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2015森の学校⑪ 森のクリスマスリース教室

 2015年11月28日(土)、森の学校第11回「クリプトンの森の素材でつくるクリスマスリース教室」が秋田県森林学習交流館・プラザクリプトンで開催された。午前と午後の二回行われ、参加者は合計44名。子どもたちが一年で最も心躍るのは、何といってもクリスマスだろう。そんな子どもたちや孫たちの喜ぶ顔を思い描きながら、自分だけのハッピーな森のクリスマスリースづくりを楽しんだ。

●内容/森の素材で作るクリスマス・リースづくり  ▲対象/親子、一般
◆主催/秋田県森林学習館・プラザクリプトン
◆協賛/(一社)秋田県森と水の協会 協力/秋田県森の案内人協議会
▲森のクリスマスリース見本その1(山上インストラクターの作品) 
▲森のクリスマスリース見本その2(山上インストラクターの作品) 

 クリスマスリースを玄関に飾ると魔除け、豊作祈願、幸福を呼び込むとされている。
「挿花(いけばな)稽古百首」に学ぶ
 「挿花稽古百首」は、江戸時代の花人が、和歌仕立ての31文字に書き連ねた稽古の手引書である。その内容をみれば、森のクラフトやリースなどにも相通じるものがある。参考までにその共通点と思われるものを5つ列挙すれば・・・
  1. 同じ色を左右へ使うことは、対象になり過ぎておもしろくない。また、茎をたくさん並べて使ってはいけない。
  2. 花材の少なすぎるのも寂しい。反対に多過ぎるのもうるさく閉口だ。ほどよい草木が多からず少なからず、溶け合い調和し合ってこそ、風情が美しく発揮される。
  3. いけばなは、枝葉にも花にも、弾むような勢いがあることが第一。それとは反対に、うつむく花を嫌う。
  4. 草木には、長いもの、短いもの、高く立ち伸びるもの、低く集約するものがあったりするが、その草木の姿を違わないようにいけることが大切である。
  5. テクニックばかり上手でも、風流心のない人は、いけばなを知っている人とは言えない。技術より、人を感動させる花をいけてこそ、いけばなを知った人といえる。
▲講師は、インストラクター2名と森の案内人5名
▲ご協力いただいた森の案内人の皆さん
▲リースの輪はフジのツル
▲豊富な森の素材
▲子供たちのミニリース用素材
 あらかじめ配布された素材に加えて、十人十色のオリジナリティを加えるために、森の素材をバイキング風に盛られた中から選ぶ。クリスマスカラーの基本は、キリストの血・寛大な愛を象徴する「赤」、永遠の命・愛を象徴する「緑」、純潔・雪を象徴する「白」、希望・富・豊かさを象徴する「金・銀」とされている。
▲「赤」系の花や実 ▲草木の「緑」
▲ワタの実の「白」 ▲「金・銀」に染めた松ぼっくり
▲午前の部・・・クリスマスリース創作風景
▲午後の部・・・創作風景
参加者の作品
参考:クリスマスリース見本拡大写真
 子どもから大人まで、世界中の人たちが待ち焦がれている「クリスマス」・・・家族そろって祝うその日のために、いつもと違うリースづくりに没頭。出来上がってみれば、想像以上の出来栄え・・・家に帰って飾ると、今までとは一味も二味も違ったハッピーな気持ちにさせてくれることだろう。

 子どもたちは、手づくりのオリジナルクリスマスリースを手にもって・・・早くもサンタさんがプレゼントを持って訪れてくれることを確信したかのように喜んでいた。見ているこちらまでハッピーな気持ちになる。そんな子どもたちの笑顔は、大人たちにも伝染する。クリスマスイブの翌朝、森のクリスマスリースの下には、きっと欲しかったプレゼントがあるに違いない。