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第50回全国育樹祭記念行事  令和8年度現地研修会を開催

秋田の林業・木材産業を学ぶ

  •  サポートセンターでは令和8年度「現地研修会」を秋田県緑化推進委員会との共催により、9月16~17日に県北で開催しました。
  •  例年だとこの時期には、情報交換会を開催し、東北森林管理局、秋田県、秋田県緑化推進委員会、秋田の森林活用地域協議会からそれぞれの制度や来年度事業の注意点などを提供してもらっていましたが、来年は第50回全国育樹祭が本県で開催されることから、クリプトン「森の学校」の一環としても開催したものです。
  •  全国育樹祭は、森林関係では、植樹祭と並ぶ全国イベントであることから本県の林業・木材産業の現状を森林ボランティアなどの皆さんにも認識してもらうのが目的です。
  •  木材産業の現場は、能代市に出来た中国木材能代工場、皆伐・再造林の現場は藤里町の白神森林組合施行地を見学研修しました。
  •  中国木材能代工場の日下さん、吉牟田さん、白神森林組合の鈴木さん、杉澤さん、山本地域振興局の小笠原さん、清水さんからは丁寧な説明をして頂きました、この場を借りて心から感謝を申しあげます。
中国木材能代工場視察
  •  全県を県南・中央地区と県北地区の2つに分け、県南・中央地区は、16日の朝にクリプトンに集合後、バスで中国木材まで移動してもらい、研修しました。朝早くからご苦労様でした。
  •  県北地区の皆さんは17日に中国木材駐車場に集合しましたが、同社のご協力で、山の現場を終えて戻ってくるまで同社の駐車場をお借りすることが出来ました。
  •  事務所内の会議室には、既に中国木材さんの方でヘルメット、トランシーバーなどが用意され、福井から研修会の開催目的や日程などの説明をした後で、吉牟田さん(左)と日下さん(右)をご紹介して早速説明をしてもらいます。 吉牟田さんは佐賀県、日下さんは広島から派遣されてきたそうです。
  •   最初に吉牟田さんから紙資料について説明があります。会社の概要、生産している製品を実物を見せながら説明してくれます、中国木材は広島が本拠地なのでその名前がついた。中国木材は全国各地に工場があるが、それぞれ作る製品が決まっており、能代工場は板を生産し、集成材の柱として製品を特化しているそうです。
  •  製材では日本一の生産力を持つ会社で、能代工場は最新の工場であり高能力の機械を見て欲しい、ということでした。
  •  次に工場見学の前知識として、モニターを見ながら生産工程を学びます。
  •  会社が用意した視察用のバスに乗り込み、原木集積所に向かいます。加工棟からは1km以上離れていますが、工業団地の空き地の関係で能代工場は4ブロックに分かれており、その間の輸送は地元運輸会社と提携しているそうで地元との協力で成り立っているそうです。
  •  原木は年間24万㎥/年で、運ばれてきた原木は自動選別機で測定されるので納入業者が事前に測定する手間が無く、大変効率的だそうです。
  •  製材棟に入ります。とにかく広い工場に様々な製材機が設置されており、径級に応じて板を生産しており、とにかく1枚でも多く板を生産するという狙いが伝わって来ます。
  •  大径木は80cmまで製材が可能ということで今後は大径木が増えるので、頼もしい限りです。製材課程で出てくる、オが、バークなどもバイオマス発電の燃料になるので全て回収しています。
  •  出来上がった板は最終チェックされて、まとめられます。今までの写真には殆ど人が写っていませんが、殆ど工場内には人がいません、トラブルが生じないようモニターでチェックしている人はいますが、昔の作業のように人が板を持って歩くようなことはありません。
  •  力仕事が無いので、女性も安心して働けるということで20名近い女性が働いているそうです。(右下は女性)  
  •  製材棟の1階に下りると目立て室があり、帯鋸、丸鋸の研磨をしています。見学前の質問で目立ては自前でやっているのかと質問がありましたが、1シフト8時間で自前で目立てしているそうです。
  •  製材棟の次は、バスから天乾場をみます。能代は強風が吹く土地柄なので4ヶ月乾燥するそうです。私も昔木高研の推進機構にいたときに小泉助教授(当時)と米代西部管理署の土場で乾燥試験をやったことを思い出します。
  •  次にバイオマス発電をバスから見ます。本格稼働は来年1月からということで、現在は工場の発電に利用しているが、将来は能代市の全世帯である45,000戸の電気を賄うだけの発電が出来るそうです。
  •  売電も会社の利益の大きな柱だそうです。それだけ工場から出る燃料も桁違いに多いということです。
  •  見学の最後は加工棟です。ここで板を貼り合わせ集成材にして柱を生産します。
  •  運ばれてきた板はモルダーで表面をキレイにカンナ掛けし、接着剤を塗布して圧締して柱にします。
  •  ここの工場の自慢は、自動欠点修正機です。従来は人の目で節や穴の欠点を糊で修正していましたが、ここではロボットアームで自動的に修正しています。
  •  そのからくりは、吉牟田さんが製品を使って説明してくれました。1枚ずつの板にQRコードが印刷されていて、それにその板の形質データが入っておりそれを機械が読んで欠点を修正するそうです。
  •  最後は、はみ出したボンドや修正糊をカンナ掛けしてスベスベの柱が出荷待ちになります。
  •  見学が終わって会議室に戻ってから熱心な質問が続きました。中国木材のお二人からは丁寧に一つ一つ回答頂きました。時間をかなり超過しましたが、有意義な研修でした。
皆伐・再造林現場の視察
  •  道の駅「ふたつい」でお昼休憩を取り、藤里町粕毛にある皆伐再造林の現場に向かいました。
  •  現場では、白神森林組合の鈴木さんと杉澤さんが説明とディブルによる植栽を実演してくださいました。
  •  伐採して2年経過した現場ですが、殆どの方は造林の現場が初めてなので興味深く質問されていました。
  •  現場に向かうバス内では、山本地域振興局の森づくり推進課小笠原寿チームリーダーがカーボンニュートラルの意味合いや県の取組状況、何故皆伐・再造林が必要なのかについて説明がありました。。
  •  なかなか普段聞かない話なのですが、森林の役割について理解して貰えたと思います。
  •  現場では、福井が概略を説明し、森組の鈴木さんが施行地の概要として、伐採した樹の状況や再造林した苗木の本数、下刈りの状況などを説明しました。
  •  杉澤さんから、ディブルを使って植樹のデモンストレーションがありました。苗木の軽さや植栽の簡単さに皆さん感心しています。
  •  以上、2日間の様子をまとめましたが、何年かに1回はこうした研修も良いと思われます。
  •  テーマを決めてまた開催したいと思います。参加された皆さんご苦労様でした。