分エネルギーを節約して飛ぶことができる。戦闘機の編隊と同じで、その真後ろには乱気流が発生するので、それを避けるためである。先頭は疲れるので、交代しながら飛ぶ。だから特にリーダーはいない。 
  • 渡り鳥の中継地点・・・秋田では、大潟村、能代市小友沼。
  • 渡り鳥が秋田を選ぶ理由・・・渡りの途中、田んぼに舞い降りて落ちモミや落ち大豆を食べる。秋田の田んぼの面積は、北海道、新潟に次いで多く、それだけエサが豊富だからである。
  • 冬の森観察会 
  • ブナの実・・・ソバの実に似ていて、クリのような味がするので、別名「ソバグリ」と呼ばれている。 脂肪分が多く香ばしいブナの実は、 人間が食べても美味い。 野生動物では、ツキノワグマやニホンザル、ムササビ、リス、ネズミ、ヤマネなどにとって欠かすことのできない貴重な食料である。
  • ミノムシ・・・ガの幼虫が口から糸を出して小枝や葉の小片をつづり合わせ、筒状の巣を作る。その巣が、ワラで作った雨具のミノに形が似ていることから「ミノムシ」と呼ばれている。オスは羽化して出るが、メスは一生をこの中で送る。 
  • イラガのまゆの殻 
  • イラガの幼虫・・・この幼虫を不用意に触ると、飛び上がるほど痛い。だから、通称「電気虫」と呼ばれている。6月、まゆの上が蓋のように開き羽化する。釣り人には、通称「玉虫」と呼ばれ、特にタナゴ釣りのエサとして用いられる。 
  • 冬の森の美・・・初冬の森は、残念ながら雨が降っていたが、一瞬雨が止んだ。その森の背後から太陽の光が当たると、雨滴が落葉した木々に無数のLEDが一斉に点灯したかのようにキラキラと輝いた。まるで光のページェント・・・クリスマスに向かって運気が上昇する兆しに違いない。
  • 森のクリスマスリース講師・・・秋田県森林学習交流館・山上インストラクター、進藤インストラクター 
  • クリスマスリース創作風景 
参加者の作品
  • クリスマスリースを玄関に飾ると、悪魔を撃退して、幸福を呼び込むとされている。 また、サンタさんがやってくる目印にもなる。 だから、手づくりした「クリスマスリース」は、約1ヶ月前から12月25日・クリスマスが終わるまで、玄関に飾るのがベストである。