本文へスキップ

森の学校2019 クリスマスリース教室

 2019年11月23日(土)、「クリプトンの森の素材でつくるクリスマスリース教室」が秋田県森林学習交流館・プラザクリプトンで開催された。午前と午後の二回行われ、参加者は合計28名。クリスマスは、世界中の人たちが待ち焦がれている一大イベント。クリスマスリースは、魔除け、豊作祈願、幸福を呼び込むために、約一ヶ月前に玄関に飾るのが一般的である。家族そろって祝うその日のために、自分だけのハッピーなクリスマスリースづくりを楽しんだ。
  • 主催/秋田県森林学習館・プラザクリプトン
  • 協力/秋田県森の案内人協議会
  • クリスマスリースアレンジ(山上インストラクターの作品) ・・・リースによく使われるアジサイのドライフラワーと魔除け用のヒイラギナンテンなどを使ったクリスマスアレンジ。
  • 講師・・・山上浪子インストラクター、進藤武インストラクター、森の案内人3名(佐藤喜八郎、大石礼之輔、刑部節子)
  • クリスマスリースを飾る意味は・・・(写真:山上インストラクターの過去の作品)
    1. 第一に魔除け・・・クリスマスリースによく使われるヒイラギや松などの常緑樹には、殺菌・抗菌作用があることから、玄関に飾ると魔除けにも効果があるとされている。日本でいえば、しめ縄のような役割があるといわれている。
    2. 第二は豊作祈願・・・リースには、松ぼっくりや麦の穂、葡萄の蔓、リンゴなどが飾られるが、これは「収穫」の象徴・豊作祈願を意味している。
    3. 第三は幸福・・・リースの輪は、終わりのない形状から「永遠」「無限」「平和」を意味し、それは幸福を象徴、幸運を呼び込むとされている。
  • クリスマスカラーの意味(写真:山上インストラクターの過去の作品) ・・・「赤」は「キリストの血・寛大な愛」、「緑」は「永遠の命・愛」、「白」は「純潔・雪」、「金・銀」は「希望・富・豊かさ」を象徴するとされている。だから自然素材の中でも、赤系の花や実を使ったり、草木の緑、ワタや花の白、松ぼっくりを金色、銀色に染めたものを使ったりする。
  • 参考:クリスマスツリー・・・クリスマスの季節になると、世界中の街角には大きなクリスマスツリーが飾られ、家の中にも小さなツリーが立てられる。これは、冬でも枯れることなく緑を絶やさない松やモミの木などの常緑樹は、神が宿る聖なる木、永遠の命の象徴として崇拝されていたからである。特にモミの木は、小さな葉が十字状に生えることから、キリストの十字架にたとえられたりした。また、ヒイラギの葉のトゲはキリストの受難を、赤い実は血を表すとされている。
クリプトンの森の豊富な素材
  • リースの輪はフジとアケビのツル 
  • クリスマスリース見本その1(山上インストラクターの作品)
  • クリスマスリース見本その2(山上インストラクターの作品)
 午前の部 クリスマスリース教室
  • 午前の部の作業風景
午前の部 参加者の作品
午後の部 クリスマスリース教室
  • 午後の部作業風景
午後の部 参加者の作品
  • クリスマスは、なぜ12月25日?(写真:参加者の作品)・・・古代ヨーロッパでは、冬、植物が枯れる季節になると、悪霊が人里にやって来ては人々に災いをもたらすと考えられていた。だから冬になると、魔除けを行ったり、自然の怒りをやわらげるために祝祭を開いたりしていた。
     特に冬の長い北欧では、太陽に対する憧れが強く、太陽を神と信じ、太陽の誕生日をお祝いする習慣があった。その日は、一年の中で昼間の時間が一番短くなる冬至の日。つまり冬至は、この日を境に太陽の力がどんどん強まって春に向かって行く日である。古代の人々にとって冬至のお祭りは、悪霊を鎮めたり、豊作、健康を祈るほか、陽気に食べ、飲み、歌い踊る大きな楽しみでもあった。キリスト教が伝わってくると、神である太陽=イエス・キリストの象徴と結びついて、この日をキリストの誕生日として祝うようになったと言われている。それが冬至=12月25日。
  • クリスマスリースは、いつから飾るの?(写真:参加者の作品)・・・約1ヶ月前に飾り付けをし、来る日まで心弾ませ、盛り上げるという意味で、11月最後の日曜日に飾るのが一般的である。今年は、11月23日(土)まで作って、11月24日(日)から飾るのがベストである。自分で創ったオリジナルリースを玄関に飾り、「悪魔」を撃退して「幸せ」を呼び込みましょう。  
  • 参考文献 「オレンジページ1993年11/15増刊 クリスマスの手作りブック」