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NPO法人あきた白神の森倶楽部

 白神プロジェクトフィールドワークを実施

秋田県水と緑の森づくり税「県民参加の森づくり事業」を活用しています 
 
 平成29年6月23日、NPO法人あきた白神の森倶楽部では二ツ井高校1年生を対象に「白神プロジェクトフィールドワーク」を実施した。
 このプロジェクトは、白神山地をフィールドに白神を学び、世界自然遺産「白神山地」の魅力を伝えることのできる生徒を育成するのこと目的とし、 植林体験を行ったほか、「白神山地世界遺産センター」での学習や「岳岱自然教育林」での森林観察を通して白神の森を学んだ。
 
 植林体験
   
 昨夜来降り続いた雨もあがったこの日、植林する場所へと向かう。ここは、樹齢80年の秋田スギを伐採したところで、再び秋田スギを植栽することとし、高校生に体験してもらいながら森づくりを行うこととした。
 
   
 秋田スギが600本、林地の境界に植えるブナが100本用意されて、森に帰る出番を待っているようだ。 
   
 秋田スギの苗木はコンテナで育てた苗木。苗木の生産者から、「苗木を出すときは、根の部分が崩れないように上の方から順番にていねいにとって下さい。」と助言。このコンテナ苗は、造林作業の省力化のためにコンテナで3年間育て、山に持ってきた。これまでの植栽方法は、唐鍬などで土を掘り起こして苗木を植えていたが、この苗木なら根の太さの穴を開けて埋め戻すだけで済む。
 「この苗木は1本いくらでしょう?」という問いかけに高校生たちは、「500円、1,000円、いやいや6,000円」など高い値段が付く。1本200円です。
 
   
 池端森林インストラクターが植える手順や注意する点を伝える。植栽器具に足をかけて踏み込むと、苗木が入るだけの大きさの穴が空く。そこに苗木を入れて土をかぶせると1本植栽完了。
 
   
 雨で柔らかいはずなのに、懸命に踏んでも深く挿すことができない女子高校生。「もっと力強く!思いっきり踏んで」と周りからの掛け声に奮起し、何とか苗木が入るだけの穴を空けて植え付けた。 
   
  「今植えた木は何年後に木材として利用できると思う?」、スタッフと会話も弾む。
   
  スギを植栽したあとは林の周囲にブナを植栽、ここでは唐鍬で掘り起こす。根が入っていて掘るのに一苦労。森づくりの楽しさ・苦労を実感できたでしょうか。
 
 ブナを学ぶ
   
 白神山地岳岱へ向かう前に「白神山地世界遺産センター」で白神山地やブナのことを学ぶ。圧巻は白神のシンボル「400年ブナ」の写真が入口から真っ正面に飾られている。 
 
   
 岳岱自然教育林は、遊歩道が整備されていて気軽に白神山地の原生林を満喫出来るエリアである。森に入るとたちまち深い緑の中にとけ込むようである。 
岳岱自然教育林の情報については当HP「世界自然遺産白神山地の森 岳岱自然観察教育林」をご覧下さい
   
 ここを管理している藤里森林生態系保全センター職員の方々が説明してくれる。
 こんなに詳しい説明を聞けるなんて、なんと充実した授業だったろう。