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2018あきた水と緑の森林祭

 2018年7月7日(土)、「2018あきた水と緑の森林祭」が、美郷町「大台野広場」を主会場に開催された。記念式典に続き、生薬の原料となるホオノキの植樹や緑の募金活動、木のおもちゃコーナー、森のクラフト、木工体験などが行われた。アトラクションでは、子どもたちに人気のご当地キャラクター大集合や、秋田大学よさこいサークルよさとせ歌舞輝、2018みどりの女神トークショウ、美郷ジャズオーケストラが披露された。終日、雨に見舞われたものの、それを吹き飛ばすかのように、観客と一体となった熱演は見事であった。
  • 内容/記念式典、森づくり活動、木工体験・クラフト教室、緑の募金活動など
  • 主催/秋田県、美郷町、公益社団法人秋田県緑化推進委員会
  • 協賛/JR東日本、一般社団法人秋田県造園協会、仙北東森林組合
  • 協力/秋田県森林学習交流館・プラザクリプトン、秋田県森の案内人協議会  
記念式典
  • オープニング「菖蒲太鼓」・・・昭和60年、旧仙南村時代に発足。平成26年度国民文化祭では、横手市で「太鼓の祭典」が開かれ、後三年の役合戦太鼓を演技披露。平成28年には、道の駅雁の里せんなんで開催された「後三年の役 秋の陣in金澤」で清原紅蓮隊とコラボレーションで演技を披露するなど、地元の歴史「後三年の役」とのコラボが素晴らしい。 
  • 開会宣言・・・(公社)秋田県緑化推進委員会理事長 佐藤重芳  
  • 主催者あいさつ・・・秋田県副知事 中島英史
  • 歓迎のあいさつ・・・美郷町長 松田知己
  • 当町の歴史をさかのぼると、江戸時代に秋田藩の薬園で栽培されていたカンゾウの苗は、以前から当町の六郷地区で育てられていたもの。また、「六郷町史」には、甘草を成分とする日本人に馴染みの深い「龍角散」の創製者である秋田藩ゆかりの藤井父子は、当町六郷地区の出身であるとの記述がある。こうしたことから、当町では、「東京生薬協会」(右上写真の右端:藤井隆太会長)と「龍角散」と連携協定を結び、生薬の里づくりに取り組んでいる。以来、毎年、NPO法人みさぽーと連携し、薬樹の森づくり活動でホオノキを植樹している。
  • 秋田県水と緑貢献賞・・・特定非営利活動法人 みさぽーと(美郷町)、さくらの会(大仙市)
  • 秋田県産木材利用推進功労者・・・株式会社堀川林業(仙北市) 
  • メッセージ朗読(千畑小学校6年生 高橋奏江・樽川広翔)・・・「私たちは、美しい森や川、海を守り育て、未来に引き継いでいくため、これからも森づくり活動を続けていきます」と力強くメッセージを朗読した。
  • 美郷町ラベンダー園・・・「美郷町ラベンダーまつり」は6月16日~7月16日。
  • 美郷雪華(みさとせっか) ・・・ホワイトラベンダー「美郷雪華」は、ここ美郷町ラベンダー園で発見され、平成25年に品種登録された美郷町オリジナル品種。
植樹活動
  • 植樹活動は、六郷地区を望む、旧花岡スキー場跡地で、ホオノキ(和香木)を150本植栽した。この場所は、2014年より薬樹の森植栽地として昨年までに400本の苗木を植栽したが、近隣に生育するホオノキの種子を、鳥などが運び、自然に生えた物があり、植栽木より多くのホオノキが生育している、恵まれた環境のもとにあるようだ。
  • 開会前まで降っていた雨は”ミス日本みどりの女神”登場で、すっかり上がり、植栽地入口で、植樹道具と、粉炭、肥料を受け取り、植栽地へと向かった。
  •  植栽地を目指し、足下の不安定な上り坂を登る参加者。
