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 2014年6月14日(土)、森の学校2014第5回「森をワイルドに楽しもう」が秋田県森林学習交流館プラザクリプトンを会場に開催された。一般参加者は29名、スタッフを含めると合計52名が参加した。

 連日雨が降り続き、野外での木登り&ツリーイングは残念ながら中止にせざるを得なかった。代わって自然の素材を使った森のクラフトやミニミニリースづくりを行ったほか、スギの間伐材を利用した「巨大足ながクモ」の特大アート作品の展示、昼食には河辺黒沼婦人会の豚汁と進藤農園朝どりイチゴが提供され、大変好評を博した。

●内容/素手で木登りやツーリングを体験 ▲対象/一般、親子
◆主催/秋田県森林学習館・プラザクリプトン(018-882-5009)
◆協賛/(一社)秋田県森と水の協会
◆協力/秋田県森の案内人協議会、河辺黒沼婦人会 
▲「森の学校」開校式

 クリプトンインストラクターと森の案内人の方々の指導を受けながら、親子で「森の芸術家」に挑戦した。また、その合間に森の案内人の奥山さんが間伐材を利用した特大アート「巨大足ながクモ」を三つ作成し、庭に展示披露された。
▲見本その1・・・アンパンマンの首飾り
▲見本その2・・・クロモジの小枝で作るミニミニリース ▲参加者作品・・・森のクラフト
▲進藤インストラクターの作品「アンパンマン」

 人気のキャラクター「アンパンマン」の作品は、やはり子どもたちに大モテ・・・アンパンマンの絵を描いた木片をもらうと、すかさずズボンのポケットに大事にしまい込む子もいた。
▲進藤インストラクターが描いたアンパンマンの絵 ▲左の絵を参考に、アンパンマンを描く参加者
 クロモジは、樹皮や材に独特の香りがあるので、高級な和菓子用のツマ楊枝(ようじ)や細工物に利用される。また、クロモジの枝は柔軟性に富むことから、丸い輪にしてリースの土台としても利用できる。樹皮にある黒いしみ状の紋が名の由来。
▲森の芸術家になり切って素材を探す ▲親子で森のクラフトづくり
▲森の案内人に指導を受けながら森のクラフト、リースづくりを楽しむ参加者
参加者の完成作品

 クラフト、リースづくりが終わった子どもたちは、ロケットラワンや翼を持った種の模型を作って、より高く遠くへ飛ばして楽しく遊んだ。
ロケットラワン

 ラワンは、東南アジア産のラワン材の原木として有名ですが、その果実には2~5枚の翼があり、回転しながら落ちてくる。それをヒントに作られたのがロケットラワン。屋外で輪ゴムやパチンコなどを使い、ロケットのように高く打ち上げると、クルクルまわりながら落ちてくる。 
翼を持った種

 熱帯アジア産のウリ科のつる性の木「アルソミトラ・マクロカルパ」は、兵士の帽子のような大きな果実ができる。その果実の中には、薄い翼を持った種が400個ほど入っていて、秋になると風に乗って遠くに飛ぶ。この種をヒントにハンググライダーや飛行機が作られたという。
▲サシドリで作った笛・・・ウシガエルのような大きな音が出るので、子どもたちに人気であった。
▲森林学習展示室

 展示室には、パソコンで森に関するクイズをしたり、野鳥や樹木などの検索をしたり、森林の四季を映像で見たり、宇宙船「秋田スギ号」に乗って窓から見える秋田を旅するなど、私たちの暮らしになくてはならない自然や森林について楽しく学ぶことができる。
 また、積み木遊びができる道具もたくさんあるので、親子で楽しむことができる。

 森のクラフトが終わった子供たちは、森の案内人の指導を受けながら、積み木をしたり、展示室でクイズをしたりして楽しく学んだ。 
▲展示室利用事例・・・飯島小学校3年生の皆さん

 2014年6月3日、一般参加教室に訪れた飯島小学校3年生の皆さんは、森の散策とクラフトをメインにプラザクリプトンを訪れた。その合間に展示室で遊びながら学んでいた。この展示室に入れば、森林に関する疑問がきっと解けるであろう。ぜひおいでください。
▲間伐材で作った特大アート「巨大足ながクモ」

 小雨が降っていたが、完成した特大アートを見た子供たちは大はしゃぎ・・・「巨大足ながクモ」の中に入って巨大なクモに変身~。
▲河辺黒沼婦人会5名のご協力で参加者に「豚汁」を提供。
▲進藤農園朝どりイチゴ
▲森の食事会

 予定では、学習の森で昼食の予定であったが、残念ながら屋内での食事となった。それでも、大鍋で作った豚汁は大変美味しく、お代わりする人が続出した。婦人会の皆さんも、「美味しい」との声にニコニコしながらお代わりに応じていた。