NPO法人白神ネイチャー協会　きのこ植菌体験教室

• 　令和７年４月１９日（土）に八峰町八森地内ぶなっこランドにおいて、白神ネイチャー協会が一般市民を対象に植菌体験教室を開催しました。
• 　近接する白神ふれあい館が閉鎖になり、協会の活動の場がぶなっこランドだけになり、今までお世話になった方が事務局を辞めたのでちょっと寂しい感じでしたが、今回から金谷さんが窓口になったので一安心でした。
• 　今年の４月は雨続きなので、この日も始まったときは寒空で天気が心配でしたが、さすが晴れ男の山崎会長の下、天気が回復し春らしいポカポカ陽気になりました。

• 　今回の募集は３０名となっており、昨年までの５０人から減ったので会長に聞いたら配布するホダ木の関係で、ということでした。町の予算が減ったため、ふれあい館が閉鎖になったり事務員が減ったりしたそうです。実際はスタッフを合わせて６０人以上集まり関心の高さを感じました。
• 　山崎会長からは、「原木シイタケは菌床栽培と違って美味しい、コナラの原木が太いので事故に注意するように、私は晴れ男なので天気が良くなる」等のあいさつがありました。　

• 　閉鎖になったふれあい館ですが、トイレは日中開放されているそうです。NPOの事務所がありましたが、住所は勿論、電話やメールアドレスもぶなっこランドに引っ越ししたそうです。秋の植樹も予算が大丈夫かなと心配されてました。二ツ森への道路はまだ壊れており不通です。
• 　ぶなっこランド駐車場脇の雪ですが、今冬の大雪と春の天候不順の割には解けていました、雨続きだったので解けたのかな？ただ、近くの山の斜面には雪がかなり残っているのが見えました。

• 　駐車場では、事前に申し込んだ方にホダ木を渡していました。車に近い位置で運ぶのに楽です。また採り立てのシイタケも一緒に渡されました。すでに１年養生したホダ木なので本伏も終わっており今秋からキノコが発生するので貰った人は管理が楽です。
• 　税事業ののぼりがあちこちに立っており、ＰＲしてくれています。

• 　おなじみのぶなっこランド入口です。シイタケの種駒やトンカチなどが準備されています。

• 　最初にシイタケを植菌します。山崎会長に「人数が減ったので本数も減りましたか？」と聞いたら例年と一緒で「シイタケ１５０本、ナメコ２００本の３５０本です」ということで、ちょっとめまいがしました。
• 　シイタケの原木はすでに１０本ずつ広場に用意されており、ナメコ用の原木はまだ積んであります。

• 　穴開け作業は危険なため、原木にはスタッフにより既に穴が開けられているので、参加者はひたすら駒を打ち込みます。カンカンと乾いた音があちこちで鳴り響き、森の合奏団？のようです。単純計算で一人３００個以上は種駒を打ちます。

• 　開会後も参加者が増えましたが、老若男女、会長もスタッフも皆さんひたすら駒を打ちます。慣れた人はイスを持参しています。シイタケで１時間以上かかりました。

• 　植菌したホダ木は、スタッフや元気な参加者が回収して打ち残しが無いか確認の上、軽トラに積み込んでホダ場に運びます、太い木が多いので大変な作業です。
• 　この日は、山本の森づくり運動推進員の畠山さんと森さんが来ていましたが、お二人は山本管内の税事業には殆ど参加されています。

• 　スタッフがナメコの原木を並べる時間に会長が園内を案内してくれました。最初はシイタケのホダ場です。令和３年からのホダ木が並んでいましたが、ちょうどシイタケの発生時期で大量のキノコが出ていました。５年を過ぎた廃ホダは畑の堆肥等にするそうです。

• 　こちらはナメコのホダ場ですが、地面に伏せて管理します。晩秋にキノコが出ます。

• 　会長からは、キノコ栽培のやり方の外、ブナの枯葉を使って葉脈が葉の縁のぎざぎざのどこに向かっているか、実は雨水を集める仕組みになっており樹幹流となってゆっくり地面に染みていくことや、トチの冬芽を触ってねばねばしているのは寒さから芽を守るため、など森に関する知識も教えて貰いました。単なるキノコ植菌だけでなく森の観察会も兼ねています！

• 　広場に戻って、今度はナメコ２００本に挑戦です。太い原木をナメコ用にしたそうで、駒を打つのに原木を回すのもなかなか大変ですが、持ち運びは腰が悪くなりそうです。

• 　事故も無くなんとか植菌が終わり、すっかり天気も回復し、山崎会長から晴れ男の自慢？がありました、さすがですね。来週は留山トレッキングです。ご苦労様でした！

• 　ぶなっこランドでは、記念グッズの販売や白神山地に関する様々な展示があります。付近にお越しの際は是非お寄りください。