県民参加の森づくり事業を活用 |
NPO法人 白神ネイチャー協会が「スプリング イン 留山」を開催
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秋田県森林ボランティア団体 NPO法人 白神ネイチャー協会 |
- 令和7年4月26日(土)に八峰町八森の留山地区においてNPO法人白神ネイチャー協会が森林学習会を開催しました。先週の植菌体験に続いてぶなっこランドでの2週連続の催しになりました。
- 今年の4月は毎日のように雨が降り、この日も午後から雨の天気予報でしたが歩いている間は幸い好天でした。
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- 9時出発のため8時50分集合で開会式が始まりました。白神ふれあい館は残念ながら閉鎖となりましたが、トイレと駐車場は使えます。マイクロバスが待機して開会式が始まりました。
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- 今年のガイドは山崎会長、泊川さん、鈴木さんのお三方です。会長からは「天気が心配だが、私は晴れ男なので大丈夫だと思う、ゆっくり歩いて留山の自然を楽しんで欲しい」とあいさつがありました。今年の参加者は15名なのでバス1台で移動です。
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- 水の目林道の入口に着いて、3班に分かれます。林道を2km歩いてから留山を歩きます。.私は山崎会長の班に入りました。早速、道端に咲いていたタチツボスミレの説明です。
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- 鬱蒼とした竹林を通りますが、元々は5~6本の植えた竹がこれだけ増えたそうです。前回は八森にも竹林があるのでビックリしましたが、海沿いなので成育に適したのでしょうか。上の川(かみのかわ)の流れに沿って林道を歩きます。渓流釣りの解禁になると釣り人が来るそうです。
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- 花が咲いていたり、山菜などがあると詳しく説明してくれます。ちなみに竹と笹の違いが分かりますか?答えは自分で調べてください!
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- 八峰白神ジオパークを象徴する堆積岩が観察できます。キケマンソウが咲いています。幅広い観察ができます。
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- 周辺には至る所にトリカブトが生えていますが、類似のニリンソウなどとの見分け方を教えてもらいます。
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- 林道中程まで来ると青い鳥が横切りました、近くで留まったので見るとオオルリでした。そう言えば昨年もここら辺で見たので、渡り鳥ながら同じところに来ているのでしょう。それにしてもキレイな鳥ですが、毎年お迎えまでしてくれるとは!かなり近づいても逃げないので慣れているのかな?
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- 山菜のアイコ(ミヤマイラクサ)も出ています。オドリコソウの花はこれからです。
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- 林道は昨年より障害物が減りましたが、道路脇が崩れていたり大木が倒れたりしており一般車での通行は不能です。
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- 留山近くになり広場のようなところに水が流れ込んでいる池があり、サンショウウオの卵が産み付けられています。サンショウウオに種類が多く、止水系と流水系があり、止水系のものには爪が無いそうです。卵の色が黒っぽいのは砂を被ったからだそうです。
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- 堰堤を通り過ぎ、橋を渡るともうすぐ留山です、まだ林道脇に雪が残っています。
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- 早春に咲くキブシやニリンソウ、ワサビの群落が迎えてくれます。
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- 約2時間で留山入口に着きました。留山とは昔山を伐採したときに水害や水不足が多発したため、禁伐して水源を護ってきた。ここに2002年に遊歩道を付ける時は地元の反対を受けたが、専門のガイドを付けることを条件に山を解放してもらった。
- 入口近くには窓木といわれる、2本のブナが途中から融合した木があり、窓の向こうには神様がいるということで、拝むと願い事が叶うそうで、皆さん拝んでいました。入口の入山者をカウントするセンサーを通って入山します。
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- 林内に入る陽が差してきて、萌黄色が眩いほどのブナの新緑です。残念ながらナラガレが蔓延しているようでミズナラの大木は殆どが枯れていました。
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- 至る所に2002年に作設した木道が整備されており、林内を痛めないようになっています。
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- 左はクマの爪痕、あちこちのブナの大木に付いています。春先の新芽や花を好んで食べるそうです。
- 右はササの花が咲いた後で、ササが無くなり空き地になっています、ここにブナの種が落ちれば次世代の森林ができますが、今年はブナの花が殆ど咲かないので凶作のようです。
- 留山では今まで2件のクマの人身被害はあったそうですが、2件ともマイタケ採りがやられたそうです。黙って採りますからね、でも今はミズナラが枯れたので大丈夫?
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- ミズナラは全滅に近い状況です。カシノナガキクイムシがもたらすナラ菌によってナラが枯れるシステムと、マツノマダラカミキリと線虫によって起きる松枯れとの違いを説明してもらいました。
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- 最後の下りで会長が「珍しい物がありますが、後で来る人に説明するので採らないでください」というので何かと思ったら天然ナメコでした。私もキノコ採りが好きですが春に出るナメコは初めて見ました。
- 最後の池にも多数のサンショウウオの卵がありました、ここのは湧き水なので卵がキレイです。
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- 現地には立派なトイレも整備されています。無事皆さん下山してバスに乗り込みます。
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- ふれあい館に戻り閉会式では晴れ男の会長から自慢?が披露され、事務局の金谷さんが採りたてのシイタケを格安で頒布してくれました。
- 帰りの車を運転するとまもなく雨が落ちてきました、ウ~ム恐るべし山崎会長!!
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- なお、現在二ツ森へは道路通行止めのため登山できません。また、周辺を散歩したい方はお試しガイドもあるのでご活用ください。
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