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ツキノワグマの生態と人身被害防止

2024年度クマ関連ニュース  2024年6月8日 / 森の学校「クマ問題を考える」講座
 クマによる人身被害を防止するためには、まずクマと出会わない、クマを引き寄せない方法を心掛けることが最も重要である。そのためには、まずクマの生態をよく知ることである。また、最近は、人を恐れない里グマの出没や、2004年以降、木の実が不作の年には、人身被害が激増している。だから、万が一を想定し、これまで以上に積極的な被害防止対策を講ずることが必要である。
  • ツキノワグマの主な生息地域・・・ツキノワグマは、九州で絶滅、中国地方・四国では絶滅が危惧される地域個体群としてレッドデータブックに掲載されている。秋田県内の生息数は、おおむね千頭前後と推定されていたが、カメラトラップ調査を用いた精度の高い推定手法に切り替えた結果、2020年春の時点で 2,800~6,000 (中間値 4,400 )頭のクマが生息していることが明らかとなった。
  • クマが棲む森・・・県内の主な生息域は、ブナ・ナラ等の落葉広葉樹で代表される冷温帯林の分布とほぼ一致・・・白神山地、大平山・白子森、森吉山、奥羽山脈(八幡平~秋田駒~和賀山塊~栗駒山)、鳥海山地域に分布している。しかし・・・
  • 現在は・・・人間の生活圏内である里地里山(里グマ化)から高山植物で有名な高山帯まで生息域を大幅に拡大している。その結果、農作物の被害や人身事故、自動車とクマとの衝突事故が急増しているほか、比内地鶏や子牛を食べられるなどの畜産被害も発生している。
  • 白神山地核心地域におけるクマの糞、足跡、食痕等(2020年6月撮影)・・・6年前(2014年)と比較すれば、クマの生息密度がかなり高くなっているように感じた。追良瀬川源流サカサ沢を下る途中、体長1.5mほどの大クマに遭遇した。幸い、クマ避け鈴の音に気付いたクマが下流へと下りニアミスを避けてくれた。渓流沿いのエゾニュウやフキを食べた痕跡、糞、クマの足跡が至る所にあった。近年、我々の生活圏内で生息・冬眠・出産する「里グマ化」という問題が指摘されている。 これは、白神山地のような奥山のクマの生息密度が高まり、そこを追い出された若いクマが里地里山へと生息分布を拡大しているのではないか。
  • ツキノワグマ (写真:2014年5月上旬、河原に倒れていたツキノワグマ)
     体色は黒。胸にV字・三日月型の白い斑紋(月の輪)があるが、稀にない場合もある。木登り、穴掘り、水泳が得意。冬に穴ごもりして、メスは1~3頭の子を産む。

    ■体長・・・1.2m~1.5m
    ■体重・・・オス約80~130kg、メス50~80kg
  • クマ対策の難しさ・・・「熊」という漢字は、「能」力のある四つ足動物と書く。つまりクマは、知能・学習能力が高い。だから、人間にとって都合の良い学習をすれば、人に危害を加えたりしないが、反面、悪い学習をすれば、とことん悪いこともする。奥山のクマと、里山のクマでは、学習の内容・質が異なる。地域差、個体差によって性格が異なるだけに、クマ対策は難しい。
  • ツキノワグマの強力な爪・・・前足は筋力が発達していて、鋭く固い爪は片足に5本もあり、強力な武器になる。人身被害の多くは、この強力な爪による裂傷である。馬の太い首を一撃でへし折るほどの能力がある。
  • 参考 ヒグマ
     体色は赤褐色と黒褐色の二つのタイプがあり、その色彩と濃淡には変異が多い。基本的には森林性だが、明るい草原、河川の河口部などでも活動する。いったん何かに執着すると、執拗に追うことがある。

    ■体長・・・普通180cm、最大2m
    ■体重・・・200kg、最大400kg (ツキノワグマの最大130kgに対して3倍以上の400kgと巨大)
▲穴から出たクマの足跡
  • ツキノワグマの生態と四季の行動
     クマは、一般に11月中旬から4月下旬まで約5ヵ月間越冬する。穴から出るのは4月中旬~5月上旬頃。その年に出産したばかりの親子は一番遅く、山が新緑に包まれる5月下旬頃と言われている。
  • 越冬明けの糞・・・クマは越冬を終えると必ず「栓」と呼ばれる大きな糞をする。太くて大きく、水気がとても少ないのが特徴。
▲タムシバ/オオバクロモジ/雪崩にやられたカモシカ
  • 穴から出ると、タムシバの花やオオバクロモジの若芽を手前に手繰り寄せて食べる。また、雪崩地に集まり、前の年に落ちたブナの実やドングリ、雪崩にやられたカモシカの死骸などを食べる。 クマは、死んで腐った肉でも食べる。だからクマと遭遇した場合「死んだふり」をすれば助かる、という俗説は危険なので注意。
  • 参考:うつぶせ首ガード法・・・クマ研究者が、山に慣れていない一般人に適した方法として推奨している方法。地面にうつぶせになって腹部を守り、両手で首と顔面をカバーし、背中は背負っているザックでカバーする方法。ただし100%安全とは言えないが、重症化を防ぐ効果はあるとされている。
  • クマに食べられたカモシカの食痕(2012年5月中旬、太平山系) ・・・最初は内臓を食べ、草木を被せて隠しておく。そして全て食べ尽すまで何度もやってきて食べている。残っているのは、食べられない骨と皮、ヒヅメだけである。その周辺には、何度も来て食べた証しとして、カモシカの毛が入った糞が幾つも残っている。クマにとっては、肉が容易に手に入るのであれば、植物より肉がいかに好きであるかが分かる。
  • カモシカの毛が大量に入ったクマの糞(2012年5月中旬、太平山系)
▲同上拡大・・・カモシカの毛が混じっているのがはっきり分かる
  • ここ20年ほどで「シカが日本の自然を食べ尽す」と言われるほど、ニホンジカが爆発的に増加している。「マタギサミット」では、クマがシカを襲って食べるケースが増えていることが報告された。こうしたクマの肉食化が進めば、人を襲って食べることにもつながるのではないかと懸念する声があった。もともと、ツキノワグマは、「食肉目クマ科」で、歯の構造、消化器系は肉食向けにできているからである。
  • 近世弘前藩のクマによる人身被害の記録・・・東北歴史博物館主任研究員・村上一馬さんが、弘前図書館に通い「弘前藩国日記」を解読した貴重な内容。(2007年6月30日、第18回マタギサミットin東京)
  • 元禄9年5月24日青森市、女3人がフキを採りに行き、一人がクマに連れ去られた。急ぎ戻り、村中の者とともに現場へ行くと、女の死骸をクマが喰っていたので、クマを追い払った。
  • 元禄11年6月11日、深浦にて薪とりに山へ行った者(50余歳)が帰らないので、家族で探しに行くと、クマに喰い殺されていた。しかも、その場からクマは逃げずに怒って立ち上がるので、いったん戻り、翌朝40人で屍体を引き取ってきた。腹と頭は喰い破られていた。大勢でわめいて追い払ったが、クマは2、30間の所から離れようとしなかった。
  • 元禄12年4月29日深浦町、娘18歳が「カテ草」(雑炊などに炊き込む山菜)を採りに行き、クマに喰い殺された。腹が喰い破られ、首から頭まで剥がされていた。
  • 元禄16年6月5日深浦町、娘22歳がクマに喰い殺された。死体は、肩から肘までと股の肉が喰われていた。
  • 享保5年9月14日つがる市、女子6歳がクマに噛み殺され、沖中野村・金田村などの五人が畑などで傷付けられた。
  • この記録から、ツキノワグマが人を襲い食べていたことが分かる。「弘前藩国日記」元禄8年~享保5年(1615-1720)の間に死者16名、行方不明1名、半死半生1名、重軽傷21名、計39名の人身被害があった。
  • 春グマ猟・・・残雪期の4月下旬~5月上旬頃。猟師は、春の堅雪なら移動しやすいし、白い雪の上の黒いクマを発見しやすい。また、この時期は、万病の薬として高価な熊の胆(写真右上)が最も大きく、毛皮や肉なども捨てるところなく利用できる。 だから、マタギにとってクマは「害獣」ではなく「宝物」なのである。
  • 「毛干しをするクラ場」(写真:阿仁比立内マタギの狩場)・・・地形の悪い崖のような場所を「クラ」と呼び、冬眠明けのクマがつきやすい場所である。冬眠中、固まった体をウォーミングアップしたり、濡れた毛を干すために、クマたちは見通しの良い「クラ場」に集まってくる。
  • 伝統的な大深沢巻き狩りの図・・・下から勢子が獲物を追い出す。クマは真っすぐ登ろうとする習性があるので、上で鉄砲を持った射手(ブッパ)が陣取る。シカリは、合図役として見通しの良い対岸に陣取り全体の指揮をとる。
  • 春グマ狩り復活のメリット(マタギサミットにおけるマタギたちの意見要約)
    1. クラ場で行う巻き狩りの中には、数頭のクマたちがいるが、捕れるのは良くて一匹である。だから巻き狩りは、学習能力の高いクマに対して、人の怖さを教育することができるメリットもある。さらに、見通しが効くから、オス、メス、子グマの区別がはっきりできるし、頭数も確認できる。
    2. 毎年、伝統的な春グマ狩りを行うことによって、危険なクマの出没を減少させ、旬でない夏の有害駆除を抑制できる。これまでの駆除の悪循環を断ち切り、「宝物」と位置付けている春グマ狩りの好循環が続けば、クマとの共存を図ることが期待できる。
    3. さらに伝統的な狩猟技術の維持向上、後継者の確保育成が期待できる。クマは、マタギにとって多過ぎても困るが、いなくても困る「宝物」。そして山の神様を恐れ敬い、獲物が獲れると、山神様の授かりものとしてケボカイの儀式を行う共生の文化「マタギ文化」の継承も期待できる。
  • 5月、ブナの若葉と花がその年初めてのごちそう・・・ブナはミズナラなどより芽吹きが早く、やわらかい若葉の量も多い。だからブナの若葉は、冬眠明けのクマにとって春一番のごちそうである。
  • 5月、森林軌道跡・杣道などを歩き、新緑の谷を俯瞰すると、ブナの枝がワサワサと揺れる光景に出くわすことがある。
▲春、クマがブナの若葉を食べるために上ったクマの爪痕  
▲ミズバショウ/アイコ/ミズ/エゾニュウ
▲ミズバショウの花が終わった頃、クマが大きな葉を食べた痕跡 (2014年5月31日、白神山地)
  • 5月~6月山菜採り注意・・・春から初夏にかけて、沢は山菜の宝庫、クマも沢に集まる。バッケやアザミ類、ミズバショウ、ザゼンソウ、アイコ、ミズ、セリ、エゾニュウなどの多肉多汁の植物を好んで食べる。
  • 山菜類を食べている時期のクマの糞は、繊維質を多く含み、黒くべとっとしている。
  • 親子グマの糞・・・真ん中が母グマ、両サイドの黒っぽい糞が子グマ
  • クマと出会った事例①・・・雪代時の大クマ
     2012年5月下旬、雪解け水で沸き返る太平山系の沢へイワナ釣りに出かけた。クマは大岩の陰で草食いに夢中になっていた。釣り人2人は、腰にクマ避け鈴を下げていたが、雪代の音で鈴の音がかき消されてしまった。クマとの距離が5mほどまで接近した時・・・やっとクマが鈴の音に気付き、岩陰から立ち上がって、我々を確認しようとした。

     デカイ!・・・100kg以上はある大クマであった。腰のクマ撃退スプレーを確認、冷静に対峙。
     クマは釣り人二人を確認後、逃走を選択・・・斜面を物凄いスピードで駆け上がって行った。

    教訓①・・・沢の音が大きい谷では、クマ避け鈴は万能ではない
    教訓②・・・クマ撃退スプレーを腰に下げていたので冷静に対峙
    教訓③・・・複数で行動していたので、クマは逃走を選択
  • クマがタケノコの皮をむいて食べた痕跡 
▲タケノコ(チシマザサ)/100%タケノコを食べていたクマの糞
  • 6月はタケノコが食事の中心・・・山は、初夏ともなればタケノコ採りで賑わうが、タケノコはクマの主食である。5月下旬から7月上旬頃まで、1ヶ月余りにわたってタケノコを主食に食べ続ける。
▲タケノコ銀座(八幡平~秋田駒)
  • タケノコ採りはクマに注意!・・・チシマザサ群落では、初夏ともなるとタケノコたちが次々と生えてくる。タケノコは、雪国で最も人気が高い山菜の代表格だが、ツキノワグマも大好物。クマは好物を夢中で食べている時は、人の接近になかなか気づかない。さらに、繁殖期で気が立っている上に、笹薮で遭遇すれば逃げ場を失い攻撃してくる可能性が高いと言われる。だから、クマ被害防止対策は必須である。
  • 6月下旬、キイチゴが熟す頃が繁殖期・・・発情したメスグマは、キイチゴを夢中で食べている生後1歳半の子グマと子別れする。これをマタギは「イチゴ落とし」という。有害駆除されたオスグマの胃に子グマの毛が入っていることがある。こうした共食いは、オスグマがオスの子グマを殺すことによって、自分の遺伝子を残そうとする行動だと言われている。

    ○繁殖能力は4歳から
    ○繁殖期 6月中旬~7月中旬
▲クマがフキを食べた食痕/クマがエゾニュウを食べた食痕
  • 夏、草食いの季節、再び沢に集まる・・・7月~8月、沢に集まりエゾニュウ、ミズ、フキなどを食べる。特にエゾニュウが大好き。この時期、沢を歩けば、あちこちで植物が倒れ、クマが食べた食痕やクマ道が至る所にできている。また、蜂蜜が大好物で養蜂業の被害も多い。
▲沢沿いを歩いたクマの足跡
  • クマの行動時間帯・・・夏の活動時間帯は、朝4時~7時、夕方5時~9時(食事)。行動範囲は、平均40km2程度。春~夏は狭い範囲を歩くが、秋は一挙に広がる。
  • 昆虫類・・・アリ類やハチ類、クワガタ、オサムシなどの昆虫も食べる。スズメバチの巣も叩き落として成虫やさなぎ、幼虫を食べる。
  • ガソリンやオイル、クレオソートの臭いに激しく反応する・・・木製案内板・東屋などにクレオソート(木材防腐剤)を塗ると、クマに噛み付かれる(写真は、八幡平長沼の東屋)。環境省のクマ被害防止対策の中には「クマは草刈機、チェーンソーなどの機材に使われるガソリンやオイルあるいはクレオソートなど防腐剤にも嗜好性があり誘引される場合があるので、給油場所、保管場所の周囲に注意を払ってください」と書かれている。
  • 夏の終わりはオニグルミ・・・8月下旬、熟していないオニグルミを食べる。熟すと殻が固く、クマでも歯が立たない。
  • 秋はドングリ類とクリ・・・好物のドングリは同じ場所で1時間も食べ続ける。
  • 2017年10月28日(土)、真新しいクマの爪痕・・・太平山系の源流部・数百年ブナの幹に、つい最近上り下りした爪痕がいくつも刻まれていた。上を見上げると・・・ 
