本文へスキップ

県民参加の森づくり事業を活用

能代市 二ツ井宝の森林(やま)プロジェクト

が森林(やま)の手入れ体験を実施

秋田県森林ボランティア団体  二ツ井宝の森林(やま)プロジェクト
  •  令和7年9月7日(日)に、能代市二つ井町梅内地区において、二ツ井宝の森林(やま)プロジェクトが林業体験のイベントを開催しました。今回は、女性が5名、総勢11名がエントリーしました。
  •  この日は、暑さの谷間で気温は下がりましたが、終始雨が降る中で、スタッフの皆さんの細やかなサポートにより、参加者は林業の作業を安全に体験することができました。
  •  初めに元種梅保育園を改良したコミュニティセンターで開会式を行いました。参加者11名に担当スタッフが1人ずつ付きさらに二人に一人の監督が付くという万全の態勢です。
  •  この写真は、作業後に全員で撮りましたが、暗かったので加工しています。
  •  会場のコミュニティーセンターは警察派出所のすぐ裏にあります。保育園跡なので立派な建物です。
  •  この建物は市から無料で梅内聚落が無料で引き受けたそうです。梅内聚落は法人として登録されており広範囲な活動をしています。
  •  全員が揃って開会式が始まりました。船山事務局長から本日の日程と班分けと担当者などの説明がありました。野呂地区長からは歓迎のあいさつがありましたが、いつもは梅内聚落の概要を説明するのですが、天気が悪いため、日程考慮して早めに現場に行くようです。
  •  現地で防護服を着るのは難儀なため、ここで着用するように船山さんから着方の説明があります。
  •  なお、会場には県の環境大賞と環境大臣からの表彰状が飾られていました。おめでとうございます!
午前中の部  チェンソー体験
  •  コミュニティー会館から車10分ほどの旧米代線にある聚落林に移動しました。途中の田んぼでは稲がすっかり黄色に稔り収穫を待つばかりです。幸い先日の大雨の影響はなかったということです。
  •  現地に着くと、雨が強くなってきたので、青年部の方が簡易テントを広げてくれました。アメリカ製(コールマン)だそうで、4m×4m企画は日本製では無いそうです、二つ並べたので参加者全員が入れました。
  •  ここで、安井鉄男さんからチェーンソーの扱いについて説明がありました。エンジンのかけ方、チョークの利用法、ガードの取扱などを習います。
  •  次に白神森林組合に勤務する若手の賢太さんから間伐木の伐倒について説明と実演がありました。安全確認の笛の吹き方、上方の確認、受け口の作り方、追い口の伐り方など大変明解で分かり易く、もちろん伐倒も見事でした。くさびで方向を決めること、ツルの取り方なども丁寧な説明で森林組合での働き方も伝わって来ます。
  •  参加者はそれぞれチェーンソーを手にして、既に伐採されている4本と今倒した木を玉伐りするために2人1組になり、スタッフがマーキングしたところをチェンソーで伐っていきます。
  • とは言え、雨の中の作業なのでなかなか大変です。特に女性はエンジンのふかしが弱いので木にソーチェーンが挟まったり、途中でエンジンが止まったりとトラブルが発生しいます。
  •  伐った丸太を道路脇まで運び、軽トラに積んで薪づくりの作業場まで運んで下ろします。
  •  薪小屋には雨よけのシートが設置されており、準備の良さに感心します。
  •  船山さんから薪割り機の説明があり、値段や操作を実演し、参加者が一人ずつ薪割り機を動かします。割った薪は積んで乾かします。
  •  道の駅に2ヶ月に1回、軽トラ4台分を運んで販売しているそうです。売り上げはちょっと伸び悩み気味だとか。
  •  薪割りが一段落して、船山さんが周囲の山を紹介します。二ツ井小学校の3年生とモミジを植えてきた。将来は憩いの森にしたい。小学生には20歳になったら必ずこの山に来てモミジを観て欲しいと言っている。子ども達に地域の良いところを覚えておいて欲しいと思っている、とのことです。
お昼休み
  •  昼食のためコミュニティー会館に戻ってきました。お弁当を食べながら、野呂地区長からパワーポイントで梅内聚落に関する詳細な説明がありました。素晴らしい資料でした。
  •  国際教養大学を始め、地元で発見されたクジラの関係では信州大学と連携するなど活動も幅広く頭が下がります。
  •  ちなみにお昼休みにいつも自宅まで誘って戴いている佐藤信夫さんからお声が掛かりました。素晴らしい庭園が楽しみで行きましたがなんとモロヘイヤを頂きました。柔らかくて市販では手に入らない貴重なものでした。ナスとオクラも家で美味しく食しました、ありがとうございます。
午後の部 木工体験
  •  午後は作業場に行って、丸太を加工しますが、船山さんが音頭を取って準備体操をします。
  •  幸い雨は止んで、雨具を抜いて作業します。イスをまず作るということで、野呂地区長から段取りが説明されます。丸太は真っ直ぐに伐るため青年部のプロが伐ってくれました。
  •  スエーデントーチの見本に火を付けてくれました。勢いよく燃えていますが、1時間半は持つそうです。災害時やキャンプなどに便利でそのまま鍋をかけて料理もできます。
  •  イス造りは、まず樹皮を剥がします。ナタで切り目を入れてナタを差し込むとキレイに剥けます。
  •  丸太伐りの方では、イスの取っ手部分を加工しています。
  •  皮を剥いだら台に載せ、グラインダーでキレイに仕上げます。高さは40cmにしてあり座り心地が良いようになっています。
  •  今回はたくさんの方が同時に作業していると思ったら、発電機が2台で稼働していました。前回の作業では仕上げに時間がかかったのですが、スピーディーです。
  •  作業が終わりかけになってきた頃に雨が強くなってきました。テントを張って中で最後の作業をします。片付けを皆でやり、無事終了しました。
  •  なんとか天気が持ちましたが、スエーデントーチは見送りとなりました。スタッフの皆さんは本当に大変だったと思います。ご苦労様でした。
  •  最後は安井顧問からあいさつがあり、各参加者は作品を手にコミュニティセンターに戻って終了しました。山仕事の魅力が十分楽しめるメニューです。参加者は全員満足して家路につきました。