県民参加の森づくり事業を活用 |
二ツ井宝の森林プロジェクトが二ツ井小学校3年生と森林・林業体験
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秋田県森林ボランティア団体 二ツ井宝の森林(やま)プロジェクト |
- 令和7年6月19日(木)に、能代市二ツ井梅内地区において、標記森林・林業体験が行われました。今回は二ツ井小学校3年生26名と職員3名、関係者10名ほどが参加しました。
- 今年最高とも言える30℃を超える高温になり、真夏のような暑さでしたが事故も無く無事終了しました。
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- 梅内聚落林の中では林業の話しを聞いたり、枝打ちを体験しました。笹舟を自分達で作って種梅川に流しました。
- 故郷の山と川で体験したことは一生忘れないでしょう。地域一体となって子ども達にいろいろな体験をしてもらう夢のある取組です。
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- 現場は、プロジェクトの薪づくりの場所から林道米代線に向かい、藤里に向かって2kmほどの梅内聚落林です。の8時半頃に現場に着きましたが、既に皆さん熱心に打合せ中でした。
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- 9時に市のバス2台に乗って生徒達がやってきました。長袖を着て、リュックを背負い、ヘルメットを被り、長靴を履いてやる気満々です!
- 林内に敷かれたブルーシートの上に荷物を置きます。
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- 船山事務局長の司会で始めの会になり、野呂地区長が今日の体験学習の話しをします。。
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- 船山さんが林業とは何か、について写真を交えながら説明します。苗木を造り、山を地拵えし、苗木を植え、育て、大きくなったら機械で伐採し、丸太を製材工場に持って行き木材となる課程を丁寧に、質問もしながら説明しました。
- 3年生には難しいかなと思いましたが、皆んな熱心に聞いていました。地元に中国木材が進出してきたことも知ってました。(広島の会社だから中国だとちゃんと説明していました!)
- 私は、この体験教室に初めて立ち会いましたが、森林の成り立ちや木材の利用などを子ども達に教えることは林業サイドの人間にとっては涙が出るほど嬉しい企画です!
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- 次は、雪害で折損した木を伐倒します。野呂さんがチェーンソーで伐採しますが、その前に2mの棒を目安にして子ども達が樹高を推定します。船山さんが聞くと「30m!50m、13m」などいろいろな数字が出ました、中には100mという子もいました。
- ちなみに2m棒を持っている方はコンゴの方で、安井さんという移住してきた方が仕事の関係で昔からコンゴ共和国と親交があり、今回二人を日本に招いたそうです。2月からの1年間、農業、林業、物作りなど様々な研修をしているそうです。
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- いよいよ伐倒です、子ども達は離れたところから見ましたが、倒れる瞬間はド~ンと大きな音がして歓声が上がりました。
- さあ実測すると11.2mでした。みんなどうだったかな?
- 伐採した木は、円盤に切り分けて最後に生徒にプレゼントされました。
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- 次は、枝打ち体験です。生徒達は5班に分かれ、それぞれの班に大人が2人ずつ付きます。
- 佐藤信夫さんがノコギリで枝を元から切るように実演します。梅内聚落林は手入れが行き届いているので下枝が無いため、幹先の枝の付いているところを地面に立てて体験します。
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- 最初はノコギリの使い方もぎこちなかったのですが、「押すときは力を抜いて、引くときに力を入れるんだよ」と指導を受けてうまくなります、2本ずつ枝打ちしたので2本目はスムーズです。
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- 枝打ちの終わった木(樹冠部)は見た目もスッキリです。
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- 次は、場所を移動して笹の葉を採りに行きます。
- 船山さんが、「ハサミで葉を元の方から切り取るんだよ」と見本を見せます。笹藪に入るのも経験です。道路から下の藪に飛び込む強者もいました。
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- 笹の葉を一人6枚集めて戻ります。おじいさん、おばあさん、お父さん、お母さんの分は家で作ってね、ということだそうです。林内ではスタッフが伐倒した木から円盤を作っています。
- 水分を摂って休憩中に船山さんが笹舟の作り方の見本を見せます。
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- 外が暑いので冷房が効いたバスの中で笹舟の折り方を船山さんが教えますが、なかなかうまく行きません。個々の子供に丁寧に何回も教えます。
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- 種梅川に笹舟を流します。どれも水に乗って流れています。子ども達は大はしゃぎです、この日は炎天下なので、水は気持ち良いのでしょう。中には転んだ子もいますがなんのその!です。
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- 終わりの会では、各班の代表から感想が述べられました。「枝をうまく切れて面白かった。川で笹舟をうまく流せた」との事でした。
- 最後に前地区長の安井さんからお話しがあり、山と川とどっちが面白かった?には1/3くらいが川派でした。
- バスで帰る子ども達は元気一杯手を振っていました。秋には木の植栽もあるそうなのでまた取材に来たいと思います。
- 八乙女山を守る会もそうですが、宝の森林の皆さんも、子ども達に自然の仕組みをちゃんと説明されています。単なる植物観察や木の名前を教えるだけで無くだけでなく将来の地域も考えた取組は本当に素晴らしいと思いました。
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