  • クマ棚・・・今秋、ブナの実を食べたクマ棚である。クマは、実のなった枝を手繰り寄せて折り、食べ終わった枝を自分の尻に敷く。次第に鳥巣状のベットになる。これをクマ棚と呼び、その上で眠ることもある。今年はブナの実「凶作」と言われているが、地域差が著しく、豊作の場所もある。だからクマ対策は、県内一律に考えるのではなく、地域差を考慮する必要がある。
  • クマがブナの実を食べるために折った枝が散乱・・・クマ棚の下を見れば、クマが枝を折って下に落とした残骸が到る所にあった。クマは、クマ棚をつくるだけでなく、鈴なりに実をつけた枝を折り、下に落としてから食べる場合も少なくない。ここから50mほど離れたブナ林の下には、凄まじい数の枝が散乱していた。
  • クマ棚その2・・・ウワミズザクラ、ミズキ、オニグルミ、ミズナラ、クリ、ブナなどの実を食べるときにできる。クリは、口で噛み砕き、皮だけツルリと吐き出す。
  • 動画:クマがクリを食べた痕跡調査(2023年10月12日、秋田市河辺・田沢スーパー林道)
  • 着床遅延・・・クマは、初夏の繁殖期に受精卵がすぐに着床しない。11月頃、脂肪を十分蓄えられると着床、妊娠する。凶作だと着床せず、流産する。これは母子共に倒れるのを防ぐためだと言われている。
  • 出産は1月、1~3頭。小さく産んで大きく育てる・・・体重は300~400gと小さく産み、冬眠明けには体重が10倍になるという。
  • 木の実が大豊作の翌年は要注意・・・2013年は、ブナの実・木の実が豊作であった。故に妊娠率は上がったと推測。豊作の翌年は決まって不作。だから、2014年は危険な親子グマに注意が必要と言われていた。ちなみに2014年のツキノワグマによる人身事故は、100人の大台を超え118人(うち秋田10人)。
  • 2015年は、ミズナラ、コナラなどのドングリ類が大豊作で、今冬、出産ラッシュになったと推測される。2016年は、危険な親子グマに遭遇する機会も増えると予想され、特に注意が必要である。
  • 2023年、クマによる人身被害が過去最多20人の3.5倍、70人の異常事態
     2022年は久しぶりにブナの実が豊作で、翌年1~2月はベビーラッシュが続き、危険な親子グマが増えると予想されていた。ブナの実が豊作の翌年は決まって大凶作になることも予想されていただけに、ある程度のクマ被害は想定されていたはずだが、2023年の夏から秋にかけて、記録的な高温少雨に見舞われ、ナラ類のドングリやサルナシ、ヤマブドウなどの木の実も大凶作となった。奥山にクマの食べ物がほとんど見当たらず、クマの気配も消えた。これは里グマに加えて、奥山のクマも、リスクを覚悟でエサのある里へと一斉に向かったと考えるほかない。(写真:2022年10月18日乳頭キャンプ場)
  • ブナの実を100%食べたクマの糞(2022年11月7日大平山系のブナ林で撮影)・・・当時の記録には、「今年は、ブナの実が例年になく実っているので、ブナの実を食べたクマ棚や歯でかじって枝を下に落とし、ブナの実を食べた枝が大量に散乱していた。来年はベビーラッシュで、危険な親子グマに遭遇する確率が高くなるだろう。クマ対策は、万全を期す必要がある」と記されていた。
  • 民家近くのクリの木を見上げれば、クマが枝をかじり折って食べた残骸やクマ棚が至る所に散見された。(2023年10月24日秋田市仁別で撮影)
  • クリを食べた残骸・・・クマは、口で噛み砕き、皮だけツルリと吐き出す。よく見ると、クマの歯形もついているので、犯人はクマだと分かる。
  • クリの木の下にクマがかじって落とした枝が散乱していたり、クマが口で噛み砕き、皮だけツルリと吐き出した残骸があったら、その木の近くには絶対近寄らないよう注意!(2023年10月24日秋田市仁別で撮影)
  • アーバンベア(都市型クマ)・・・最近、市街地周辺で暮らし、いきなり街中に出没するアーバンベア(都市型クマ)の存在が指摘されている。いずれも人への警戒心が薄く、日中堂々と住宅街のクリや柿、果樹などを食べにくる個体が数多く目撃されている。中には柿の木の上で眠り長時間居座る個体や授乳する母グマまで目撃されている。(2023年度秋田駅周辺野生動物情報マップ:秋田県/赤丸がクマの目撃地点)
  • 2023年、都市部での人身事故・・・2023年10月9日、秋田市新屋の住宅街ではパニックに陥ったクマに次々と襲われ4人がケガを負った。さらに10日後の10月19日、北秋田市鷹巣市街地でも相次いでクマに襲われ5人が重軽傷を負うなど、都市部での事故が目立つ。
▲越冬穴の存在を誇示するサイン
  • 冬眠・・・11月中~4月下・・・上の写真は、クマがブナの幹に刻んだ越冬穴のサインである。その際、越冬穴の方向は、右手でやれば右側に、左手でやれば左側にあるという。 越冬穴は、立ち木にできたウロ、倒木や根上がりがつくる穴、土穴、岩穴などを利用する。
  • クマの人身被害防止対策
    1. 一人ではなく複数で行動すること。
    2. 音で自分の存在をアピール・・・「クマ避け鈴」や「ラジオ」、「笛」、「爆竹」。
    3. 残飯や生ゴミは絶対に捨てないこと。餌付いたクマは、人間に寄ってくるので危険。
    4. 臭いでアピール・・・腰に下げる「蚊取線香」も有効。夏は、虫よけとクマ避けの一挙両得のアイテム。
    5. 危険なクマの出没警報が出されている周辺には、絶対に立ち入らないこと。
    6. クマと遭遇する確率が高くなっている現状を考えると、クマに会わないための対策だけでは足りない。クマと遭遇した場合の対策が必須である。万が一に備えて「熊撃退スプレー」を推奨したい。こうした武器を持っていれば、クマと遭遇しても、意外に冷静さを保つことができる。そして慌てず、騒がす、クマに対して決して弱みを見せることなく、向き合ったまま静かに後ずさりして離れるのが基本中の基本である。
  • 子連れのクマに注意!・・・子連れの母グマが最も危険である。母グマは、人と出会っても子グマを助けようと決して逃げないからである。特に母グマと子グマの間に入れば、攻撃される確率が高い。母グマは木に登るとき、上の写真のように必ず子グマを上に上げる。それは下の外敵から守るためだと言われている。
  • クマと出会った事例②・・・親子グマ
     2008年10月中旬、二人でキノコ採りに出掛けた。もちろん、二人ともクマ避け鈴を腰に下げていた。右岸の急崖の小沢を落差80mほど上り、ブナの巨木が林立する平坦な場所に出る。突然、右手前方から子グマらしき鳴き声が聞こえた。ほどなく「ブォーン、ブォーン・・・」という地鳴りのような重低音が森全体に響き渡った。
     我々の体全体に伝わるような物凄い重低音・・・明らかに「ここを立ち去れ」というような威嚇の音である。幸い、私は熊撃退スプレーを腰に下げていた。その武器を確認し、冷静?に観察。二人は、警告音のする方向に対峙し、相手の動きを警戒した。前方のヤブは、全く揺れる気配はない。その場を動かず、ヤブに伏したまま威嚇し続けている。
     襲う気配がないことを確認し、後ずさりしながら距離をとった。背後の急な沢を下って何とか難を逃れた。母グマには、二人で鳴らしていたクマ避け鈴が聞こえていないはずはない。人の怖さを知らない子グマが2頭もいれば、母グマは逃げずに守ろうとしたに違いない。つまり、クマ避け鈴だけでは、親子グマに対して100%安全とは言えない。
  • 万が一遭遇したら・・・クマの走る速度は、時速40km以上(100m 9秒)。逃げる者を追う習性がある。だから背を向けたり、走って逃げるのは自殺行為。何より、冷静さを保つことが第一である。その秘訣は・・・
  • 積極的な被害防止対策・・・爆竹、クマ避け鈴、クマ撃退スプレー、山刀など積極的な被害防止対策が重要。こうした武器を持っていれば、クマと万が一遭遇しても、意外に冷静さを保つことができる。そして慌てず、騒がす、クマに対して決して弱みを見せることなく、向き合ったまま静かに後ずさりして離れるのが基本中の基本である。
  • 襲ってきたら・・・死んだふりは×。「熊撃退スプレー」が有効と言われている。熊撃退スプレーは、北米のグリズリー対策として開発された。唐辛子(カプサイシン)の成分で目や鼻、のどの粘膜を刺激し撃退する。狙うのは、クマの眼と鼻。クマが大声で鳴くほど強力で、闘争心を一気に失い逃げるが、無害という優れもの。ただし、風下にいる場合は自滅する場合もあるので過信は禁物。
     なお、耐用年数が切れたら、上の写真のように実際に噴射してみることをオススメしたい。その威力を実際に体感することが大切である。
  • 武器を持っていない場合は「うつぶせ首ガード法」がオススメ・・・クマは頭や顔への攻撃が多い。だから致命傷を防ぐために、地面にうつぶせになって腹部を守り、両手で首と顔面をカバーし、背中は背負っているザックでカバーする方法が有効。ただし100%安全とは言えないが、重症化を防ぐ効果はあるとされている。(イラスト出典:ツキノワグマ情報 | 美の国あきたネット)
▲北海道日高の笹薮/ヒグマの好物「タモギタケ」
  • クマと出会った事例③・・・ヒグマ
     二人で北海道イドンナップ越え沢のヤブを歩いている時、尾根付近で夏のキノコ「タモギタケ」を発見した。荷をおろして、採り始めると・・・突然、右斜め上方向からヒグマが接近してきた。爆竹を2回鳴らしたが、全く足が止まらない。人間の背丈を超える笹が大きく揺れながらこちらに向かってくる恐怖・・・「これは、ヤバイ!」
     急ぎ荷を担ぎ、右手にガードを外したクマ撃退スプレーを持ち、向き合いながら左手方向へトラバース。一定の距離をとると、幸いヒグマの足は止まり、追跡してこなかった。
  • ヒグマは、なぜ二人に向かってきたのだろうか。冷静に考えると、「クマは食べ物を見つけるとその場所に執着し、近づくものに対して威嚇や攻撃をする」習性がある。タモギタケはヒグマの大好物であった。それを知らずに採ろうとしたから威嚇接近したのであろう。
     それでも、接近するヒグマに対して冷静な行動をとれたのは、クマ撃退スプレーという武器を持っていたからである。もしこうした武器を持っていなければ、冷静さを失い襲われる確率が高かったように思う。
  • クマによる人身被害・・・2001年以降、全国的に人身被害が右肩上がりに増加している。そのうち秋田は、全国の約1割から3割余を占め、人身被害の数が突出して多い。(グラフ:2024年2月2日速報値)
  • 1980年~2000年 死傷者数5人~36人2001年以降は47人~212人と激増している。
  • 2004年から2023年までの20年間で、100人の大台を超えたのは9回。2023年は200人の大台を超え、過去最多を大幅に更新。そのうち秋田は全国の1/3を占め、過去最悪の結果となった。その要因を木の実の豊凶だけでは説明が困難である。
  • 人を恐れないクマの異常出没の背景・山の変化・・・山仕事も激減し、至る所で林道崩壊しても復旧せず、荒れ放題になっている。大平山丸舞口登山道は、沢を横断する木橋が幾つも架かっているが、ほとんど壊れて登山者は皆無。白子森登山口に通じる井出舞沢林道も荒れ放題で、登山者は皆無。こうした崩壊林道には、クマの糞が至る所にあり、既に「クマ道」と化している。
  • 奥地の広葉樹の森が見事に復活・・・秋田では、森林軌道時代(1913~1947)に奥山の森が伐採されてから55年~110年が経過している。今では、上の写真(森林軌道時代のレールの残骸が転がっている沢)のようにブナ帯の広葉樹が見事に再生している。クマのエサとなる森が復活していることから、クマの生息数増加に直結していると推測される。ちなみに県内の渓流で40年余りイワナを釣っているが、「クマも増えているが、イワナも増えている」ことを実感している。
 
  • 狩猟者激減、高齢化 秋田県内の狩猟者数の推移
    ○ 1992年 4,932人→2016年 1,648人 24年間で1/3に激減
    60歳以上7割以上・・・高齢化顕著
    抑止力が大幅に低下し、人の怖さを知らないクマが増加していると言われている。
▲離村記念碑(萩形) /開墾記念碑(八木沢)/豪雪地帯の山村/旧マタギの村「八木沢」
  • 里山の荒廃、耕作放棄地、廃村化・・・平成17年度の国勢調査によると、65歳以上の高齢者が集落の半分以上を占める集落数は108。加えて秋田県は高齢化率が全国一である。このまま山間地域を中心に、里山の荒廃、耕作放棄地、廃村化が進むと、クマの生息適地が拡大することになる。最近では、人を恐れない里クマが増えているという問題が指摘されている。
  • 識者評論「野生動物の出没」(田口洋美東北芸工大教授、秋田さきがけ)
     「社会は近代以降著しい変化を遂げ、人々も農林水産業という自然由来の生業から消費型の都市生活を指向するようになり、地域が野生動物を山間へと押し上げる力を失っていった
     それは私たちの自然からの撤退を意味し、野生動物たちはこの人間の後退に反応しはじめたといえる。各地でクマたちが同時多発的に出没するのも、単に食物の不足というだけでなく、私たち人間の側の変化という視点も見逃せないのである」 
  • 谷沿いに続く杣道を堂々と歩いているクマの足跡(2015年5月22日)
▲杣道のまん中にあったクマの糞
  • 昔のクマは、警戒心が強く、沢沿いを歩くにしても身を隠せる藪の中を歩いていた。だから、沢沿いでクマの足跡を見ることはほとんどなかった。しかし、今や沢沿いにクマの足跡や糞を見つけることが珍しくなくなった。さらに、昔から地元のマタギらに使われていた杣道は、歩く人がほとんどいなくなり、伸びた草に隠れて消えつつある。久しく人が歩かなくなった杣道は、クマ道へと変わりつつあるようだ。
  • クマと出会った事例④・・・人も車も恐れないクマ
     2013年7月24日、八幡平アスピーテラインを秋田方向に車で下っていると・・・大沼を過ぎた道路左手の草むらに黒い物が見えた。「クマだぁ~」と心の中で叫び、急ブレーキを踏む。時間は午後1時頃、食事に夢中のようだ。
     幸い、こちらを気にする様子もない。車内の後窓から撮影していると、対向車線から八幡平に向かう車が通り過ぎた後、右手のクマに気付き、バックしてクマの真横で止まった。一瞬、クマは警戒するように顔を上げたが、気にすることもなく再度エサを食べ続けた。
