樹木シリーズ239 ヒロハヘビノボラズ、メギ
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- ヒロハヘビノボラズ(メギ科)
海岸から山地に生え、よく分岐して、枝には鋭いトゲがある。このトゲは、葉が変形したもの。花は、一つの穂に約10個ほどつけ、満開になると見事である。果実は楕円形で赤く熟す。北海道から九州に分布。
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- 名前の由来・・・枝に鋭いトゲがあるので蛇でも上れないとの意味と、ヘビノボラズに似ているが、葉が広いことから「広葉蛇上らず」と書く。
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- 花・・・黄色い花を密に10数個、垂れ下がるようにつける。
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- メギ(メギ科)
山地や丘陵、原野に生え、蛇紋岩地でもよく生育する。春、若葉が芽吹くと同時に、小さなカップ状の黄色い花を数個ずつ下向きに咲かせる。秋には真っ赤な果実が熟し、葉も見事に紅葉する。一年を通して楽しむことができるので、庭木や生垣、公園樹として植えられる。図鑑には、「関東地方以西」あるいは「東北地方南部以西」に分布と記載されているが、秋田県でも自生株が見られるという。ただし絶滅危惧種IB類に指定されている。
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- 名前の由来・・・葉や茎を煎じて洗眼薬にしたことが名前の由来。枝に鋭いトゲがあることから、別名コトリトマラズと呼ばれている。
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- 花期・・・4~5月、若葉が出る頃に小形の総状花序を出し、淡黄色の花を2~4個下向きに開く。
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参 考 文 献 |
- 「山渓カラー名鑑 日本の樹木」(山と渓谷社)
- 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
- 「葉っぱで見分け 五感で楽しむ 樹木図鑑」(ナツメ社)
- 「里山の花木ハンドブック」(多田多恵子、NHK出版)
- 「樹木図鑑」(鈴木庸夫、日本文芸社)
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