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 7月12日、「2014.あきた水と緑の森林祭」が大仙市「八乙女公園」で開催された。「八乙女公園」は、仙北地域では角館と並ぶ桜の名勝地である。あいにくの曇り空であったが、全県から約800名が参加し、下刈や桜への施肥に汗を流した。 
 八乙女公園 Google位置図
 
   
 開会式前に展示ブースを準備しようと参加団体は大忙し。さすが大曲、花火の模型には見る人みんな驚き。
 
   
 開会を待つ会場風景、これからの空模様が気にかかる。
 
 記念式典
   
 オープニング、東今泉八幡太鼓の力強いリズムで会を盛り上げる。 
   
 
 佐藤重芳公益社団法人秋田県緑化推進委員会理事長が開会を宣言。

 続いて、主催者である橋口昌道秋田県副知事が、県産材の適正な利用や、若い人材を育成する林業大学校の開設準備など現在取り組んでいる施策を紹介するとともに、「森林祭などをとおして県民参加の森づくり進めてまいりたい」とあいさつ。

 来賓を代表して栗林次美大仙市長は、「この八乙女公園は、大正時代に約3,000本の桜が植えられた。その後、テングス病などによって樹勢が衰えていたが、地域住民の桜を守る活動が功を奏し、春は見事に咲き誇る。大仙市を代表する桜の名所で知られている。この森林祭をとおして、県民が森林をいたわる心を醸成する機会になっていただきたい。」と歓迎のあいさつ。


 
 
 表彰行事
   

 これまで、地域の森づくりや森林保全活動に取り組んできた団体に橋口副知事より「秋田県水と緑貢献賞」が贈られた。

 本荘「水源の森」育成会(由利本荘市:会長木内義範)は、100haの採草放牧跡地への植樹活動を16年間に渡って継続、これまで多くの市民ボランティアや企業・学校等が参加している。
 また、会報による情報発信を行うなど、環境保全に取り組んでいることが評価された。

 貢献賞を受ける会長代理 事務局の佐藤 昌さん
 
 

 八乙女山を守る会(大仙市:会長熊谷勲)は、平成20年から毎年桜の保全活動を行っているほか、研修会や勉強会を通して管理技術の向上に努めている。
 また、地元の小学校に学習活動の場として提供し、次世代を担う子どもたちへの普及活動に取り組むなど森林整備以外でも積極的に活動していることが評価された。

 貢献賞を受ける熊谷 勲会長

 
   

 花館地区コミュニティ会議(大仙市:会長佐藤正雄)は、地域の学校と活動と連携しながら積極的に活動を行っている。
 また、森づくり活動以外でサケの稚魚の放流、環境保全に努めるなど地域のリーダー的存在で積極的に活動していることが評価された。

 貢献賞を受ける佐藤 正雄会長
 
 

 秋田県県産木材利用推進功労者で表彰をされた株式会社門脇木材(仙北市)の代表取締役 門脇桂孝さん、環境保全を考慮しながら森林資源の有効利用を推進するとともに、東日本大震災で被害を受けた海岸林再生のための資材供給や復興支援物資の提供に協力したことなどが評価された。
 
 
 
 メッセージ朗読
   
 大仙市立中仙小学校、磐田怜馬くんと千葉明日香さんがメッセージを朗読。「私たちは、美しい森や川、海を守り育て、未来に引き継いでいくため、これからも森づくり活動を続けていきます。」と力強く宣言した。

 
森づくり活動 
   
   
 式典終える頃、にわかに風を伴う雨が降り出し、約20分の雨宿りを余儀なくされた。でも、雨が去ったあとは青空がのぞき始めた。

 森づくり会場へ向かう未舗装の散策路には、ウッドチップが敷かれている。雨上がりの後でもぬかることなく、この設置は大成功。強い日差しによってチップが乾燥し出すと木の香りが辺り一面を覆い始める。

 たくさんの方々が、暑くなった日差しの中を森づくり活動を行う場所へ移動する。
 

 
 
   
   
 ボランティアで構成された班は下刈作業。桜の木の周りに生い茂っている草やツタを刈り払う。夏の太陽を浴びての作業、直ぐ汗が噴き出る。みんなの頑張りでもうこんなにきれいになった。 
   
 一般参加の方々の班は追肥の作業。アジサイが咲く丘に、色とりどりの服装をした参加者。賑やかな森です。 
   
   
 肥料をコップに分けてもらって追肥作業。子どもたちはお父さんやお母さんと協力して作業を行いました。子どもたちの顔に光る汗が実に良い。 
 
   
 来賓の方々は、見晴らしの良い展望台周辺で記念植樹を行った。
 
 ふれあいフェアや展示・体験の様子は当ホームページ森の学校⑥に掲載。併せてご覧下さい
森の学校⑥