     恐らくアリの巣を掘って食べていたのであろう。 また別の車がクマに気付き至近距離で止まった。クマは振り向きもせず、食事に夢中であった。こういうクマには、クマ避け鈴も通用しないであろう。一般にクマ対策のマニュアルには、「臆病、慎重、神経質で暗い所に潜む」とある。しかし、このクマはその正反対・・・「大胆、無警戒、無神経に観光道路に出没」していることに驚かされた。
  • マタギたちは言う。「人を恐れないクマが我々の生活圏に近づいていることは間違いない」・・・実際、2004年以降、山でクマに遭遇する機会も格段に増え、人身被害も激増している。だから、山菜採り、登山、沢登り、渓流釣り、キノコ採りを楽しみたい方は、これまで以上に「積極的な被害防止対策」が必要である。(写真:2006年マタギサミットin東京)
  • 人里へクマ類をおびき寄せない対策その1・・・クマは、学習能力が高い動物なので、「人里の味を覚えさせない=誘因物を除去する」ことに尽きる。
    1. 残飯、生ごみは絶対に捨てないこと。これは「鉄則」である。
    2. 出没地域は、生ごみの堆肥化を中止する。クマの食べ物は野外に放置しない。
    3. 不要な柿やクリなどの果樹は放置しない。早めに処理するか、伐倒すること。
    4. 廃棄農作物を田畑等に放置しない。適切に処理すること。
    5. 廃屋等で不要になった果樹類は伐倒する。
    6. クマ類の恒常的出没地域は、電気柵を設置。
  • 人里へクマ類をおびき寄せない対策その2「緩衝帯の設置」
     クマはヤブの中に身を隠して移動する。そうしたクマの通り道になりやすい川沿いや、森林と農地、宅地、通学路との間にクマが出没しにくい空間をつくることが有効である。例えば、クリや柿などの果樹類の全伐採、スギ林の強度間伐、下草刈り、クマの通り道になっている川沿い両サイドの刈り払い、耕作放棄地の解消、ヤギや牛を使った除草など、村ぐるみで大規模な緩衝帯整備を実施し、効果をあげている事例がある。
  • こうした人里へクマ類をおびき寄せない対策は、「集落ぐるみ」で、かつ「継続的に実施」することが不可欠。しかし、少子高齢化が深刻な中山間地域では、「対策をしたくてもできない」という声も多い。実施に当たっては、予算だけでなく、人的支援も必要であろう。
2024年度クマ関連ニュース
  • クマに襲われ男性ケガ 5件6人に
     6月1日午後3時50分ごろ、にかほ市の温泉保養センターはまなすの裏にある林で、男性(50)が一人で施設の配管の水抜き作業をしていたところ、背後から物音がして振り向くと体長約60cmのクマに襲われ、右腕に軽傷を負った。クマによる人身被害は5件6人に。
  • ワラビ採り中、クマに襲われケガ
     5月24日午前5時5分頃、仙北市田沢の山林で、夫と二人で別々の場所でワラビ採りをしていた女性(68)がクマに襲われ顔面や両腕にケガを負った。悲鳴を聞いて駆けつけた夫が、体長約1mのクマが女性に覆いかぶさっているのを発見。大声を出したところ、クマは山中へ走り去った。帰宅後、女性は秋田市内の病院に搬送された。人身被害は、4件5人に。
  • クマによる人身被害4人に
     5月18日午後5時20分頃、三種町森岳の田んぼで作業をしていた男性(61)が、東側の林から現れた体長約1mのクマに右足の甲をかまれた。今年のクマによる人身被害は、3件4人になった。
  • 警官2人遭難者を捜索中、クマに襲われ重症
     鹿角市十和田大湯の山林で、「山中に倒れている人がいる」との通報を受け、5月18日正午ごろ、警察や消防など計9人で捜索のため入山。既に死亡していた男性が林道わきの斜面に倒れているのを発見した直後に、署員2人がクマに襲われた。救出を断念し下山。現場周辺では、タケノコ採りをしていた青森県の60代男性が15日から行方不明。18日にもタケノコ採りに入った能代市の60代女性の行方が分からなくなった。同女性は、19日7時半ごろ、自力で歩いてきたところを警察に保護された。
     市は現場付近に至る大平林道の入り口を封鎖し、立ち入り禁止とした。なお現場から南東に約8キロ離れた熊取平と田代平では、2016年に4人がクマに襲われ死亡して以来、十和田高原地区一帯を入山禁止エリアにしている。特にタケノコ採りを目的に危険な入山禁止区域には絶対に立ち入らないよう、厳重な注意が必要である。
    • 「山中に倒れていた男性は死亡しており、大型動物によるかみ傷や爪で引っかかれたような傷があった」という。断定はできないが、恐らくクマに襲われ死亡したものであろう。
  • 渓流釣りの男性、クマに襲われケガ
     5月4日午前11時50分頃、鹿角市十和田の汁毛川で渓流釣りをしていた井川町の男性(38)が川の右岸にある岩で釣りをしていたところ、体長1mのクマに襲われ、後頭部や右肩、左手などをかまれ、ドクターヘリで秋田市の病院に搬送された。
     また同日、隣の岩手県金ケ崎町の駒ケ岳登山道で、1人で登山をしていた60代の男性がクマに襲われ、ドクターヘリで病院に搬送された。今年は、生活圏内だけでなく、渓流釣りや登山、沢登り、山菜採り、キノコ採り、キャンプなどを楽しむ方は、クマに会わないための対策に加えて、クマと遭遇した場合の対策としてクマ撃退スプレーを携帯するなど、これまで以上に「積極的な被害防止対策」を心掛けるべきである。
  • クマ 指定管理鳥獣へ追加
     4月16日、伊藤環境相は、クマを「指定管理鳥獣」に追加したと発表。ただし絶滅の危険が高い四国のツキノワグマは除く。都道府県による捕獲や生息状況の調査事業が国の交付金の対象となる。また柿などクマを誘引する果樹の管理や、出没時の対応マニュアルの作成、訓練も対象に含める考えを示した。
2023年度クマ関連ニュース
  • 今年4月、クマ「指定管理鳥獣」に追加
     2月8日午前に環境省の専門検討会が、クマを指定管理鳥獣に追加する対策方針案を決定したことを受け、同日、伊藤環境相は今年4月にも、クマを「指定管理鳥獣」に追加すると表明した。絶滅の危険が高い四国のツキノワグマは除く。
     検討会では、人の生活圏、緩衝地帯、奥山などの保護優先地域に分けるゾーニング強化を提言。捕獲による個体数管理は、分布や個体数、被害状況のモニタリングを定期的に実施したうえで適度に行う。専門職員や捕獲従事者といった人材育成支援のほか、果樹や生ごみの管理、電気柵設置といったクマを引き寄せないための取り組みも重視。
     今月から募集するパブリックコメントを踏まえて中央環境審議会に報告、鳥獣保護管理法の施行規則を改正して指定する。
  • 散歩中の男性、クマに襲われケガ 過去最多更新62件70人!
     11月22日午前5時50分ごろ、秋田市濁川の市道で男性(81)が散歩をしていたところ、旭川沿いの草むらから体長約1.5mのクマが現れた。クマは、逃げる男性を追いかけ、覆いかぶさって襲ったという。車が通りかかると立ち去ったが、男性は鼻骨骨折や頭部裂傷などの重傷を負った。通りかかった人が119番し、男性は市内の病院に救急搬送された。
     付近に住む男性(65)は「最近、自宅で干し柿約100個が食害に遭った。クマが冬眠前に食料を探し回っていると思われ、気をつけたい」と話したという。
  • 北秋田市、クマから逃げて転落の男性重傷 過去最多更新61件69人!
     秋田県警、11月14日発表・・・先月・10月20日朝、北秋田市阿仁根子の山林で、地元猟友会の男性(50)が別の猟友会員と2人で箱わなの見回りのため入山した際、体長約1mと約50cmのクマ2頭と遭遇。山道を走って逃げようとしたところ、斜面を約2m転げ落ちて立ち木に胸を強打し、肋骨を折る重傷を負っていたという。
  • 柿取り中の女性、クマに襲われケガ 過去最多更新60件68人!
     11月13日午後1時10分頃、八郎潟町真坂の空き地で、柿の実を採っていた近所の女性(75)が体長約1mクマに襲われ、尻や左太ももにケガを負った。
  • 40代男性、クマに襲われけが 過去最多更新59件67人!
     11月10日午前9時25分頃、鹿角市十和田毛馬内の田んぼで、同市花輪の男性(41)が同僚と2人で休耕田の測量をしていたところ、近くの茂みから現れた体長約1mのクマに襲われ、左手にケガを負った。
  • クマに襲われ40代男性ケガ 過去最多更新58件66人!
     11月8日午前6時35分ごろ、大仙市横堀の民家敷地で、畜産業の男性(40)が敷地内にある牛舎の近くを歩いていたところ、正面に現れた体長約1mのクマに襲われ、顔や胸などにケガを負ったほか、左手指を骨折した。男性は妻を通じて119番し、市内の病院に搬送された。
  • 北秋田市、クマに襲われ2人ケガ 過去最多更新57件65人!
     11月2日午前4時20分頃、北秋田市五味堀の市道で、新聞配達員男性(65)が現場近くに車を止め、歩いて新聞を配達していたところ、市道脇の田んぼから体長約50cmのクマが出てきたため、うずくまって防御体勢を取ったが首の後ろをかまれた。その後、クマは立ち去った。
     同日午後3時5分頃、北秋田市阿仁水無の民家敷地で、住人の男性(55)が自宅から小屋に向かう途中で体長約1mのクマに襲われ、額や頬などをかまれた。男性は市内の病院から青森県内の病院に搬送された。
  • またクマに襲われ2人ケガ 過去最多更新55件63人!
     11月1日午前7時半頃、鹿角市八幡平の十和田八幡平ファームの男性(46)が、倉庫のシャッターを開けたところ、中にいたクマが男性に向かって走ってきた。男性は、スコップでクマの頭をたたいた後、逃げようとしてコンクリートの床の上で転倒し、額に裂傷を負うなどした。中に保管していた飼料用米30キロ入りの袋・5個ほどが破られ食害された。近くでは、稲刈り前からコメを食べるクマが目撃されていたという。
     同日午後6時35分頃、秋田市河辺の女性(83)が玄関から外へ出た際、背後からクマに襲われ背中にケガを負った。悲鳴を聞いた家族が110番した。女性宅の周辺に柿の木があったという。
  • クマに襲われ2人ケガ 過去最多大幅更新53件61人!
     10月30日午後5時15分頃、鹿角市八幡平の男性(70)が民家敷地の小屋に入ろうとしたところ、中から出てきた体長約1mのクマに襲われ、頭などにケガを負た。
     同日午後8時頃には、北秋田市阿仁の男性(80)が自宅近くを歩いたいたところ、クマと遭遇し、頭を引っかかれるなどした。
  • 犬の散歩中、クマに襲われ男性ケガ 過去最多更新51件59人!
     10月28日午前9時45分ごろ、大館市櫃崎の農道で、犬の散歩をしていた男性(80)が農道脇の林から現れた体長約1.2mのクマに襲われ、右脚の付け根などにケガを負った。
  • クリ拾い中の女性、クマに襲われけが 過去最多更新50件58人!
     10月25日午後2時45分頃、大仙市強首のクリ林で、クリ拾いをしていた女性(67)が、突然現れた体長約50cmのクマに襲われ、顔に裂傷を負った。女性は自力で自宅に戻り、家族が110番した。女性はドクターヘリで秋田市内の病院に搬送された。
  • クマ人身被害、10月だけで過去最多を上回る29人!の異常事態
    相次いでクマに襲われ4人ケガ 過去最多大幅更新49件57人!
     10月24日午前7時頃、羽後町足田の五輪坂ゴルフ練習場で女性(75)がボールを回収していたところ、体長約1mのクマに体当たりされた。クマは、うつぶせに倒れた女性に覆いかぶさり、頭と顔をひっかかれて重傷を負った。
     午前7時20分頃、仙北市田沢湖田沢の男性(75)が、ネギを天日干しするため実家の作業小屋を出たところ、クマと鉢合わせになり頭や顔を引っかかれた。首の後ろを抱えてうずくまると、クマは立ち去った。男性宅の裏にクリの木があり、クマが食べた痕跡があったという。
     10時45分頃、鹿角市十和田大湯のリンゴ畑で収穫作業をしていた男性(73)が、体長約1mのクマに背後から襲われ、右耳や右ひじなどを引っかかれた。約2週間前、近くのクリの木にクマが現れ、23~24日朝には収穫前のリンゴが食い荒らされていた。
     10時50分頃、同市十和田山根のニンニク畑で農作業をしていた男性(73)が、体長約1mのクマに両腕や頭を噛まれるなどし、右手を骨折した。
  • 農作業中の男性、クマに襲われケガ 過去最多更新46件53人!
     10月23日午前11時ごろ、五城目町高崎の畑で、農作業中だった男性(68)が足音に気付いて後ろを振り返ると、体長約1mのクマに顔や右腕などを引っかかれた。男性は車で町消防本部に駆け込み、秋田市内の病院に搬送された。
  • 参考:岩手・八幡平 鹿角の女性襲われ死亡
     10月19日午後2時ごろ、岩手八幡平市作平の山中でキノコ採りをしていた鹿角市八幡平の男性(79)の妻(75)がクマに襲われ頭や手足を負傷し、死亡が確認された。助けようとした男性も頭を噛まれるなど重傷を負った。
  • 北秋田市人身被害6人 過去最多大幅更新45件52人!
    鷹巣中心部でクマに襲われ5人重軽傷 
     10月19日午前6時45分ごろ、北秋田市鷹巣字帰道で散歩をしていた80代女性が頭部を負傷。直後、鷹巣字南中家下の市道で散歩をしていた80代女性が顔や頭をかまれたほか、腕や腰の骨を折る重傷を負った。現場は鷹巣小学校や鷹巣体育館に近い。住吉町交差点付近では、バスを待っていた高校1年の女子生徒が左腕をかまれ、近くで80代女性が頭と背中などを引っかかれた。4人は7時ごろまでの約15分間で次々と襲われたという。現場近くの鷹巣小は、同日休校とした。
     さらに午前11時20分ごろ、元町で60代男性が頭部をひっかかれ、市内の病院に搬送された。
     10月19日午後6時40分ごろ、同市五味堀の市道で女子中学生(14)が歩いて家に帰る途中、クマに襲われ、頭などを噛みつかれケガを負った。
  • 自宅敷地でクマ目撃、逃げる際に転倒し軽傷 過去最多更新42件46人!
     10月18日午前7時ごろ、秋田市河辺大張野の民家敷地内でクリの木の見回りをしていた男性(69)が、クマ2頭と遭遇し逃げる際に転倒して両手に擦り傷を負った。クマによる人身被害は、42件46人。
  • 大館市比内町でクマの人身被害相次ぐ 過去最多更新41件45人!
