サポートセンターが令和7年度
森林ボランティア団体等情報交換会を開催しました!
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- 令和7年9月17日(水)に、秋田県森林学習交流館(プラザクリプトン)において、当サポートセンターが標記会議を開催しました。会場がほぼ満員になる60名を越える参加を得て無事終了しました。多くの森林ボランティア関係者の方々に参加いただきありがとうございました。
- 情報提供団体として、東北森林管理局森林整備部技術普及課、秋田県農林水産部森林環境保全課、(公社)秋田県緑化推進委員会、秋田の森林活用協議会からそれぞれの森林ボランティアに関する事業や制度の説明などがありました。
- また、東北大学名誉教授の清和研二氏から「広葉樹の森づくり」と題して講演いただきました。
- なお、今回使用した資料については、別途ホームページにアップしますのでご参考にしてください。
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- 全県各地から会場がほぼ満員となる61名の参加者がありました。
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- 受付は地域協議会の清水さんにお願いしました。会議室入り口には税事業ののぼりを立ててPRしました。
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- 福井の司会進行で会議が始まり、最初に森合専門員とサポートセンターのメンバーの自己紹介です。
- 本日の日程等を次第により説明しました。
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- 清和東北大学名誉教授からは、外生菌根タイプのブナ、コナラなど樹種は親木の下に出現した多くの芽生えは、外生菌根菌によって病原菌から守られ菌糸ネットワークで養分補給を受けるので親木に近いものほど定着して一斉林を作ること。一方ウワミズザクラやミズキのようなアーバスキュラー菌根タイプの樹種では病原菌から防御する機能がなく親木の下では実生は病気になって死ぬので多種が混ざる森林になる。
- スギの一斉林を強間伐すると多様な広葉樹が侵入するが、根茎が発達し、一斉林よりも窒素吸収量が増え、キレイな水を供給すること。
- 全層間伐をしながら巨木にしたてていけば、炭素固定量も格段に増え地球温暖化にも寄与すること。
- 太くしながら間伐を繰り返すと収入が持続的にあるため一度に皆伐するより経済的に有利であること。
- 新しい知見に基づき、様々データや資料により説明頂きました。
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- 講演後の質問では、林業研究研修センターの和田さんから森林計画では広葉樹の標準伐期齢が25年になっているので巨木を目指すためには修正すべきでないか、武田英文氏からは強間伐することにより多様な樹種構成になった場合根茎も増えるということを改めて知った、全層間伐とはどういう間伐か、会場からは邪魔になっている木に除草剤を注入して枯らしたが根茎には影響があるのか、などの質問意見が出ました。
- 各質問に対して、清和さんから丁寧な回答がありました。
- 清和さんは宮城県や山形県で様々な人と連携し、広葉樹による地域興しにも取り組んでおり、講演終了後にも数人の方がロビーで熱心に話しをしていました。
- 清和さんの今回の話しの内容は、先日築地書館から発行された「自然に倣う広葉樹の森づくり」という本に詳細説明されていますので是非皆さんもお読みください。
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- 休憩を挟んで、後半は東北森林管理局の大日向さんから国有林における森林ボランティア活動などの説明がありました。なお、情報提供の4団体の資料については、HPに掲載します。
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- 秋田県農林水産部森林環境保全課の山口さんと加藤さんからは税事業の内容が説明されました。
- 福井からは、毎年来年度計画の締め切りが早くなっており、今年度事業も半ばなのに来年度の詳細計画を作るのは無理があるので遅くして欲しい、物品購入で長靴、合羽は汎用性があるとのことで購入が認められないが、急斜面や雨天での作業などではスパイク付き長靴は認められないか、政府がキャッシュレスを進めている中で現金購入でしか認められないのは何故か、を質問させて頂きました。
- 財政課の査定が年々早まるのでヒヤリングも早くなっている、電子決済はポイントが付くことと、地元の店から買うことが必須、などの回答がありました。
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- 続いて、緑化推進委員会の戸部専務からは、緑の募金公募事業、「緑と水の森林ファンド」公募事業、森林ボランティア団体向けの国土緑化推進機構公募事業、秋田県緑化推進委員会助成事業などが説明されました。この中で県の税事業とも合わせて事業が出来ることや、県緑推の事業では採択にあたってはハードルが低いので利用して欲しいとのことでした。
- 9月24日にクリプトンで予定されている緑推主催の育樹祭決定記念講演会の申込みを受けるということで数名が申し込んでいました。
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- 最後は、秋田の森林活用協議会の沼倉事務局長から令和7年度から始まった里山林活性化による多面的機能発揮の新規事業について説明がありました。
- 会議は16時をかなり過ぎ遅くまでかかり、遠方からお越しの方にはご足労をおかけしました。来年も同様に開催したいと思いますのでよろしくお願いします。
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