NPO法人白神ネイチャー協会が「おーたむ in 留山」を開催
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| 秋田県森林ボランティア団体 NPO法人 白神ネイチャー協会 |
- 令和7年11月2日(日)に八峰町八森の留山地区においてNPO法人白神ネイチャー協会が森林学習会を開催しました。
- 最近は毎日のように雨が降り、前日も能代市で結構な雨だったので、この日も大丈夫かなと思いながら八森に向かいました。
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- 9時から開会式でしたが、天候の悪化の懸念等からしらかみふれあい館の屋内で行いました。
- 山崎会長からは最近の天気予報はずっと雨だったので中止も考えたが、昨夜の天気予報で午前中は雨マークが消えたので開催することとした。私は晴れ男なので大丈夫です。と力強いあいさつがありました。
- 今回は、マイクロバス2台、5班に分かれての行動です、各班のガイドも紹介されました。
- 私は、先月同NPOが開催した植樹祭の集合場所がハタハタ館だったので、そちらに行きましたが全く関係者がいないのと、そこの施設関係者に聞いてもそういうイベントは予定にない、と言われてっきり中止かと思い、ちらしを見たらふれあい館となっていて、あわてて駆けつけギリ間に合いました、反省!です。
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- 二ツ森方面は、山の上の方は紅葉が始まっていましたが、まだ空気に暖かさが残っています。駐車場には多数の車がいました、勘違いは私だけのようです。今回はバス2台で移動です。
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- バスに20分ほど乗り、水の目林道の入口に着いて、5班に分かれます。私は2班になり、ガイドは秋元さんです、学校の理科の先生をしていたそうで能代に住んでいるものの八森勤務が長かったためガイドの資格を取り地域貢献しているそうです。
- 現場に着くと空も晴れてきました。クマ騒動の真っ只中ですが、皆さんクマ鈴とスプレーを持参しており装備を見ても山歩きのベテランの方ばかりのようです。
- 今回は出来るだけグループが離れないようにして歩くということでクマ対策です。
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- 秋元さんは勉強家で詳しく説明してくれます。早速サンショウがありました、下を見るとタヌキの溜糞があちこちあります。
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- 最初に来たときは、八森にも竹林があるのでビックリしましたが、海沿いなので暖かくて成育に適したのでしょうか。上の川(かみのかわ)の流れに沿って林道を歩きます。
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- 八峰白神ジオパークを象徴する堆積岩が観察できます。大昔は海底だったんですね。ちなみに八峰町に降る雨は水系の関係から全て八峰町に流れて海に行くそうです。
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- 岩場にクジャクシダが生えています。なるべく離れないように歩きます。
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- カワミドリが咲いていました。ここの周辺は他の地域に無いような植物があります。
- 林道の崩壊個所は春からそのままです。こちら側では車の走行は無理です。
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- ミゾソバ別名ママゴノシリヌグイが花を咲かせていました。道連れの女性が「昔だばひどいことしたんだな」と言ってました?茎がザラザラしています、これで継子の尻を拭いたのでしょうか?
- 所々にスギ林があります。「お金になると思ってスギを人工的に植えたのが、今では価値が無くなって手入れも悪いのです」という説明に頷いて良いのやら?
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- 高度が高くなるにつれ、紅葉が見られるようになり、滝もあって癒やされます。
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- ガイドさんが何かを捕まえて嬉しそうにしているので、見たらアオガエルでした。ものすごくカエルが好きだそうで、色々なカエルの種類を楽しそうに紹介していました。ちなみにモリアオガエルは吸盤がアオガエルより大きいそうです。
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- あちこちに紅葉している樹が出てきました。つい先日、春に来たときは残雪があって、キブシやニリンソウ、ワサビの群落が迎えてくれましたがアッという間に紅葉の季節になりました。
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- カエデとモミジの違いや言われの説明を聞いていると約2時間で留山入口に着きました。
- 留山とは昔山を伐採したときに水害や水不足が多発したため、禁伐して水源を護ってきた。ここに2002年に遊歩道を付ける時は地元の反対を受けたが、専門のガイドを付けることを条件に山を解放してもらった、とのことです。
- いよいよ留山に入ります。
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- 林内に入る坂の途中にツクバネが生えていて、実はガイドさんがビニール袋に入れて見せてくれました、半寄生植物で他の植物(樹)の根に寄生します。
- 林内に入るとブナの大木が迎えてくれます。
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- 左はブナに巻き付いたフジのツル、右はガクアジサイのツルですが、フジは自根が無いので巻き付くが、ガクアジサイは自根で支えられるので巻き付かない、結果フジに巻き付かれた樹は枯れてしまう、戦うツルと共生するツルがあるとの説明です。
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- 留山で一番のブナ、樹齢350年、あちこちにクマの爪痕が付いています。パワースポットということで元気をもらうため皆さん撫でていきます。
- それにしても殆どミズナラが見えなくなりました。昨年は枯木にムキタケが付いているのを見ましたが、今回は既に倒れた腐った樹があちこちにありました。これではドングリが成るはずもなくクマが街に出てくる原因の一つです。
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- 留山の最高点を過ぎるとスッと真っ直ぐ伸びた美人ブナの樹林になります。風の影響が無い山陰なのでしょう。
- 木道の木には一見マイタケのような白いキノコがあちこちに生えていました。
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- 最後の下りで、ガイドさんが「これ何に見えますか?」というので、心の中で「おしり」と言いました。
- 答えは「プーさんのおしりでした」、子供さんが言ったそうです、口に出さないで良かった!
- 春には多数のサンショウウオの卵がある池を渡る、木道に大木が倒れて塞がれていました。
- モリアオガエルやサンショウウオの紹介がありました。
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- 途中でガイドさんが、色々な色のブナの葉が落ちているので、なるべく違う色の葉を3枚採りましょう、と言われ、最後に皆さんが採ってきた葉を順番に並べました。すると写真のようにキレイなグラディエーションになりました。同じ時期でいろんな色の葉があるものです。
- 毎回違うガイドさんに付きますが、それぞれの方が独自に勉強されていて、違った話を楽しく聞けます、今回も勉強になりました、お礼を言って現地は終了しました。
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- バスでふれあい館に戻り閉会式では晴れ男の会長から自慢?が披露されました。
- 帰りに自家用車を運転するとまもなく大粒の雨が滝のように落ちてきました、ウ~ム恐るべし山崎会長!!
- なお、現在二ツ森へは道路通行止めのため登山できません。また、周辺を散歩したい方はお試しガイドもあるのでご活用ください。
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