     10月17日、午前10時ごろ、大館市比内町の山林で、キノコ採りをしていた女性(80)がクマに襲われ、頭部を負傷した。女性は夫(87)と別々の場所でキノコを採っていた。夫が叫び声を聞いて駆け付けると、女性が頭から血を流していた。
     また同日午後3時ごろ、同市比内町の会社敷地で、休憩中の男性従業員(45)が2頭のクマと遭遇し、そのうちの1頭に背後から引っかかれ、背中や右肩を負傷した。
  • 鹿角市と大館市でクマに襲われ2人ケガ 過去最多更新39件43人!
     10月16日、午前6時10分ごろ、鹿角市八幡平の市道で大館市の女性(66)が体長約50cmのクマに襲われ、額と顎を負傷した。
     また同日午前9時半ごろ、大館市雪沢字の山林で、男性会社員(61)が自宅裏にあるクリの木に近づいたところ、クマ1頭と遭遇。顔などをかまれたり引っかかれたりした。 通報者の男性は「玄関先で血を流して座っていたので驚いた。子グマを追い払おうとしたら、木の上から親グマに襲われたようだ」と話した。クマに襲われ、顔と右肩などにケガを負った。重度の顔面裂創や右肩脱臼で、重傷とみられる。
  • クマに襲われ女性軽傷 過去最多更新37件41人!
     10月15日午前6時頃、鹿角市八幡平の民家敷地で住人の女性(88)が庭の木になったポポーの実をとっていると、突然目の前に親子グマ3頭が現れた。そのうち1頭に左手甲を引っかかれ、弾みで転倒した際に腰を打った。クマによる人身被害は37件41人。
  • クリ拾い中クマに襲われ女性ケガ 過去最多更新36件40人!
     10月13日午前7時10分頃、北秋田市阿仁笑内の女性(81)が民家敷地内のクリ林でクリ拾い中、木の上から何かが落ちてきた音がした直後、目の前に体長約1mと50cmのクマ2頭が現れた。女性が逃げようとしたところ、背後から襲われ、後頭部と右肩に軽傷を負った。クマによる人身被害は36件40人と過去最多を更新。
  • 仙北と北秋田、クマに襲われ2人ケガ  過去最多更新35件39人!
     10月11日午後4時頃、仙北市角館町山谷の女性(83)が自宅裏の草刈りをしていたところ、ヤブから出てきたクマに襲われ、顔の左側を引っかかれて頬骨を骨折するケガを負った。
     午後4時45分頃、北秋田市阿仁水無の男性(88)が自宅裏の畑で農作業中、体長約1mのクマに襲われ、顔と腕に軽傷を負った。クマによる人身被害は、35件39人。
  • クマ駆除中、猟友会の男性ケガ 過去最多更新33件37人!
     10月9日午後3時40分頃、秋田市仁別の太平山リゾート公園内の山林で、地元猟友会の70代男性は別の猟友会員と2人でクマの駆除のため入山し、親子とみられるクマ3頭と遭遇。親とみられる体長約1mのクマに襲われ、頭や両手に重症とみられるケガを負った。
  • 秋田市新屋の住宅街でクマに襲われ4人ケガ、過去最多更新32件36人!
     10月9日午前9時10分頃、秋田市新屋地区の住宅街で、散歩などをしていた60~80代の男女4人が相次いでクマに襲われ、頭や腕などにケガを負った。また、クマと遭遇した別の80代男性が驚いて転倒しケガを負った。現場は県運転免許センター南側の住宅が並ぶ一角で、近くを雄物川が流れる。クマによる人身被害は、1979年度以降で最多32件36人となった。
  • クマ3頭と遭遇、89歳男性重傷
     10月6日午前9時半頃、湯沢市山田の雄物川堤防道路周辺で、男性(89)が自転車で自宅近くの畑に向かう途中、大型1頭と小型2頭に遭遇。下顎を骨折するなどの重傷を負った。クマによる人身被害は31件31人目で、過去最多を更新。
  • 八峰町、キノコ採り中、クマに襲われケガ 人身被害最多30人!
     10月4日午前10時半頃、八峰町峰浜石川の雑木林でキノコを探しながら歩いていたところ、体長約1.5mのクマに背後から覆いかぶされ、頭や顔を引っかかれたほか、右手首にかみつかれた。襲われた男性は、雑木林脇の農道に止めた車に逃げ込んだ。追い掛けてきたクマが再び襲いかかろうとしたが、男性が車を発進させて威嚇すると、林に戻って行ったという。
    ※参考: クマによる人身被害がこれまで過去最多は2017年20人
  • 秋田市太平、クマに襲われ男性ケガ、人身被害最多更新29人!
     10月1日、秋田市太平目長崎の林道で、散歩中の男性(48)がクマに襲われ顔や手にケガを負った。クマによる人身被害は29件29人となり、最多を更新。
  • クマに襲われ女性が重傷 人身被害最多更新28人
     9月29日午前4時20分頃、秋田市太平黒沢の市道で、歩いて新聞配達をしていた近所の女性(70)が、体長約1mのクマに背後から襲われ、額を引っかかれたほか、左肘をかまれるなど重傷を負った。体長約50cmのクマも近くにおり、2頭は親子とみられる。クマによる人身被害は28人と過去最多。
  • クマに襲われ男性ケガ 最多更新27人
     9月27日午後1時半頃、北秋田市道城の雑木林で、男性(84)が男性がクリ拾い中、体長約1mのクマ2頭と遭遇し、頭をひっかかれた。
  • 見回り中の猟友会男性クマに襲われケガ、最多更新26人
     9月26日未明から早朝までの間、大館市比内町の林道で、山林を見回り中の農業男性(82)がクマに襲われ、左右の膝や左足首、右手の甲、頭部左側に裂傷を負った。市内の病院に搬送されたが、命に別条はない。大館市によると、男性は市猟友会の会員で、市鳥獣被害対策協議会の実施隊員として市設置のおりの見回りを担当しているという。
  • 人身被害相次ぎ、クマ出没警報、10月末まで延長
     9月は人身被害が13件13人と多発していることから、県は県内全域に発令中の「ツキノワグマ出没警報」を、10月末まで1カ月延長すると発表した。5月11日の発令以降、延長は4度目。特に秋はクマが冬眠前に栄養を蓄える時期であることから、引き続き注意喚起する。
  • 相次ぐクマ人身被害25件!鹿角市と大館市でクマに襲われ女性ケガ
     9月21日、鹿角市と大館市で、クマに襲われ女性がケガをする被害が相次いだ。鹿角市十和田末広の市道・・・午前6時頃、女性(63)が犬の散歩をしていたところ、Y字路の分岐点にクマが現れ、頭などを引っかかれた。市によると、午前5時50頃、市道で親子とみられるクマが目撃されていたという。
     大館市比内町扇田市道・・・午前6時35分頃、女性(88)が散歩中に、体長約1mのクマに襲われ、頭や顔にケガを負った。逃げ込んだ近くの診療所を通じて110番し、市内の病院に搬送された。
    ※考察・・・先日、マイタケ採りで山に入ったが、ブナの実だけでなくミズナラのドングリも全く落ちていない。サルナシの実も見当たらない。唯一落下していたトチの実は極端に小さく未成熟だった。つまりクマの食べ物が見当たらない。ということは、クマの個体数の増加・里グマ化に加えて、奥山のクマも一斉に里へと向かっていることが予想される。それが生活圏内でのクマ被害が想定外に頻発する原因であろう。基本的なクマ被害防止対策に加えて、特に人里の味を覚えさせない=誘因物を除去することを今まで以上に徹底すべきであろう。
  • 散歩中、男性ケガ 人身被害23件!
     9月18日午前6時頃、鹿角市十和田錦木の農道で、男性(66)が犬の散歩をしていたところ、体長約1.5mのクマが左側のヤブから出てきて男性に覆いかぶさり、首と左胸にケガを負った。男性は取材に対し、「ガサガサという音がしたと思ったら、突然やぶからクマが出てきた。体当たりで転がされ、爪を立てられた」。とっさにズボンのポケットに入れていた音が出るクマよけ用のピストルを鳴らすと、クマは出てきた方向へ逃げていったという。「最近クマの出没が多いので、一ヶ月ほど前からクマよけ用のピストルを持っていた。遠くにクマが見えたら使おうと思っていたが、こんな近くで襲われるとは。持っていて良かった」と語った。
  • 3日連続、最多更新止まらず!クマによる人身被害22件
     9月15日午後3時50分頃(五城目町富津内の山林)、男性(77)が自宅で伐採した木の枝を所有地の山林に捨てていたところ、クマに遭遇。頭と右手首を引っかかれ、股関節をかまれた。現場は道の駅五城目の南東約500mの山林。
  • 人身事故が止まらない!クマに襲われ女性ケガ 過去最多21人目!
     9月14日午後5時50分頃、北秋田市阿仁銀山の女性(83)がクマに襲われ、左手の甲と右臀部を引っかかれ、市消防本部阿仁分署に駆け込んだ。
  • 1日置いてまた人身事故発生!クマによる人身被害20件、早くも過去最多!
     9月13日午後4時5分頃(大仙市太田町)、山林で山菜採り中の同市太田町の男性(81)がクマに襲われた。妻が助けを求め、近くで農作業をしていた人が119番した。男性は頭や顔にケガを負い、ドクターヘリで病院に搬送されたが、意識があり会話はできる状態。現場は美郷町との境に近い山林。近くを「みずほの里ロード」が通り、民家まで約800m。
     昨日、林道を自転車で走行中、クマよけ鈴に気付いたクマがスギ林の中を走る姿を目撃した。これから始まるマイタケやサワモダシ、ナメコ採りなどで奥山に入る場合、クマよけ鈴はもちろんのこと、クマ撃退スプレーの携帯をおススメしたい。
  • 7日連続!!生活圏内でクマに襲われ男性ケガ
     9月11日午後2時頃(八峰町峰浜坂形)、住宅敷地内の畑で住民の男性(82)が農作業をしていたところ、クマが突然現れ、男性の顔にかみついた。男性は額やまぶたに裂傷を負い、秋田市の病院に搬送されたが、意識があり命に別条はない。
     今年はクマによる人身被害19件のうち16件が生活圏内で発生している。しかも9月5日から7日連続発生するという異常事態・・・スイカやトウモロコシ、モモ、メロン、ブルーベリー、玄米、米ぬか、蜂蜜、鶏などの食害、クマと乗用車・列車の衝突事故もやたら目立つ。生活圏内に生息する里グマの個体数が相当多くなっているのではないか。
  • 6日連続!クマに襲われ男性ケガ
     9月10日午後1時10分頃(仙北市西木町鎌足の栗園)、男性(57)が栗園の草刈りをしようとしたところ、体長約1mのクマが現れ、左腕をかまれたり、顔面をひっかかれるなどした。抵抗したところ、クマは立ち去ったという。それにして生活圏内でクマによる人身事故が、6日も連続して起きるとは・・・これは相当危険なシグナルと受け止めるべきであろう。
  • 5日連続、クマに襲われ男性ケガ
     9月9日午後6時頃(潟上市飯田川の市道)、近くに住む男性(68)が畑作業を終えて徒歩で帰宅する途中、体長約1mのクマと遭遇。押し倒され、右手の甲や右肘に擦り傷を負った。クマは市道脇の山林に去ったという。
  • 4日連続、クマによる人身被害発生
     9月8日午前6時40分頃(仙北市角館町白岩)、男性(63)が草刈りのため田んぼを訪れ、軽トラックから降りたところ、車の後方から体長約70cmのクマが出てきて、左すねを引っかかれた。持っていた鎌を振り回して抵抗すると逃げていったという。
     県自然保護課は、クマの集落内への出没や人身被害が相次いでいるとして、11日にツキノワグマ被害緊急対策会議を開く。
  • 秋田市下北手、自宅裏の畑でクマに襲われケガ
     9月7日午後4時半頃(秋田市下北手)、男性(80)が自宅裏の畑で作業中にクマ1頭に襲われ顔にケガを負った。命に別条はない。
  • 大館市比内町、クマに襲われ顔や首にケガ
     9月6日午後3時45分頃、大館市比内町扇田の市営住宅敷地内で、住民の男性(87)が屋外で椅子に座って涼んでいたところ、体長約1mのクマが南側の草地から現れ、男性に覆いかぶさったという。男性は額や首に裂傷を負い、意識がない状態で市内の病院に搬送されたが、その後に意識は回復し、命に別条はないという。
  • 鹿角市花輪、クマに襲われ男性ケガ
     9月5日午前5時20分頃、鹿角市花輪の市道で、男性(71)が1人で散歩中、歩道上に体長約1mのクマが現れ、後ずさりした際に転倒した。クマは男性に向かって走り、左太ももを踏みつけて東側のやぶに立ち去った。
  • クマ出没警報、9月末まで延長
     クマによる人身被害が今月3件相次いだことから、県は県内全域に発令中の「ツキノワグマ出没警報」を、9月末まで延長すると発表した。
  • 仙北市角館町・田んぼの見回り中、クマに襲われケガ
     8月15日午前9時半頃、仙北市角館町の男性(71)が、田んぼの見回り中、ヤブから出てきたクマに頭を引っかかれ、上腕部をかまれるなどした。現場を調査した県自然保護課近藤麻実主任は、「近くにクマのものと思われる糞があり、日常的にクマが行動している場所だろう。屋外に出たら、人間の存在をクマに知らせるためラジオや鈴などで音を鳴らす対策を徹底してほしい」と呼びかけている。
  • 鹿角市八幡平・田んぼの見回り中、クマに襲われケガ
     8月14日午後5時10分頃、鹿角市八幡平の70代男性が、田んぼの見回りをしていたところ、ヤブから出てきたクマに襲われ、顔や腕を負傷した。現場は道の駅かづの「あんとらあ」の南約1キロ。
  • 秋田市平和公園近く、クマに襲われケガ
     8月6日午後4時15分ころ、秋田市外旭川の畑で、1人で農作業をしようとしていた女性(69)がクマに襲われ、顔を負傷した。現場は、平和公園のすぐ西側にある住宅地の一角。
  • クマに襲われ70代男性重傷
     7月28日午後2時40分ごろ、秋田市上北手の市道で、近くに住む農業の男性(74)が1人で歩いていたところクマに襲われた。現場を車で通りかかった人が、男性と体長約1mのクマがもみ合っているのを発見。クラクションを鳴らしながら近づくと、クマは山中へ走り去った。男性は顔に裂傷を負うなど重傷で、市内の病院へ救急搬送後、手術を受けた。現場は秋田赤十字病院の北東約2キロ。近くの民家まで約200m。
  • クマ出没警報、8月末まで延長
     7月27日、県は、クマによる人身被害が今月3件相次いだため、県内全域に発令中の「ツキノワグマ出没警報」を、8月末まで延長すると発表した。
  • 一人で散歩中、クマに襲われ60代男性ケガ
