秋田県林業研究研修センター参観デー
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2017年10月7日(土)、「秋田県林業研究研修センター参観デー」が同センターを会場に開催された。今年は、7月下旬、大仙市、秋田市を中心に記録的大雨に見舞われたが、その被害が大きい地域は、キノコの出がすこぶる悪いように思う。それでも、秋の気温低下と適度な雨によってお目当てのキノコたちが生え始めた。これから本格シーズンを迎える秋の味覚・キノコ講座をはじめ、多種多様な天然キノコの実物展示、森のクラフト体験、親子でキノコ菌床づくり体験、試験研究研修パネルの展示などが行われた。(今回は、朝から雨に見舞われ、かつ森の案内人フェアと重なってしまったので、詳細な取材ができなかったのが残念!)
- 主催/秋田県林業研究研修センター(018-882-4511)
- 協力/秋田県森林学習交流館・プラザクリプトン
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- 天然キノコの実物展示・・・詳細は、キノコ講座の最後に掲載する。
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- 試験研究研修パネルの展示、樹木の花粉・マツノザイセンチュウの顕微鏡観察コーナー
- 林業トップランナー養成研修
- 代表的な山菜と樹実の紹介と栽培
- 遊休農地を活用したオリジナルきのこ栽培
- マツクイムシ被害
- 拡がるナラ枯れと対策
- 新しい苗木生産技術-コンテナ苗-
- ブナの結実豊凶予測とその活用
- スギ人工林の広葉樹林化と表土保全機能への影響
- 東北地方太平洋沖地震津波による海岸林の被害(岩手・高田松原)
- 日本海中部地震による津波の被害
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- 森のクラフト体験(第一研修室)・・・森を歩くと、味のある木の枝、色づいた葉っぱ、かわいい花、どんぐりや松ぼっくりなどの木の実、草の種など芸術心をくすぐる素材に溢れている。秋田県森林学習交流館・プラザクリプトンでは、クリプトンの森などで採取した豊富な素材を使った「森のクラフト体験」を実施。
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- キノコ講座(管理棟2階第二研修室)・・・キノコ採りで最も注意しなければならないのは、毒キノコを食用キノコと勘違いし、誤食することによる食中毒。今年も10月5日、北秋田市でツキヨタケを食用のヒラタケと誤認し、1家族5名が食中毒を発症した。不明なキノコの判別には、素人判断は危険・・・専門的な知識が必要である。食用と確実に判断できないキノコは、「採らない、食べない、売らない、人にあげない」の4原則を厳守することが大切である。
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- キノコ中毒NO1 ツキヨタケ・・・食用のムキタケやヒラタケ、シイタケと似るので紛らわしく、日本特産の毒キノコの中で、中毒例が最も多い。嘔吐や腹痛、下痢などの胃腸系の症状が出る。ブナなどの倒木や立ち枯れ木に群生する。縦に裂けば、黒い染みになっているのが最大の特徴。
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▲ムキタケ・・・晩秋に生える |
▲ヒラタケ・・・晩秋~春に発生 |
- 食用キノコとツキヨタケの見分け方・・・・ムキタケは、傘の表皮が簡単にむける。食用のムキタケ、ヒラタケ、シイタケは、いずれも柄の中心から半分に切ると、芯に黒い染みがない。
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▲毒・クサウラベニタケ |
▲食用・ウラベニホテイシメジ |
- キノコ中毒NO2 クサウラベニタケ・・・ウラベニホテイシメジやホンシメジ、ハタケシメジに似ている。。嘔吐や腹痛、下痢などの胃腸系の症状が出る。キノコを縦に割ると、食用は柄が充実している(上右)のに対して、毒キノコの柄は中空で(上左)つまむとつぶれる。キノコ採りの名人は、食用のウラベニと同定できても、軸が細く短いものは絶対にとらないという。
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- キノコ中毒NO3 カキシメジ・・・外見はシイタケに似ており、古くから「地味なキノコに毒キノコはない」という迷信が誤認の原因と言われている。腹痛、嘔吐、下痢などを伴う胃腸障害を起こす。塩蔵すると毒が消えるといわれ、信州地方の一部では食用の習慣があるが、安易に口にしてはいけない。
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- 親子でキノコ菌床づくり体験・・・キノコ栽培に必要な菌床づくりにチャレンジ。
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- 秋田県の新PRキャラクター・・・「スギッチ」の後任は、なまはげ型の子どもロボット「んだっチ」。その「んだッチ」が体験会場に登場。
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天然キノコの実物展示 |
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▲マイタケ(食) |
▲ブナハリタケ(食) |
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▲マスタケ(食) |
▲シャカシメジ(食) |
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▲ホンシメジ(食) |
▲クリタケ(食) |
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▲オシロイシメジ(食) |
▲ハナイグチ(食)、ハナビラタケ(食) |
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▲ハツタケ(食) |
▲アミタケ(食) |
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▲アイシメジ(食) |
▲ヌメリイグチ(食) |
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▲ハタケシメジ(食) |
▲ホテイシメジ(食) |
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▲ツルタケ(食) |
▲カバイロツルタケ(食) |
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▲ショウロ(食) |
▲オオワライタケ(毒) |
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▲ニガクリタケ(毒) |
▲スギヒラタケ(毒) |
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▲テングタケ(毒) |
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▲ツキヨタケ(毒) |
▲ドクベニタケ(毒) |
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- 参観デーご来場記念として、菌床シイタケがプレゼントされた。
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- 菌床シイタケの育て方
- 菌床が壊れない程度にバシバシ叩いた後、優しく袋から取り出す。
- 菌床の表面を水で洗い、皿などの上に置く。
- 管理・・・菌床の表面が乾かないように袋を被せ、1日2~3回霧吹き又は直接水をかける。高温・直射日光・乾燥に弱いので、玄関などに置くと良い。
- 1週間くらいでシイタケの芽が出てくる。シイタケが出てきたら、霧吹きや水かけは止める。収穫は、傘が開き切らないうちに根元からハサミで切り取る。
- 収穫後、3と同じように管理するとシイタケが再び生えてくる。うまく管理すると3回以上収穫できる。菌床が乾き過ぎている場合や発生が悪い場合は、水をたっぷり入れたバケツなどに菌床を入れ、重しをして、10時間前後浸水する。
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