2015森の学校⑫ ミニ門松づくり |
|||||||||||||
2015年12月19日(土)、森の学校第12回「クリプトンの森の素材でつくるミニ門松づくり」が秋田県森林学習交流館・プラザクリプトンで開催された。参加者は、大人と子ども合わせて26名。門松は、新年に歳神様を迎える目印として玄関前や門に立てる。ミルク缶を使ったミニ門松は、松竹梅の三点セットに加え、ナンテン、ユズリハを使った本格的なもの。 参加者は、ミニ門松の手づくり作品を嬉しそうに眺めながら、これで良いお正月が迎えられそうだと満足気だった。また、お母さんや祖父母と一緒に参加した子どもたちは、クリスマスを目前に控え素敵な森のクリスマスリースづくりを楽しんだ。 ●内容/森の素材で作るミニ門松、クリスマスリース ▲対象/一般、親子 ◆主催/秋田県森林学習館・プラザクリプトン ◆協賛/(一社)秋田県森と水の協会 協力/秋田県森の案内人協議会 |
|||||||||||||
▲ミルク缶を使ったミニ門松 歳神様は祖霊来訪の神 「山の神」は、春になると田に降りてきて「田の神」になり、秋の収穫が終わると山へ帰って「山の神」になるとされている。また正月には、再び「歳神様」として戻ってくる。これらの神様は、全てふるさとの山からやってくる共通点をもち、いずれも祖霊的神格を有すると言われている。その理由は、人が亡くなると、その霊魂は村に近い山に上り、やがて祖霊となり、山の神になると考えられてきたからである。例えば、男鹿の「なまはげ」は、大晦日の晩、真山、本山のお山からやってくる祖霊来訪の神様と言われている。 門松は、その祖霊来訪の神様・歳神様を迎えるための目印・依代として玄関前や門に立てるのである。古くは、神が宿る木として松を一本立てたのが始まりとされる。やがて長寿を招く縁起物として、真っ直ぐに節を伸ばす竹が添えられるようになった。 |
|||||||||||||
▲ミニ門松づくりの講師は、門松づくりの名人・黒崎講師 | |||||||||||||
▲ご協力いただいた森の案内人の皆さん | ▲当館インストラクターの山上、進藤 | ||||||||||||
▲ミルク缶、竹3本 | ▲アカマツ | ||||||||||||
松竹梅は、昔から慶事のシンボルとして用いられ、おめでたいお正月の門松にも使われる。松は、ふるさとの山からやってくる歳神様を「待つ」につながる霊樹、歳神様の依代といわれている。 |
|||||||||||||
▲梅・・・早春に他の花より先駆けて気高い香りをともなって美しく花を咲かせることから珍重され、「気高さや長寿」の象徴とされてきた。 | ▲ユズリハ・・・春に古い葉と新しい葉が一度に入れ替わるので、親が成長した子に後を譲り、家が代々続くめでたい木とされ、古くから正月の飾りに使われている。 | ||||||||||||
▲ナンテン・・・「難を転じて福となす」縁起物。また火災避け、悪魔除けの効果があるとされている。 | ▲竹の切り口を笑った口のように斜めに切るのは、「笑う門には福来る」を意味している。 | ||||||||||||
▲縄でミルク缶の外側をきっちり巻く。 | |||||||||||||
▲ミルク缶に5cmほど砂を入れる。入れ過ぎに注意! | |||||||||||||
▲アカマツは、運が右肩上がりになるように、右側が高く、左側が低くなるように挿し込む。 | |||||||||||||
ユズリハ、赤い実のナンテン、最後に梅を刺し、ポップコーンを白い梅の花に見立てて飾りつけると完成である。 | |||||||||||||
▲子どもたちは森のクリスマスリースづくりに挑戦 | |||||||||||||
▲素敵なクリスマスリースに大喜び・・・これをお家に飾れば、クリスマスイブの夜、陽気なサンタさんが欲しかったプレゼントを持ってやって来る確率100%にアップ! | |||||||||||||
|
|||||||||||||
教室内が松竹梅をメインにしたミニ門松で一杯になると、新しい年を迎えるめでたさが一気に伝わってくる。ちなみに門松を立てる日に注意・・・12月29日は「苦立て」、31日のギリギリに立てるのは「一夜飾り」といって嫌い、12月28日頃に立てるのが良いとされている。立てておく期間は、1月5~15日までと地域によってまちまち。とにもかくにも、心のこもった手づくりのミニ門松を玄関などに飾れば、来年は幸せいっぱいの年になること間違いなし。 平成25年7月1日、ホームページ「モリエールあきた」を開設して以来、2年半・・・来年早々には100万アクセスを達成する見込み。 その節は、ご愛顧いただいた皆さんに感謝を込めて、カメラマン土谷諄一氏のご協力を得て「100万アクセス記念特集 野鳥シリーズ」をスタートさせるべく鋭意編集中・・・第一弾「ヤマセミ」、第二弾「アカショウビン」、第三弾「カワセミ」・・・乞うご期待ください。 |