     7月26日午後9時10分ごろ、仙北市角館町で、男性(67)が自宅前の道路で散歩中、クマに襲われ、頭や胸にケガを負った。男性は自力で自宅に逃げ帰り、妻が119番した。現場は住宅や田んぼが点在する山あいの集落で、中川コミュニティセンターの北西約1.8キロ。
  • 河川敷でクマに襲われ男性ケガ
     7月8日午後0時35分頃、北秋田市・小阿仁川河川敷で、釣りのため左岸の河川敷を歩いていた男性(65)が、草むらから出てきた体長約1mと約50cmのクマに遭遇。体長1mのクマに右ふくらはぎをかまれた。男性が大声を出すと、草むらへ去ったという。近くに集落があり、民家まで約150mと近い場所で発生。
  • 角館町古城山でクマに襲われ男性ケガ
     7月6日午後6時ころ、仙北市角館古城山で男性医師(35)が散歩中、体長約1.5mのクマと遭遇。頭部や顔面を引っかかれ、右肩をかまれた。現場は、角館町中心部の住宅が立ち並ぶエリアのすぐそばで、武家屋敷通りまで約300m。約250m南東には角館高校がある町の中心部に近い場所で発生。
  • ブナの実「大凶作」
     東北森林管理局は7月5日、福島を除く東北5県のブナの結実状況を発表。秋田は「大凶作」。秋田は、53地点のうち47地点で全く開花していなかった。県は「ツキノワグマ出没警報」を今月末まで延長しているが、今後、夏から秋にかけてクマの出没に注意が必要!。
  • 玉川の登山道でクマに襲われケガ
     6月10日午後1時ころ、仙北市玉川の小白子森付近の登山道を歩いていた男性(74)が、前方に人影のようなものが見えたため声を出したところ、体長約1mのクマに左膝やスネを噛まれた。周囲に生えていた竹を振り回すなどして抵抗すると立ち去ったという。男性は自力で下山。
  • クマに襲われ男性ケガ
     6月7日午後7時ころ、大仙市協和船岡の草地で、一人でいたところをクマに襲われ、頭や胸、背中などを負傷した。
  • 農作業中、クマに襲われ女性ケガ
     5月18日午前6時半ころ、湯沢市関口のJR上湯沢駅のすぐ近くでクマが目撃された後、約200m東の畑で一人で農作業をしていた女性にクマが後ろから体当たりされ、左の頬を打撲した。県自然保護課によると、クマは1歳ほどとみられ、親から離れて自分のすみかを探しているうちに住宅地に迷い込んだと推測される。
  • 県全域に「ツキノワグマ出没警報」
     5月11日、県は、クマによる人身被害が5月に2件続いたことを受け、県内全域に「ツキノワグマ出没警報」を発令した。期間は6月末まで。県自然保護課は、クマとの遭遇を避けるため、山菜採りなどで森に入る場合、鈴やラジオを携帯し、複数で行動することを呼びかけている。警報発令は8年連続で、今年の発令は最も早い。
  • 山林で植樹中、クマに襲われ男性ケガ
     5月11日午前5時半頃、大仙市長野の八乙女公園近くの山林で、一人でアカシアの苗を植樹していた男性(80)が、背後から体長約1mのクマに襲われ、頭や顔などを負傷した。男性は近くの道の駅なかせんに車で移動し、妻に連絡。妻が119番し、救急搬送された。
  • クマに襲われ山菜採りの男性ケガ
     5月9日午前11時ころ、秋田市大平山谷の山林で山菜採りをしていた地元の男性(76)が、一人で林道を歩いていたところ、クマに襲われた。男性は、妻に電話で助けを求め、いったん自宅に戻ってから救急搬送された。現場は、貝の沢温泉の北約1.7キロ。
2022年クマ関連ニュース
  • ゴミを捨てようとした80歳女性軽傷
     6月30日午前8時20分頃、鹿角市八幡平の市道で、近くに住む女性(80)がゴミを捨てようと自宅から約100m離れた集積場に向かって歩いていた。襲われる直前、集積場近くに体長約50cmの子グマがいるのを目撃した。すると、背後から体長約1mのクマに体当たりされた。女性は転倒して側溝に転落。大声を上げるとクマは立ち去ったという。
  • タケノコ採り、クマに襲われケガ
     6月13日午前6時頃、鹿角市の女性(56)は友人男性と一緒に、仙北市田沢湖玉川の国有林(国道341号叫沢バス停約600m北側)に車を止めて入山。約40分後に、クマに襲われ、右腕や後頭部、右足をかまれてケガを負った。その時、悲鳴を聞いた男性が付近を探したところ、クマが女性に覆いかぶさっていた。男性がそばにあった木を振り回すとクマは去ったという。女性は、ドクターヘリで秋田市の病院に運ばれた。
  • 農道でクマに襲われ軽傷
     6月14日午前6時半頃、大仙市協和船岡の男性(75)が、自分の田んぼの様子を見るため、農道を歩いていると、前方に体長約1mのクマが現れ、もみ合いになった。左頭部と顔、左腹部、左ももを引っかかれた。男性が抵抗すると、クマは山中に走り去ったという。周辺地域では、今月に入り、クマの目撃情報が県警に相次いで寄せられていた。
  • 農作業中の重症男性死亡
     5月25日、北秋田市坊沢の田んぼで農作業中にクマに襲われ、顔に重傷を負った男性(78)が、28日、敗血症性ショックのため秋田市の病院で死亡した。男性が被害に遭った現場近くに、米代川が流れている。26日には、上流約5.7km地点の米代川河川敷で、地元猟友会がクマ1頭を駆除している。
  • クマ出没警報発令
     5月下旬、クマによる人身被害が3件相次いでいることを受け、県は25日、県内全域に今季初となる「ツキノワグマ出没警報」を発令した。期間は6月末まで。
  • 農作業中、クマに襲われ男性重傷
     5月25日午後3時10分頃、北秋田市坊沢の水田で、男性(78)が農作業中にクマに襲われ、顔に重傷を負った。その際、家族に携帯電話で助けを求めた。駆け付けた親族が119番し、男性はドクターヘリで秋田市の病院に搬送された。
  • 犬の散歩中、クマに襲われ男性重傷
     5月25日午前4時10分頃、仙北市田沢湖梅沢の川沿いで、犬の散歩をしていた近所の男性(70)がクマに襲われ、右腕の骨折や頭部の裂傷など3ヶ月の重傷を負った。今年のクマ被害は、早くも2例目。今、秋田で人気のタケノコ採りシーズンに入ったので、クマ対策は万全を期す必要がある。できれば、熊撃退スプレーを腰に下げることをオススメしたい。
  • タケノコ採り、クマに襲われケガ
     5月22日午前7時20分頃、鹿角市十和田大湯の山林に5人で入山。鈴を付け一人でタケノコ採りをしていた男性(45)が、体長約1mのクマに遭遇し、顔や両腕などをかまれた。
2021年クマ関連ニュース
  • ブナの実「大凶作」・・・東北森林管理局は11月11日、福島を除く東北5県のブナの結実状況を発表。秋田は「大凶作」だった。9月下旬~10月上旬に5県の142地点を目視で調査。最も低かった秋田は、54地点のうち43地点が「非結実」だった。
  • 散歩中、クマに襲われケガ・・・11月9日午後5時ころ、秋田市河辺岩見の市道で、男性(73)が一人で散歩中、市道脇の山林から出てきた体長約1mのクマに襲われ、頭や右太ももを負傷した。男性は頭部から出血し、「頭をかまれた」と話したという
  • 畑作業中、クマに襲われケガ・・・10月19日午後3時頃、三種町豊岡金田の自宅敷地内の畑で農作業をしていた女性(88)が、北側の山林から出てきた2頭のクマに遭遇。このうち1頭に襲われ、右肩や頭部、右腹部などにケカを負った。
  • クリ拾い中、クマに襲われ男性ケガ・・・10月9日午後1時20分ごろ、北秋田市阿仁の山林で、一人でクリ拾いをしていた男性(71)がクマ3頭と遭遇。右ひじや背中、左耳などにケガを負った。
  • 北秋田市、秋田市でクマに襲われ2人重傷
    1. 10月3日午前11時ごろ、北秋田市上杉の山林で、一人でキノコ採りをしていた陶芸家の男性(59)がクマに襲われ、顔の右側と右の薬指に裂傷、右親指を骨折した。現場近くの県道では、2日にもクマが目撃されていた。
    2. 3日午前11時10分ごろ、秋田市仁別の堂の下橋付近で、クリ拾いをしていた女性(67)がクマに襲われ、右顔面を引っかかれ頬などに重傷を負った。
  • ツキノワグマ出没警報発令・・・県は9月29日、クマによる人身被害が9月に入ってから4件発生したことなどを受け、県内全域に今季初となる「ツキノワグマ出没警報」を発令した。期間は11月末まで。
  • 鹿角市、2日連続クマに襲われ重傷・・・9月29日午前7時半頃、鹿角市八幡平の雑木林で、水路の見回りをしていた男性(78)がクマに襲われ、右腕を骨折する重傷を負った。水路を確認しようと、一人で茂みを歩いていると、体長約1mと約50cmの大小2頭のクマに遭遇。直後に大きい方のクマに正面から襲われ、額を引っかかれたり腕をかまれたりしたとみられる。被害男性の知人は、「この周辺はクマがよく出る場所で、クリの木の近くに今も新しい足跡が残っている。大したケガでなければいいが」と心配そうに話したという。
  • クリ拾いの男性襲われ重症・・・9月28日午前9時頃、鹿角市塙の市道上でクリ拾いをしていた男性(84)が、背後からクマに襲われ、頭などに重症を負った。男性は、クマが後ろから覆いかぶさってきたと話したという。同日午後5時20分頃、人身被害のあった現場から北西約700m離れている雑木林で、クリ拾いをしていた同市の60代男性が、約30m先で地面に落ちたクリを食べているクマを目撃した。体長約1m。爆竹を鳴らすと、クマは東側に立ち去ったという。
  • 2人襲われケガ・・・9月17日午前3時頃、潟上市昭和で男女2人がクマとみられる動物に相次いで襲われケガを負った。新聞配達をしていた秋田市の男性(75)は、クマとみられる動物に正面から襲われ、右耳や背中などにケガを負った。この現場から北東に約250m離れた道路で散歩をしていた女性(84)は、後方からクマと見られる動物に襲われ、頭や腕にケガを負った。
  • 79歳の男性、親子グマに遭遇し軽傷・・・7月19日午前8時半頃、羽後町飯沢の山中でミズを採るため入山した男性(79)が目的地に向かう途中、約3m先に体長約40cmの子グマを発見。その直後、子グマの背後から現れた親とみられるクマに爪で引っかかれたり、背中をかまれるなどして顔面や背中などに軽傷を負った。
  • 山菜採りの男性、クマに襲われ重傷・・・4月20日正午ごろ、大館市比内町独鈷の山中で、タラノメやゼンマイ採りをしていた男性(75)がクマに襲われ、顔の骨を折るなどの重傷を負った。約20m離れていた友人が悲鳴に気付くと、体長約1mのクマが倒れた男性に覆いかぶさっていた。友人が大声を上げたり、ストックで木を叩いたりするとクマは逃げた。友人は鈴を着けていたが、ケガをした男性はつけていなかった。
    • 注意・・・今年は雪解ケガ異常に早い。だから山菜が出るのも早いし、クマが穴から出るのも早い。さらに昨年落ちたブナの実も例年より多く落ちている。新緑になれば、今冬産まれた親子グマに遭遇する確率も高いであろう。今年は、山菜採りなどで山に入る場合、クマ避け用の鈴や笛などはもちろんのこと、クマと遭遇した場合の対策も必須である。
2020年クマ関連ニュース
  • ブナの実、並作・・・東北森林管理局は11月11日、本県のブナの結実状況を「並作」と発表。並作は2013年以来7年ぶり。2014~2019年まで凶作、大凶作が続いていた。青森は並作、岩手は凶作、宮城と山形は大凶作。県内は54地点で調査。11地点で全体にたくさんの実がついていた。28地点でごくわずかに実がついていた。全く実がついていないのは7地点であった。
  • キノコ採り、クマに襲われケガ・・・11月1日午後2時頃、秋田市河辺岩見の山中でキノコ採りをしていた男性(74)が、体長約1mの1頭と約50cmの2頭の計3頭(親子グマ)と鉢合わせた。体長約1mの母グマに顔を引っかかれ、頭と左腕をかまれるなどした。現場は「伏伸の滝」から北東13キロほどの山中。
    参考:キノコ採りはクマに注意!・・・同じ山中でマイタケ採りをしていて、2年連続でクマに遭遇している。昨年は親子グマに出遭い、「来るな」と吠えられた。今年はオスで体長約1.2mほどの雄グマであった。マイタケが生えるキノコ木に向かって行くと、突然「ブィッ」とクマの警告音がした。その距離わず10m余り。クマ避け鈴を2つ鳴らしながら歩いていたが、ドングリを夢中で食べていたのか、人の気配に気付かなかったようだ。周囲は笹薮でお互いに見えない。クマは、私を確認しようとミズナラの大木をスルスルッと上り、私をにらんだ。お互いにににらみ合う状態となった。腰に下げているクマ撃退スプレーを確認し、目をそらさないようしばらくにらみ合う。雄グマは危険ではないと判断したのか、枝先にあるドングリに向かって上っていった。マイタケ銀座と呼ばれる山中は、今やいつクマと出遭ってもおかしくない状況にある。だから、クマに遭わない対策だけでなく、クマと遭った時の対策が必須である。
  • クマ出没警報11月末まで延長・・・県は10月29日、県内全域に発令中の「ツキノワグマ出没警報」を、11月末まで延長すると発表した。10月26日現在、目撃件数は863件で前年同期の629件を3割超上回っている。さらに農作物や家畜の被害は、前年の2倍の61件と、食害も相次いでいる。藤里町ではクマに襲われ1人が死亡したほか、県内各地でクマが人間の生活圏に入り込むケースも目立つ。県自然保護課は、クマを誘引する農作物や生ごみの管理を徹底するほか、やぶの近くなど見通しの悪い場所を歩く際はラジオやスマートフォンで音を鳴らし、人間の存在をアピールするよう呼び掛けている。
  • クマに襲われた女性死亡・・・10月7日、藤里町の中心部でクマに襲われ、大ケガを負った女性(83)が、14日、脳挫傷のため死亡した。県によると記録のある1797年以降、住宅地でクマに襲われ死亡したのは初めて。これを受け県は15日、県内全域に「ツキノワグマ出没警報」を発令した。期間は10月末まで。
  • クマに襲われ大ケガ・・・10月7日正午ごろ、藤里町中心部の町道でクリ拾いをしていた80代女性がクマに襲われ、顔の裂傷や頭蓋骨骨折などの大ケガを負った。女性が倒れていた周辺には、クリが散乱。クリの入った袋には、クマに引っかかれたような穴があった。現場の約150m西にクリの木があり、女性が前日にもクリ拾いをしている姿が目撃されているという。現場近くの河川敷でクマの糞が見つかったほか、河川敷ののり面や民家の庭でクマのものとみられる約10cmの足跡が見つかった。この事故が起こった現場は、町の中心部で、商店や飲食店、役場、保育園、小中学校が近くにある。近くを流れる藤琴川の西側には山林が広がっている。
