講 師 近藤 麻実氏(秋田県自然保護課鳥獣保護管理チーム主任/ツキノワグマ対策支援センター)
マタギ文化や山菜採り文化に代表されるように、秋田の人々は自然の恵みをいただきながら、豊かな自然とうまく付き合いながら生きてきた。しかし、時代の変化とともに人の生活圏は縮小し、野生動物の生息域は拡大する中で、近年はクマと人とのあつれきが増大している。
秋田のくらしを守り、人々がクマを含む自然を大切に想う気持ちをこれからも持ち続けるために、クマと人との間にほどよい距離を取り戻す必要がある。そのために何ができるか、どうすべきか。一人ひとりが考え、実行するときに来ている。
講師 近藤 麻実さんプロフィール
□ 三重県出身。
□ 岐阜大学農学部獣医学科に進学し、学生サークル「ツキノワグマ研究会」に入った
ことで野生のクマとの付き合いが始まる。
□ 大学在学中、野生動物による被害に悩む地元住民との出会いがきっかけとなり、
人の暮らしを守り、科学的に動物を管理していく「野生動物保護管理」の分野へ。
□ 平成23年に北海道立総合研究機構に就職し、北海道でヒグマの研究や被害対
策等に従事。
□ 令和2年4月、秋田県へ。現在はツキノワグマを中心とした野生鳥獣の被害対策
や市町村への対策指導、地域住民への普及啓発等を担当している。
平成15年 岐阜大学 農学部 獣医学科
平成21年 岐阜大学大学院 連合獣医学研究課 博士課程
平成23年 北海道立総合研究機構 研究員
令和2年 秋田県(任期付正職員)
令和5年 現職(任期なしの正職員(獣医職))