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令和5年度秋田県緑の交流集会

  •  2023年8月11日(金)、「令和5年度秋田県緑の交流集会」が秋田県森林学習交流館・プラザクリプトンを会場に開催された。参加者は26名。連日35℃を超える猛暑が続き、「熱中症警戒アラート」が出されていたことから、外でのカヌー体験は中止し、涼しい室内で昆虫の話、森のクラフト体験、マジックショウを楽しみ、最後は4チームで競うモルック大会で盛り上がった。
  •  秋田県緑の交流集会は、県内の校内緑化や森林環境教育活動などに積極的に取り組んでいる学校、緑の少年団、ボーイスカウト等の児童生徒が、自然体験や共同生活を通じて交流を図りながら、水と緑を愛する心を育むことを目的に、毎年8月に開催している。
  • 主催/秋田県、公益社団法人秋田県緑化推進委員会
  • 協力/秋田県森林学習交流館・プラザクリプトン、秋田県森の案内人協議会
  • 参加団体・・・マックスバリュー東北秋田緑の少年団 
  • 開会式あいさつ・・・秋田県森林整備課今川順リーダー 
  • スタッフ紹介・・・秋田県緑化推進委員会戸部信彦事務局長
  • マジックショウ、モルック体験講師・・・秋田県森の案内人6名
  • 昆虫の話、森のクラフト体験等・・・秋田県森林学習交流館インストラクター3名
昆虫の話
  • 演題「昆虫の森」・・・クリプトンの森で観察できる昆虫を中心に解説
  • 昆虫は植物に依存している。だから多様な植物がある森に多様な昆虫が生息している。昆虫を観察採集するには、コナラ・ミズナラ・クリなどの落葉広葉樹の森=里山の雑木林、ナラ類の雑木林がある高尾山、クリプトンの森のような身近な森林公園などが最適。 
  • 昆虫の王様・カブトムシ・・・7月下旬~8月上旬、夏休みに発生するカブトムシは、「どんぐりの木(コナラ、ミズナラ、クヌギ)」の樹液にやってくる。その他河川沿いのヤナギにもやってくる。 
  • 日中・樹液に集まる昆虫・・・オオヒカゲやルリタテハなど樹液を好むチョウの仲間、カナブン、危険なスズメバチなどがやってくる。カブトムシは夜行性だから、日中の捕獲は難しい。そこで日中でも捕まえやすいエサを仕掛ける「バナナトラップ作戦」を紹介。
  • バナナトラップのつくり方・・・皮つきのまま切ったバナナを網袋に入れ、数個作ったものを透明なゴミ袋に入れる。ゴミ袋の中に、焼酎・砂糖・ドライイースト・カルピス原液を入れよくかき混ぜる。温かい場所に2~3日置いて発酵させてから、コナラ、ミズナラ、クヌギの木に吊るす。 
  • バナナトラップに群がるカブトムシ(樹木見本園)
  • 危険なスズメバチに注意・・・樹液やバナナトラップには、危険なスズメバチもやってくるので注意。さらにクマ対策として、クマよけ鈴も必携。 
  • クリプトン・野鳥の森には、マニアに人気のキタマイマイカブリが生息している。 
  • 採集法・・・オサムシは、チョウやトンボなどと違って、普段目にすることがない。それは夜に活動するからである。日中、落ち葉の下などを探しても簡単に見つけることはできない。だから、地面すれすれの高さにコップの口が来るように埋めた「落とし穴式トラップ」を設置して採集する。 
  • 捕獲したアオオサムシ・・・緑色の金属光沢があり美しい。 
  • キタマイマイカブリ・・・北東北に生息する美麗種。金属光沢を放ち、頭部と首は色鮮やかな赤紫色、胴体は深緑色をしている。人気が高く、マニアの間では「キタカブリ」と呼ばれている。 
  • クリプトンの森に生息するオニヤンマ、クスサン、カマキリ、セミ、赤とんぼ類、飼育して動画撮影したスズムシ・エンマコオロギの話のほか、外敵から卵・幼虫を守るカメムシ、オトシブミ、ゾウムシ、アワフキムシ、アリジゴク、擬態する虫などを紹介。 
森のクラフト体験
  • 木の実やドライフラワー、色づいた葉っぱ、木の枝、竹、貝など、自然の豊富な素材を使って森のクラフト体験を楽しんだ。 
  • 森のクラフト創作風景 
  • 森の素材でつくったオリジナルペンダント・・・全員にプレゼントされた。
  • 子どもたちの作品
マジックショウ
  • マジックショウ(森の案内人・大石礼之輔さん)・・・手品とは、指先や器具を巧みに操り、人の注意をそらせておいて、不思議なことをして見せる芸のこと。プロ顔負けの手品をたくさん披露し、子どもたちに大受けだった。
  • 4×4の魔方陣・・・一般には、1から16の数字を書き込むのだが、それとは違う1から12の数字を4×4のマスに書き込んだ。「縦」に並ぶ4個の数字の合計、「横」に並ぶ4個の数字の合計、「斜め」に並ぶ4個の数字の合計が全て23になる。さらに左上の4マスの合計、左下の4マスの合計、右上の4マスの合計、右下の4マスの合計も23になる。さらにさらに、真ん中の4マスの合計も23になる・・・まさに不思議な魔方陣を披露。
モルック大会
  • モルックとは・・・フィンランドの伝統的なゲームを元に、1996年にフィンランドで開発されたスポーツ。木製の投げる棒をモルックという。3~4m離れたところに12本のスキットルを並べる。チームが交互にモルックを投げてスキットルを倒すゲーム。
  • 投げる棒のモルックは白樺で作られている。下手投げで行うのが基本
  • 得点の数え方・・・スキットルが2本以上倒れたら、倒れた本数。1本だけ倒れたら、倒れたスキットルに書かれた数。
  • ゲームの勝敗・・・最初にちょうど50点になったチームが勝ち。オーバーすると、25点に戻される。開始20分になったら、その回で終了、50点に近いチームの勝ち。
  • 作戦タイムは、1ゲームにつき1回・1分とれる。
  • AチームとDチームが決勝で争い、Aチームが優勝
  • 講評、感想発表
  • 記念撮影・・・こうした緑の交流集会を通して、ふるさとの森の恵みに感謝し、水と緑を愛する心の輪が一層広がることを期待したい~「木と共に 育てていこう みんなの未来/いつも こころに ゛みどりのはねを゛」