  • 男子高校生、クマに襲われケガ・・・8月29日午後5時半頃、鹿角市花輪の市道で自転車に乗って帰宅途中の高校生(17)が、前方から動物が近づいてくるのを発見。クマとは思わず進み、すれ違った際に左ひざを引っかかれ、転倒して左腕にも傷を負った。クマの体長約80cm。
  • 県、クマ注意報延長・・・県は8月25日、全県に発令していた「ツキノワグマ出没警報」は、7月8日~8月31日までの期間を9月末まで延長すると発表した。今月の目撃件数が例年より多いのに加え、今後は農作物の収穫期を迎えることから、県自然保護課は「作業中はラジオをつけるほか、森林に近い農地では作業前にクラクションを鳴らしたりするなど、人間がいるというシグナルをクマへ送ることが大切」と呼び掛けている。
  • 動画「秋田駒ヶ岳に現れたクマ」・・・2020年7月30日、秋田駒ヶ岳の新道コースで撮影(撮影者:森の案内人小木田隆雄氏)
  • 秋田駒ヶ岳登山道、クマに襲われ2人ケガ・・・7月13日午前9時45分頃、秋田駒ヶ岳の登山道で、高山植物の盗採防止パトロール(環境省委託)をしていた仙北市の男性(69)と秋田市の男性(72)がクマに襲われ、顔や腕などにケガを負った。現場は8合目登山道から約100m離れた旧登山道。二人はパトロールを終えて戻る途中、ヤブから現れた親子のクマに遭遇。子グマは逃げ出したが、体長約1.5mの親グマは二人を交互に襲ってから立ち去った。県自然保護課の専門員は、沢が近かったため水の音で人もクマも互いに気付くにくかったことや濃い霧で視界が悪かったこと、警戒心が強い親子連れだったことなどが重なって起きたとみられると報告。積極的に人を襲うような特異なクマではないとして、14日以降は入山規制を行わず、登山客に注意を促すことを決めた。
  • 「ツキノワグマ出没注意報」発令・・・県は7月8日、県内全域に発令した。6月の目撃件数は198件。過去10年の平均157件に比べて26.1%増えた。これからクマがエサを求めて広範囲に移動する時期にあることや、住宅地周辺での目撃が増えているとし、被害防止策の徹底を求めている。期間は来月31日まで。
  • クマに襲われ、男性骨折・・・6月21日午後5時頃、74歳の男性は、北秋田市阿仁萱草の山林にある農業用ため池の様子を見に行ったところ、体長約1mのクマに襲われ、右手首を骨折した。持っていたナタを振り回すと、山中に走り去った。
  • 人とクマとの「すみ分け」めざす・・・県は、中長期的な対策の指針「秋田県野生鳥獣管理共生ビジョン」を策定した。ビジョンの策定は、捕殺を主とした従来の取り組みでは、人間に対する恐怖心をクマに覚え込ませる効果がなく、相次ぐ出没や人身被害に対応しきれないという危機意識がキッカケとなった。
     基本理念は「地域社会が結束して、人とクマがすみ分けながら共に歩む秋田を目指す」。その実現のため、①ゾーニング管理(人里近くに草木を伐採した緩衝地帯設置など)、②クマを追い払うベアドッグ(人里に近づくクマを奥山に追い返す犬)、③学習放獣などの具体的な手法を挙げた。協議会委員長の田口洋美教授は「このまま手を打たなければ、クマが秋田駅前を歩いたりする事態が起こりうる。クマを人間側に寄せ付けない環境づくりを目指すべきだ。地域が結束して組織的に取り組んでほしい」と語った。
  • タケノコ採り男性、クマに襲われ負傷・・・5月27日午後1時25分頃、大仙市協和の山林近くで「血を流している男性が助けを求めている」と119番があった。大仙署によると、秋田市雄和の男性(76)は国道13号線から北東に20mほど入った地点に軽トラックを止め、一人でタケノコ採りをしていたところ、クマに襲われ顔や右腕を負傷した。クマによる県内の人身被害は今年2件目。
  • 山菜採りの男性、クマに襲われケガ・・・5月5日午前10時15分頃、仙北市西木町桧木内の山林で山菜採りをしていた同市の男性(71)が山中を一人で歩いていると、体長約1mのクマが襲ってきた。男性は顔や両手の約10ヵ所に裂傷を負ったが、持っていたナタで抵抗すると去っていたという。
  • 記録的な暖冬で、クマ調整捕獲前倒し・・・県は3月5日、記録的な暖冬を受け、クマの冬眠明ケガ早まる可能性があることから、事前調整捕獲を例年より約1ヵ月前倒しすることを明らかにした。同日の県議会福祉環境委員化会で報告した。事前調整捕獲は、例年、4~5月を中心に実施。2019年度に捕獲された560頭のうち、事前調整捕獲は27頭。事前調整捕獲を実施するのは、雪の少ない沿岸部の16市町村。過去に出没した場所、人身被害があった場所など計36カ所を重点地区とする。
  • ツキノワグマ推定生息数4,400頭・・・2月26日、県環境審議会自然環境部会が開催された。県自然保護課は、2020年4月時点、県内のツキノワグマの推定生息数を4,400頭と報告した。従来の目視調査に加え、2017年度から導入したカメラトラップ法で、推定生息域の6割を3年かけて確認。残る4割の未調査区域は捕殺実績などから推計し、全県の生息数を2,800頭~6千頭と算出。その中間値4,400頭を推定生息数とした。
     推定生息数の12%を捕獲上限とし、直近3年間はこれを上回る約1,800頭を捕殺してきたが、個体数の増加に歯止めがかかっていない。担当者は、人里への出没と人身被害が急増している近年の状況を踏まえ、「当面は個体数が減少に転ずるよう、捕獲圧力を強めていきたい」と話した。
2019年クマ関連ニュース
  • クマ出没警報、12月末まで延長・・・県は11月28日、県内全域に発令中の「ツキノワグマ出没警報」を、12月末まで1カ月延長すると発表。引き続き、クマの誘引物となる食べ物(カキなどの果実や生ごみ、飼料、米ぬかなど)の除去など注意を呼び掛けている。
  • クマに襲われ、猟友会2人重軽傷・・・11月20日午前6時頃、鹿角市十和田大湯の温泉宿に宿泊していた男性が庭に体長約1mのクマがうずくまっているのを発見。従業員から通報を受け、地元猟友会4人、市職員4人、署員11人が現場に駆け付けた。クマはしばらく宿の敷地内にとどまっていたが、同8時頃から宿の北を流れる大湯川に沿って西に移動。一行は、国道103号線で注意を呼び掛けながら追い払っていたが、見失った。すると、川近くの住宅街の駐車場からクマが突然飛び出し、79歳男性に覆いかぶさった。署員らが棒で叩くなどすると、クマは川の方向に戻り、茂みで警戒していた66歳男性を襲った。現場から約240m西の河川敷の茂みでクマは射殺された。県内で猟友会のメンバーがクマに襲われたのは今年初めてだが、昨年は北秋田市と東成瀬村で、それぞれ地元猟友会の男性がケガを負っている。生活圏内での緊急出動が、危険と隣り合わせだという事件が相次いでいる。
  • ブナの実、大凶作・・・11月12日、東北森林管理局は本県のブナの結実状況を「大凶作」と発表。県内は55ヵ所で調べ、45ヵ所は全て実がつかず、10ヵ所は実が少しなく、「大凶作」と判定した。福島県を除く東北5県は全て「大凶作」であった。クマによる人身事故は、13人で昨年より6人多い。引き続き注意が必要だ。
  • 里の雑木林でクマに襲われ重傷・・・11月6日午後3時頃、八峰町峰浜の塙川堤防付近の雑木林でキノコ採りをしていた男性(72)が、体長約1mのクマに襲われ、頭を引っかかれ、顔面裂傷、脳挫傷などの重傷を負った。現場周辺は、散歩コースで、峰浜小学校から南、八峰中学校から西にそれぞれ約1キロ。今年のクマによる人身被害は、13件中8件が生活圏内で起きている。しかも、その8件中4件が重傷を負っている。クマ被害は、中山間地域から市街地へと拡大し、被害も重傷化している実態を考えると、今年のマタギサミットで提案された「犬の放し飼い特区」など、新たな対策が必要であろう。
  • クマに襲われ両目を失明、頭の骨を折る重傷・・・10月31日午後8時頃、秋田市添川の住宅街で、帰宅した男性(46)が自転車を自宅敷地内に止めたところ、突然クマに襲われ、両目を失明したほか、頭の骨を折るなどの重傷を負った。現場は、旭川小学校の北約1.7キロの住宅街。東側は山林になっている。
  • 県、クマ出没警報、11月末まで延長・・・県は29日、県内全域に発令中のクマ出没警報の期間を一ヶ月延長し、11月30日までとすると発表。「これから冬眠前の時期は、エサを求めて広範囲に活動することが想定される」として、以下の予防策を積極的にとるよう呼び掛けている。
    1. クマの誘因物となるカキ、クリなどの果実や生ごみ、飼料、米ぬかなどの除去
    2. 単独行動は避け、できるだけ複数で行動する
    3. 目撃が多発している箇所の周辺や、見通しの悪い場所などへ立ち入らない
    4. クマが活発に行動する朝夕の時間帯は特に注意する
    5. 鈴やホイッスル、ラジオなどで周りに音を出しながら行動する
  • キノコ採り、クマに襲われケガ・・・10月5日午前10時50分頃、由利本荘市鳥海町の山林で、男性(60)がキノコを探して歩いていたところ、前方のヤブの中から、体長70cmほどの子グマ2頭が現れ、このうち1頭に引っ掛かれ左太ももにケガを負った。大声を出すと、ヤブの中に去ったという。
  • キノコ採り、クマに襲われケガ・・・10月3日午後4時45分頃、鹿角市花輪の山林でキノコ採りをしていた男性(81)がクマに襲われ、顔にケガを負った。現場は花輪高校の東約3キロ。市は事故を受け、現場近くに注意を呼び掛ける看板を設置。
  • 県、クマ出没警報を延長・・・クマによる人身被害が相次いでいることを受け、県内全域に発令中の「ツキノワグマ出没警報」の期間を今月末から一ヵ月延長し、来月末とする。9月内に今年2回目となる被害防止連絡会議を開き、注意を呼び掛ける。
  • 商業施設近く、散歩の男性ケガ・・・9月25日、午前5時20分ころ、五城目町中心部の田んぼに囲まれた国道285号線で散歩していた男性(69)が、田んぼから現れた体長約1mのクマに襲われ、頭と左腕に軽傷を負った。クマ被害は、8日間で4人目と多発している。
  • 登山中、クマにかまれケガ・・・9月21日午前7時20分ころ、鳥海山猿倉ルート7合目付近で、由利本荘市の男性(73)が登山をしていたところ、体長1mほどのクマ2頭と遭遇。後ずさりして逃げようとしたが、近づいてきたため、頭を抱えてうずくまったところ、かまれたという。2頭ということは親子グマであろう。親子グマの場合は、最も危険だ。以下に参考として掲げた2016年の登山者3名が重軽傷を負った事例などを踏まえると、登山者も、クマ避け鈴だけでは足りない。万が一遭遇した場合の対策として、クマ撃退スプレーを腰に下げるなどの対策強化が必要だと思う
    • 参考:登山中、親子グマに遭遇、3名が重軽傷・・・2016年4月24日、岩手県西和賀町仙人山(882m)に、秋田市の60~70代の登山仲間3名がクマ避け鈴を鳴らしながら、午前8時半ごろ、北上市和賀町仙人の登山口から入山した。標高約700mの西和賀町内の登山道で、親子とみられるツキノワグマ2頭に遭遇し、成獣に襲われた。2人が重症、1人が軽傷を負った。
    • 教訓・・・登山仲間3人でクマ避け鈴を鳴らしながら歩いていたにもかかわらず、母グマに襲われた。つまり、クマ対策として、複数で行動し、クマ避け鈴を携帯していても、危険な親子グマに対しては万全ではないということ。こうした攻撃的なクマに対しては、武器なしに対応することは不可能だと思う。
  • 花輪一中生、クマに耳かまれケガ・・・9月19日午後6時40分頃、鹿角市花輪第一中学校脇の山林内の階段を、下校途中の3年生男子が下りていたところ、階段に座っていたクマに襲われた。覆いかぶさられて左耳をかまれたが、大声を出すと、クマは山林に去ったという。現場の階段は、学校の敷地と県道田山花輪線を結ぶ幅1.8m、長さ70mで、同校の生徒が登下校で使用している。山林内にはクリの実が食い荒らされた跡があるという。特に中心市街地の学校近くで生徒が人身被害を受けたということは、クマ問題の深刻さを物語っているように思う。
  • クマ猟期、初の延長へ・・・県は本年度から3年間、ツキノワグマの狩猟解禁日を2週間早めて、猟期を11月1日~翌年2月15日に改める。目撃件数が急増しているイノシシ、シカの狩猟期間も同様。9月19日、県環境審議会自然環境部会に諮問し、近く正式決定する。猟期を延長することで、クマが人間の怖さを認識することが期待される。
  • クリ拾い、クマに襲われケガ・・・9月18日午後2時頃、仙北市角館町雲然の男性(84歳)は、自分が所有する山林でクリを拾おうと入山した直後、クマと鉢合わせし、驚いて尻もちをついた。クマが覆いかぶさってきたが、手で払いのけると去っていったという。近くの民家まで約100m。
  • 畑見まわり中、クマに襲われケガ・・・8月28日午後8時頃、北秋田市小又の畑で農作物を見回り中の男性(77)が体長約1mのクマに襲われ、両足に軽傷を負った。持っていた傘を振り回したところ、クマは山林へ去った。体長約50cmのクマもおり、親子連れとみられる。現場は男性宅から約50m。
  • 県全域にツキノワグマ出没警報を発令・・・8月21日、県はクマによる人身被害が今月2件続けて発生したこと、ブナの結実予測が大凶作となり住宅地や農地に出没する可能性が高いことなどを受け、県内全域に「ツキノワグマ出没警報」を発令した。期間は来月末まで。警報発令は4年連続。
  • 草刈り中、クマに襲われ重傷・・・8月18日午前8時半頃、北秋田市坊沢の畑で草刈りをしていた男性(60)がクマに襲われ、頭や顔、腕にケガを負い、重症とみられる。現場は、大館能代空港の西約3キロの山林に囲まれた畑で、近くの民家まで約500m。
  • 新聞配達中、クマに襲われケガ・・・8月14日午前3時半頃、大仙市太田町で新聞配達をしていた女性(68)が、郵便受けのあるビニールハウスに向かう際、ハウスの中から現れたクマに襲われ、頭部や顔面などにケガを負った。ハウス内には、米ぬかや肥料が保管されていたが、荒らされた形跡があった。現場は北東に山林が広がり、住宅が点在する地域。南に約300mの地点には奥羽山荘がある。