  •  秋田県森林整備課澤田班長の、植樹の手順と注意事項の説明後、植樹を開始した。
  • 黙々、和気あいあい、子供を扱うように手で丁寧に作業する人など、それぞれ思いを込め植樹する参加者。
  • 植樹を終え、記念写真。「植栽したホオノキは15~20年で薬用として、利用出来る」と美郷町役場中田班長の話だった。
  • 植樹後、仙北東森林組合職員が、植栽の仕方、肥料のやり方などの点検を行い終了した。
  • 整然と植栽された、苗木(左)と2014年に植栽し、大きく育ったホオノキ。 
  • 参考:「コウボク(厚朴)」・・・夏にホオノキの皮を剥がして乾燥させたものを「コウボク(厚朴)」と呼び、古くから漢方薬として、腹痛、脹満、喘咳に用いられる。生薬原料の成木になるには20年から30年程度を要する。
木工体験・クラフト教室、緑の募金活動など
  • 「森の学校」のブース・・・秋田県森林学習交流館プラザクリプトン、秋田県森の案内人協議会。 
  • 森の素材でつくったオリジナルペンダント・・・来場者に無料配布された。
  • 森のクラフト見本 
  • 森のクラフト作業風景 
  • 木工体験 
  • エリアなかいちマスコットキャラクター「与次郎」も木工体験に挑戦!」(woodyさんない) ・・・金槌の使い方が意外に上手で驚かされた。
  • 緑の募金活動」(公益社団法人秋田県緑化推進委員会)・・・緑の募金をされた方々には、花苗・苗木がプレゼントされた。
  • ご当地キャラも積み木に挑戦 (秋田県森林整備課)
  • 第39回全国豊かな海づくり大会あきた大会・・・大会は、全国植樹祭や国民体育大会と並び例年、天皇、皇后両陛下が出席される国民的行事で、来年の秋、秋田市武道館、秋田港等を会場に開催される。そのPRにご当地キャラもお手伝い。ここでも与次郎の釣りの上手さはダントツであった!
アトラクション
  • ご当地キャラクター大集合
  • 美郷のミズモ(美郷町)
  • まるびちゃん(大仙市)
  • 与次郎(秋田市エリアなかいち)
  • いのっぴ(鹿角市自殺予防キャラ)
  • 森吉のじゅうべえ(秋田内陸線)
  • ニャジロウ(秋田発の猫キャラ)
  • フカインダー(田沢湖の妖精)
  • こあぴょん(上小阿仁村)
  • ストームトルーパー(スターウォーズ)
  • 森っち(秋田県水と緑のマスコット)
  • んだッチ(秋田県PRキャラ) 
  • 美郷ジャズオーケストラ・・・2008年4月に正式に立ち上げた美郷町を本拠地に活動しているビッグバンド。平成26年度国民文化祭では、世界的なジャズ・トランペット奏者の日野皓正さんと共演したという。
  • 2018みどりの女神トークショウ・・・2018ミス日本みどりの女神「竹川智世」さんは、近畿大学国際部に在学中の身長173cmの長身美女。実家の和歌山県から電車通学をしているという。初めての出張は、秋田県。「ウッドデザイン賞2017」の最優秀賞に選ばれたJR秋田駅を視察したという。 
  • 秋田大学よさこいサークルよさとせ歌舞輝・・・毎年6月に開催されるヤートセ秋田祭をはじめ、オープンキャンパスなど学内行事、地域のイベントや祭りでも活躍している秋大の花形サークル。歌舞輝の最大の特徴は、振付けも自らアレンジし、一つの型にはまらない独創的な演出にある。そのオリジナルのダンスと若さ溢れるパワーで、あいにくの雨を見事に吹き飛ばしてくれた。画像をクリックすると、「YouTube」にアップしているアドレスに飛び再生できる。再生時間3分55秒。
  • よさとせ歌舞輝は、2018年第21回ヤートセ秋田祭で「大賞」と「観客投票賞」をダブルで受賞している。