  • 犬の散歩中、クマに脚かまれる・・・7月19日午後5時頃、75歳の男性が、湯沢市の農道で犬の散歩をしていたところ、山中から現れた体長約1mのクマに右脚をかまれ、全治3週間のケガを負った。現場から近くの民家まで約190m。
  • 県全域にツキノワグマ出没注意報発令・・・7月10日、秋田県は「ツキノワグマ出没注意報」を発令した。期間は、7月11日~8月31日まで。6月は、例年の約2.5倍に当たる50頭のクマが捕獲された。さらに東北森林管理局が公表した今年のブナの実りの予測が大凶作となっている。今後、クマがエサを求めて人里に出てくる個体がさらに増えることが懸念されることから、発令を決めた。夏のアウトドアシーズンを迎え、複数で行動するとともに、クマ避け鈴の音を出すなど、クマとの遭遇を避けるための対策や万が一遭遇した場合の対策としてクマ撃退スプレーを携帯するなど、無用なトラブルを避けるために十分な注意を払ってほしい。
  • ブナ「大凶作」・・・7月5日、東北森林管理局は、福島を除く東北5県のブナの結実予測を発表。本県は55ヵ所のうち、ごくわずかに花がついているのが30ヵ所、全く開花していないのが24ヵ所、木全体で開花したのは1ヵ所だけだったことから、「大凶作」になると予測。青森は「凶作」、岩手・宮城・山形は本県と同じ「大凶作」の予測であった。本県は2013年の並作以降、凶作と大凶作が続いており、今年も秋に人里への出没が増える可能性があるので注意が必要だ。
  • 野生鳥獣管理共生ビジョン策定協議会発足・・・県内でクマやシカ、イノシシの目撃が急増しているのを受け、人間と野生鳥獣とのすみ分けの方策を探るため、5月31日に発足。初会合には、県内外の有識者、猟友会員、農業関係者ら委員7名が出席。委員長に東北芸術工科大学の田口洋美教授(民俗学)を選出。昨年度目撃されたクマは920頭、シカ84頭、イノシシ102頭で、いずれもここ数年で大幅に増加。これまで駆除一辺倒だった従来の方針を見直し、野生鳥獣とどう共生していくか、その方策を探り、年度内に中長期的なビジョンとしてまとめることを確認した。
  • クマに襲われ山菜採りの女性ケガ・・・5月1日午前6時頃、山菜採りをしていた由利本荘市の女性が体長約1mのクマを発見。女性は、同行していた夫に知らせようと「クマだ」と叫んだが、クマが近寄ってきて右腕をかまれるなどした。クマは、その後、林の中へ去って行った。県内でクマによる人身被害は今年初めて。
  • 県ツキノワグマ被害防止連絡会議開催・・・4月26日に開催。2018年度の目撃件数920件、総捕獲頭数443頭、人身被害7人。本年度もクマの生息数把握のため、引き続きカメラトラップによる調査を行う。対象は能代山本、鹿角両地区で、計101台のカメラを設置する。
  • クマによる死傷事故が起きた市道2路線通行止め・・・4月25日、鹿角市遭難対策委員会は、2016年、史上最悪の4人連続死亡事故が発生した熊取平と田代平に通じる市道2路線を、10連休が始まる4月27日から通行止めとし、バリケード設置、入山自粛を呼びかけるなど入山規制することを決めた。タケノコ採りなどに伴うクマ被害防止が目的。通行止めは、2017年以来3年連続、期間は11月25日まで。
  • クマ生息数 過去最多3,700頭・・・県は、県議会福祉環境委員会において、2018年度県内のツキノワグマの推定生息数を3,700頭とする調査結果を明らかにした。2017年度の推定生息数2,300頭を大きく上回り、記録が残る1984年度以降で最多となった。4~5月の目視調査は、県内180地点の生息区域で各地の猟友会がクマの足跡や糞などから頭数を推定。9~11月に実施したカメラトラップ法は、クマの胸の三日月形の模様を撮影して個体を識別する方法で、仙北、湯沢、雄勝の山間部に設置した自動カメラで写した個体から生息数を把握。2017年度は阿仁・森吉地区で実施。2019年度は白神、鹿角地区の予定。県は、捕獲圧を強め、人身被害を防ぐため、狩猟開始日を2週間早めて11月1日から翌年2月15日にする方針。今後、関係自治体や自然保護団体、県環境審議会自然保護部会などに諮問し、狩猟期間を決定する。
  • 玉川国有林、今年も立入禁止・・・2月19日、秋田森林管理署と仙北市は、県や地元猟友会、仙北署などと仙北市役所西木庁舎でツキノワグマ対策連絡会議を開催。昨年6月、死亡事故が起きた仙北市田沢湖玉川の国有林について、人を襲ったとみられるクマの個体が特定できていないことから、昨年に引き続き立入禁止を続けることを決めた。範囲は、宝仙湖周辺から鹿角市の境界まで。タケノコ採りシーズンが終わる8月頃まで、入林禁止エリアにある林道13路線は入り口にバリケードなどを設置。玉川温泉周辺では、駐車スペースや入山できそうな場所をロープで封鎖する。
2018年クマ関連ニュース
▲2017年5月28日、仁別林道で小沼森林インストラクターが撮影した親子グマ。
  • ブナの実「凶作」・・・東北森林管理局では、秋田のブナの実が少ししかつかない「凶作」と発表。県内の調査地点は54ヵ所。11ヵ所で実が全くつかず、23ヵ所で実が少ししかついていなかった。部分的についていたのが16ヵ所、全体に実がついていたのが4ヵ所だった。一昨年と昨年は大凶作、今年の凶作は3年ぶり。しかし、オニグルミ、クリ、コナラ、ミズナラのドングリ類は豊作。ブナの実「凶作」とは言え、今冬もベビーラッシュが続くのではないか。
  • クマ猟 自粛要請見送り・・・10月17日、県は環境審議会自然環境部会において、昨年に引き続き、猟の自粛を要請しないことを明らかにした。10月2日現在の目撃件数898件、9月30日現在の捕獲頭数378頭と、いずれも高い水準にあること。これまで「有害駆除一辺倒の対応」を反省し、「狩猟による捕獲圧で人間の怖さをクマに学習させる方が効果的」との判断から自粛要請を見送ると報告した。なお、生態系への影響を考慮し、捕獲上限を109頭と定める。猟期は、11月15日~2月15日。
  • クマに襲われ重傷・・・8月13日午前5時ころ、北秋田市脇神の田んぼの見まわりをしていた男性(64)がクマに襲われ、頭部や顔面に重症を負った。県自然保護課によると、4~7月に県内で捕獲されたクマが172頭に上り、過去最多だった前年の同時期より20頭多く推移しているという。うち北秋田管内が48頭で最も多い。
  • 7月31日、クマに襲われ男性ケガ・・・31日午後8時45分ころ、鹿角市八幡平の国道341号でランニング中の男性(42)が親子連れのクマに遭遇。2頭のクマに襲われ、後頭部や太ももなど9か所に裂傷を負った。クマは近くの山林へ去った。県内で今年発生したクマによる人身被害は6件目。
  • ブナの実「並作」・・・7月5日、東北森林管理局は、東北5県のブナ結実予測を発表。秋田は、ほぼ半数の木が結実する「並作」になるとした。調査は54地点で、木全体で開花9地点、約半数で開花19地点、一部のみ17地点、開花なし9地点。山形は「豊作」、青森、岩手、宮城は「並作」。
  • 鹿角市八幡平の国有林も立ち入り禁止に・・・仙北市玉川の立ち入り禁止区域と隣接する鹿角市八幡平の国有林でも北へ約5キロ進んだ地点まで立ち入り禁止に。7月2~3日、ロープを張り、「入山禁止」の看板を設置した。
  • 秋田森林管理署、国有林立ち入り禁止へ・・・6月27日、仙北市玉川の国有林でクマに襲われた可能性のある男性の遺体が見つかったことを受け、秋田森林管理署と仙北市は、タケノコ採りが多く入る宝仙湖から、鹿角市の境界までのエリアを中心に立ち入り禁止にすることを決めた。今後、市や県と連携し、林道をバリケードで封鎖するなどの対策を講じることにしている。
  • 県内全域にクマ出没警報発令・・・6月25日現在、クマの目撃件数は425件に上り、過去最多だった昨年の同時期に比べ73件多く推移していることに加え、6月23日、仙北市玉川の国有林でクマに襲われたとみられる遺体が見つかったことを受け、県は「注意報」を「警報」に切り替えた。鹿角市十和田大湯地区の入山規制に加え、仙北市玉川地区の入山自粛を強く要請している。
  • 仙北玉川、クマに襲われ死亡か・・・仙北市田沢湖玉川字渋黒沢の国有林では、6月14日にタケノコ採りで入山した可能性のある秋田市の男性(66)と、18日に入山した同市の男性(78)の二人が行方不明になっていた。6月23日、午前8時40分頃、行方不明の男性を捜索中、身元不明の遺体を発見。遺体は身体的特徴などから秋田市の男性(78)と判明。遺体の手足や腹部には、クマのものと見られる爪痕やかみ傷が多くあった。司法解剖の結果、死因は外傷性ショックとみられ、仙北署はクマに襲われて死亡した可能性があるとの見方を示した。県は25日、クマによる被害が発生した可能性を踏まえ、緊急対策会議を開催。遺体から採取された動物のものとみられる体毛をDNA鑑定し、襲ったとみられる個体の特定につなげるとの方針を決めた。また、周辺では、昨年5月、タケノコ採り中の女性がクマに襲われて死亡している。それだけに、周辺にタケノコ採りで入山すれば襲われる確率が極めて高いだけに、玉川周辺の入山は控えるべきである。
  • 6月13日、クマに襲われ男性軽傷・・・午後5時35分頃、秋田市河辺和田の竹林(自宅から西に約100m)で、伐採作業を行っていた男性(69)がクマに襲われ、顎や右腕に軽傷を負った。クマに爪でひっかかれたり、噛まれたりしたが、自力で帰宅。妻を通じて119番し、市内の病院に搬送された。
  • 5月1日、クマに襲われ猟友会員ケガ・・・午後5時50分頃、東成瀬村の国道342号「ビューポイント栗駒」の東側の山林で、地元猟友会の男性(68)がクマに襲われ、顔にケガを負った。男性は、クマの目撃情報を受け、駆除するため他の猟友会員2人と共に猟銃を持って入山。山林を見回っている最中に体長約1.2mのクマに襲われ、山の斜面を滑落した。目撃した会員がクマに向かって発砲したが、当たったかは分からないという。
  • 4月29日、クマに襲われ男性軽症・・・午前10時半ころ、にかほ市旧釜ケ台小中学校から東約300mの山林でタケノコ採りをしていた87歳の男性が体長約1.5mのクマに襲われ、左腕を爪で引っかかれ軽傷を負った。男性は友人と二人で、かつクマ避け鈴を身につけていた。
  • 4月23日、県全域にクマ注意報発令・・・今年のクマの目撃件数は、既に25件(22日現在)にのぼり、過去最多の昨年より18件も多い。さらに4月22日、今年初の人身被害が発生したことから、県内全域に「ツキノワグマ出没注意報」を発令した。期間は7月15日まで。
  • 猟友会男性、クマに襲われケガ・・・4月22日午後3時10分頃、北秋田市七日市赤利又集落の東約3キロの山中で、地元猟友会の男性(79)がクマに襲われ、頭や顔にケガを負った。男性は、ほかの猟友会5人とともに目視によるクマの生息調査を行っていたところ、4mほど離れた茂みから体長約1mのクマが現れたので、猟銃を3発ほど発砲した。うち1発がクマに命中したものの、クマは男性の頭にかみついた。そのクマは、ほかの猟友会員が駆除。
  • 県推計 2018年春のクマ2,300頭
     昨年、県北部の奥山に夏と秋の二度にわたってセンサーカメラ計110台を設置し調査。撮影された頭数に統計的分析を加え、全県で約2,600頭いると推計。
     2018年春の生息数≒2,600頭-2017年捕獲頭数824頭+推定繁殖数≒2,300頭
     センサーカメラによる調査は、2017年度~2019年度までの3年間、県内各地で行う予定。引き続き目視調査も行い、毎年、推定数を算出する予定。
2017年クマ関連ニュース
  • 2017年 2年連続で過去最多を更新
    捕獲数・・・816頭
    、昨年476頭を大きく上回り過去最多を更新(12月15日時点)
      ※ 捕獲数が2年連続で過去最多を更新したのは初めて
      ※ 昨年と今年の駆除数合計1,292頭・・・推定生息数1,013頭を上回る驚異的な数字。
    目撃件数・・・1,298件、昨年872件を上回り過去最多を更新(12.19現在)
    死傷者数・・・20人、昨年19人を上回り過去最多を更新
    「捕獲数、目撃件数、死傷者数」、そのいずれも2年連続で過去最多を更新したのは初めてのこと。少子高齢化と比例するかのようにクマ問題が深刻化している状況を鑑みると、今日のクマ問題は、過去に経験したことのない深刻な社会問題と言えるであろう。
  • クマによる死傷者数20人、過去最多を更新・・・今年はブナの実、ナラ類のドングリが凶作と言われているが、身近な公園ではナラ類のドングリが大豊作、太平山系・ブナ原生林地帯のブナの実は豊作の場所もある。クマ対策は、県内一律ではなく、地域差を考慮した対策、対応が必要であろう。
  • 親グマに襲われ男性重傷・・・10月26日、北秋田市阿仁のリンゴ畑でクマによる食害が多発していたため、午前6時頃、所有者の男性(84)が仕掛けていたワナの様子を見に行ったところ、体長約80cmの子グマが掛かっているのを発見直後にスギ林から現れた親とみられるクマに襲われ、顎の骨を折るなどの重傷を負った。→子連れの母グマが最も危険である。母グマは、ワナにかかった子グマを助けようとその場から離れずにいたのであろう。
  • 逃げようとして転倒、67歳男性ケガ・・・集落内でクマの出没が相次いでいたことから、10月25日、北秋田市の自治会役員をしている男性が、1人で見回りをしていたところ、体長約1mのクマと遭遇。逃げようとしたが転倒し、右側頭部と左脚を引っかかれるなどした。近くで農作業をしていた70代男性は「この辺はクリやカキの木があり、普段からクマの出没が多いが、人を襲うとは」と驚いていたという。→クマの出没に際して、見回りを行う際、人が見回りをすれば逃げるようなクマではなくなっている。だからクマと遭遇した場合、襲われた場合を想定した対策を講じてから見回りをすべきである。さらには、「背中を向けて逃げることは自殺行為」であることを肝に銘ずべきであろう。
  • 今冬のクマ猟解禁、58頭を上限・・・10月20日、県環境審議会自然環境部会において、県が今冬のツキノワグマの狩猟を解禁する方針を示し、同部会が了承した。ただし、捕獲の上限を58頭とした。本年度の捕殺頭数は9月末時点で過去最多の533頭を記録したが、警察には連日のように目撃情報が寄せられている。県自然保護課は、生息区域が現行の管理計画の1.5倍に拡大していると推定していることや、市街地や学校周辺での目撃が増え、県民生活に支障をきたしているなどが理由。
  • クマ駆除、過去最多を更新する533頭・・・今年度クマの駆除数は、9月末時点で過去最多だった昨年の476頭を上回る533頭に達した。そのうち95%は、住宅地や農地に出没したことに伴う有害駆除であった。昨年と今年の駆除数を合計すると1,009頭で、ほぼ県内の推定生息数1,013頭に近い驚異的な数字。また、今年の目撃件数は、過去最多だった昨年の872件を大きく上回る1,169件に上っている。改めて里クマ化の進展の凄まじさ、深刻さと、実際の生息数は千頭を遥かに上回ることが裏付けられたように思う。
  • 男鹿市、4日連続でクマ目撃・・・9月17日、空白地帯の男鹿市でクマが初めて目撃された。その後26~29日には4日連続で目撃された。男鹿市でも、里山の荒廃や耕作放棄地の拡大が進んでいるだけに、クマにとどまらず、ニホンジカやイノシシを含めて、今後の動向が気になる。
  • 渓流釣り、クマに襲われ重傷・・・9月23日、午前6時頃、八峰町真瀬川河口から約1.2キロ上流の左岸で渓流釣りをしていたところ、突然現れた体長約1.2mのクマに襲われ、顔面裂傷の重傷を負った。近くにいた知人が棒でクマを叩くと立ち去ったという。今年は渓流釣りの人身事故が3件と多いのも気になる。
  • ジョギング中、クマに襲われ負傷・・・9月18日午後6時頃、大館市花岡川の土手でジョギングをしていた男性(40)が、自宅に向かって走っている途中、突然、クマが後ろから足元にぶつかってきて土手の斜面を転げ落ちた。起き上がろうとしたところ、体長約1mのクマが2頭おり、そのうちの1頭に両手首をかまれた。同日午後6時頃、五城目町の寺の墓地でも目撃された。最近は、特に夕方の目撃事例が多い。秋、クマは冬眠に備えてエサを探し回ることから、行動範囲が一気に広がると言われている。それだけに、クマが活発に行動する朝晩の散歩やジョギング、山仕事、農作業等は極力避けるか、あるいは遭遇した場合の対策を講じて行動すべであろう。
  • 空白地帯にも出没・・・9月17日午後4時40分頃、県内で唯一クマの空白地帯であった男鹿市野石でクマが目撃された。つい先日(9月11日夕方)、大潟村でもクマが目撃され、2009年以来2度目の珍事として騒がれたばかり。これまで県内のクマの生息分布は、奥山から里へと急激に拡大し、男鹿市と大潟村を除いて「ほぼ飽和状態」になっていると言われていた。その勢いは、さらにエスカレートしていることが伺える。
  • クマの目撃件数、千件超える・・・県警に寄せられたクマの目撃件数は、9月6日現在、1,003件。既に過去最多だった昨年の872件を大幅に上回っている。車とクマが衝突する事故も26件に上り、過去最多を記録。小中学校の敷地内に出没するケースも多発している。クマ騒動は、最悪だった昨年から、さらにエスカレートしている印象を受ける。
  • 川釣りの男性負傷・・・9月1日午後4時20分頃、秋田市太平山谷の太平川左岸で、釣りをしていた男性(60)がクマに襲われ頭や左耳に裂傷を負った。釣りの最中、川近くのやぶから体長約80cmのクマが現れ、驚いた男性は仰向けに転倒し、クマに頭と耳をかまれた。119番通報をした地元の人によると、7月頃、川の近くで3頭のクマを目撃したという。犯人は、親離れしたばかりの若いクマだろうか。
  • クマ出没警報、10月末まで延長・・・県は、8月の目撃件数は過去5年で最多だった昨年8月を上回るほどクマの頻繁な出没が続いていることから、8月末まで発令していたツキノワグマ出没警報を10月末まで延長すると発表。
  • 大湯環状列石にクマ・・・7月15日午後0時20分頃、鹿角市十和田大湯の国特別史跡「大湯環状列石」の近くの縄文の森に、体長約1mのクマが出没。市は、遺跡への立ち入りを全面的に禁止した。→2017年は、小泉潟公園や横手公園、県立中央公園など、人がたくさん訪れる都市公園に頻繁に出没している。これまで中山間地域がクマの侵入を阻止してきた緩衝帯としての機能がほとんど失われていることを意味しているのではないか。だとすれば、事態はかなり深刻である。
  • 伊勢堂岱遺跡、クマに襲われ市職員ケガ・・・7月14日午前9時40分頃、伊勢堂岱遺跡で市教育委員会の男性課長がクマに襲われ、頭や腕にケガを負った。6月18日にクマの出没をしたことを受け、一般公開を中止していたが、その後目撃情報がなかったので、14日に全国史跡整備市町村協議会東北地区協議会45人が同遺跡を現地視察する予定だった。男性課長ら3人は、安全確認のため巡回していた。環状列石の入口付近でクマ避けの爆竹を鳴らした後、ほかの職員から離れて再び爆竹を鳴らそうとしたところ、やぶから出てきた体長約1mのクマに襲われた。クマ避けの爆音器を1基追加して2基設置していた。→クマ避け対策として設置した爆音器2基は、クマが音に慣れると効果がなくなるのではないか。複数でかつ爆竹を鳴らした直後にもかかわらず、クマに襲われている。これまでの常識的な対策では不十分。
  • 県はクマの出没警報、8月末まで延長・・・詳細は秋田県自然保護課「ツキノワグマ情報」を参照。
  • ブナの実凶作か、森林管理局予測・・・7月13日、福島を除く東北5県のブナの結実予測を発表。秋田県は「凶作」と見込まれた。ちなみに宮城と山形両県は大凶作、岩手県は凶作、青森県は並作であった。
  • クマ目撃最多ペース、4~6月424件・・・今年4~6月の県内ツキノワグマ目撃件数が424件で、過去最多の昨年の同時期を上回るペースとなっている。今年の6~7月は、2016年の冬に生まれた子グマが親離れする時期に当たる。→昨年、約500頭も有害駆除したにもかかわらず、これだけ目撃件数が多いということは、ツキノワグマの推定生息数1,015頭に対して、実際はその何倍も生息しているのではないか親離れした若いクマは、私たちの生活圏内に出没する可能性が高く、今後注意が必要である。
  • 鹿角市八幡平、植栽男性がクマに襲われケガ・・・6月28日午後5時50分頃、鹿角市八幡平字林崎の男性が苗木を植えるため県道沿いの林に入ったところ、クマに出くわし、左目付近や耳の後ろなどを引っ掛かれた。現場は、民家が点在する山あいの集落。→山林作業員はもちろんのこと、森林ボランティア活動をする場合も、クマ撃退スプレーを腰に下げるべき時代に入ったように思う。
  • 渓流釣りでクマに襲われ夫婦重軽傷・・・6月24日、藤里町素波里湖から2キロほど離れた渓流で、釣りをしていた秋田市の夫婦がクマに襲われ、男性は全治約3カ月の重傷、妻は軽傷を負った。二人は、クマ避け鈴を身に着け、9時30分頃から渓流釣りを始めたが、近くの藪から体長約1mのクマが突然現れ、襲われた。→複数でかつクマ避け鈴を着けていても襲われた。
  • タケノコ採りの女性死亡・・・2017年5月27日、仙北市田沢湖玉川の山林でタケノコ採りをしていた女性(61)の死亡が確認された。現場の状況から、クマによるものとみられる。女性は知人と二人でタケノコ採りに出掛け、午前6時頃、クマ避け鈴を身に着けて入山。同8時半頃車に戻った知人は、被害女性がなかなか戻ってこないため、知人男性に捜索を依頼。国道から30mほどの地点でうつ伏せで倒れていた女性を発見した。
  • 「ツキノワグマ出没警報」を発令・・・県は5月27日、クマによるものとみられる死亡事故が発生したことを受け、県内全域に「ツキノワグマ出没警報」を発令した。発令期間 平成29年5月27日~平成29年7月15日まで。県内では、27日の死亡事故のほか、5月9日には大仙市協和船岡の山林で山菜採りの男性がクマに襲われ、重傷を負っている。詳細は秋田県自然保護課「ツキノワグマ情報」を参照。
  • 教訓・・・被害者は、クマ避け鈴を2個つけて入山していたにもかかわらず、クマと遭遇し襲われた。死因は出血多量で失血死。人や車を恐れなくなったクマに対しては、音で自分の存在をアピールしても効果がないと推察される。また、残飯などに餌付いたクマに対しては、クマ避け鈴が逆効果になる事例も少なくない。故に、クマとの遭遇を回避する対策だけでは不十分。クマと遭遇した場合、あるいは襲われた場合も想定し、これまで以上に「積極的な被害防止対策」が必要である。
  • クマの人身被害防止対策(再掲)
    1. 一人ではなく複数で行動すること。
    2. 音で自分の存在をアピール・・・「クマ避け鈴」や「ラジオ」、「笛」、「爆竹」。
    3. 残飯や生ゴミは絶対に捨てないこと。餌付いたクマは、人間に寄ってくるので危険。
    4. 臭いでアピール・・・腰に下げる「蚊取線香」も有効。夏は、虫よけとクマ避けの一挙両得のアイテム。
    5. 死亡事故等危険なクマの出没警報が出されている周辺には、絶対に立ち入らないこと。
    6. 「熊撃退スプレー」を携帯すること。なぜなら1~5までは、クマとの遭遇を回避する対策だが、近年、そうした対策をとっていても、危険な親子グマや残飯などに餌付いたクマ、人を恐れなくなった新世代のクマと遭遇し、人身事故を起こすケースが増えているからである。
2016年クマ関連ニュース
  • 2016年6月時点、死者4名・・・鹿角市十和田では、5月、タケノコ採りの男性3名がクマに襲われ、相次ぎ遺体で発見されるという悲惨な人身事故が多発していた。さらに6月10日、クマに襲われたとみられる女性の遺体が発見され、犠牲者は史上最悪の4人目・・・これまで経験したことのない異常事態であることは明らか。
  • クマの胃に人体の一部・・・鹿角市十和田で2016年6月10日に射殺されたクマの胃の内容物を調べた結果、タケノコに混じって人のものとみられる肉片や髪の毛が見つかった。北海道のヒグマと同じく、人の味を覚えた人食いグマほど怖いものはない。そんな人身事故が多発している地域は、危険極まりないので絶対に立ち入らないこと。
  • 岩手県自然保護課では、2016年6月23日、全国で初めて「クマ出没警報」を出した。さらに「山菜採りやキノコ採りでは、ラジオで音を出すとともに、熊撃退スプレーの携帯を心がける」など注意を呼び掛けている。
  • 秋田県自然保護課では、2016年9月1日、県内で初めて「ツキノワグマ出没警報」を発令した。期間は12月末までの4ヵ月間。(上の写真:北秋田市阿仁クマ牧場くまくま園のツキノワグマ)
  • 2016年8月末時点、秋田県のクマによる死傷者数17人(うち死者4人、重症5人、軽傷8人)、目撃件数は775件。今年は、木の実が不作と予想されていることから、今後も出没が続くと見られている。特に秋のキノコ採りは、県内全域が危険区域・・・より積極的な被害防止対策が必要である。
  • 2016年8月、農作業中の人身事故の事例・・・8月9日午前4時50分頃、鹿角市八幡平の畑で男性(77)がジャガイモを収穫中に背後からクマに襲われ、頭や背中を引っかかれた。約10分後、約250m東の畑でも女性(75)がクマに襲われ、右太ももを引っかかれた。翌日10日、午前6時10分頃、仙北市西木町の畑で男性(83)がキュウリを収穫中、目の前に親子グマが現れたので自宅方向に走って逃げたが、親グマに追い付かれ正面から襲われ重傷を負った。
  • 県自然保護課では、「朝夕、1人で農作業中に襲われるケースが多い」ことから、作業をする際にはラジオや鈴を持ち歩く、一人での作業は控える、作業時間を日中にずらす、ことなどを呼び掛けている。
  • 東北森林管理局、本県ブナの実「皆無」・・・9~10月、本県の国有林内では53地点で実施。うち48地点は全く結実しておらず、残る5地点もわずかな結実だっため、「皆無」と判断。
  • 2016年度は、死傷者数は19人、目撃情報は872件、有害駆除の頭数475頭は、共に過去最多を記録・・・人身事故は、農作業中7人、タケノコ採り5人、ワラビ採り2人、キノコ採り・新聞配達・ジョギング・犬の散歩・河川の確認がそれぞれ1人。山菜採り、キノコ採りといった奥山での事故より、農作業中など、生活圏内での事故が多いのが特徴。
  • 2017年度、ツキノワグマの生息調査にカメラトラップの手法導入・・・関係者から2016年4月時点の推定生息数1,015頭に対して「もっと生息しているのではないか」との指摘が出ていた。踏査対象の180区画の一部に誘因物であるハチミチを高く設置し、ツキノワグマがハチミツをとろうと立ち上がった瞬間、センサーカメラで個体ごとに違うクマの胸にある白い月輪紋を動画撮影して個体を判別する。 踏査結果と組み合わせることで、これまでより正確な生息数の把握が期待できる。
  • 参考 岩手県の事例・・・1989年約1,000頭、2001年約1,100頭と発表。しかし、モニタリング調査だけでは正確な個体数を推定することは困難であること。従来の手法では生息数を過小評価している可能性が高いことから、ヘア・トラップの手法(誘因物の周りに有刺鉄線を張り、クマの体毛をDNA鑑定して個体識別する手法)を導入した結果、かつての3倍強に当たる「3,400頭」と推定している。
  • 参考PDF「クマ類の個体数を調べる ヘア・トラップ法とカメラトラップ法の手引き(統合版)」
  • 「鹿角市におけるツキノワグマによる人身事故調査報告書」(日本クマネットワーク)の要旨
    1. 4人の犠牲者全員がクマの食害を受けていたが、その情報が県や市に十分伝わっていなかったために、事故の重大性が認識されず、対策が遅れた。
    2. 事故に複数のクマが関与していた可能性はぬぐえない。2 件目の犠牲者の目撃情報・・・「クマは大きかった」との証言もあり、射殺されたメスとは別の大型のオスの個体が関与していた可能性も否定できない。
    3. 他にも人を襲う可能性があるクマがいる前提で、今後も現場付近へ入山は控えるべき。
  • 人を襲ったクマの特定・DNA分析・・・県は、クマに襲われて死者が出た場合、遺体に付着したクマの体毛や糞のDNA分析を行い、人を襲ったクマが複数いたかどうかも含めて、人を食べたクマの特定を目指す予定。事故後に現場周辺で捕獲したクマのDNAも分析することで、人を襲った個体が駆除されたかを確認する。17年度一般会計当初予算案にDNA分析の費用を含むツキノワグマ被害防止対策事業費965万円を計上。
参 考 文 献
「山でクマに会う方法」(米田一彦、山と渓谷社)
参考HP「日本ツキノワグマ研究所