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森の学校 クリスマス&冬の森リース教室

 2018年11月24日(土)、「クリプトンの森の素材でつくるクリスマス&冬の森リース教室」が秋田県森林学習交流館・プラザクリプトンで開催された。午前と午後の二回行われ、参加者は合計25名。クリスマスは、世界中の人たちが待ち焦がれている一大イベント。そして新年を祝うお正月へと続く。家族そろって祝うその日のために、自分だけのハッピーなクリスマス&冬の森リースを楽しんだ。
  • 主催/秋田県森林学習館・プラザクリプトン
  • 協力/秋田県森の案内人協議会
  • クリスマス&冬の森リース見本 
  • クリスマスリースを飾る意味は・・・
    1. 第一に魔除け・・・クリスマスリースによく使われるヒイラギや松などの常緑樹には、殺菌・抗菌作用があることから、玄関に飾ると魔除けにも効果があるとされている。日本でいえば、しめ縄のような役割があるといわれている。
    2. 第二は豊作祈願・・・リースには、松ぼっくりや麦の穂、葡萄の蔓、リンゴなどが飾られるが、これは「収穫」の象徴・豊作祈願を意味している。
    3. 第三は幸福・・・リースの輪は、終わりのない形状から「永遠」「無限」「平和」を意味し、それは幸福を象徴、幸運を呼び込むとされている。
  • 講師・・・山上浪子インストラクター、進藤武インストラクター、森の案内人5名(大石礼之輔、亀井健一、刑部富夫、刑部節子、金谷倫守)
クリプトンの森の豊富な素材
  • リースの輪はフジのツル 
  • クリスマスカラーの意味・・・「赤」は「キリストの血・寛大な愛」、「緑」は「永遠の命・愛」、「白」は「純潔・雪」、「金・銀」は「希望・富・豊かさ」を象徴するとされている。だから自然素材の中でも、赤系の花や実を使ったり、草木の緑、ワタや花の白、松ぼっくりを金色、銀色に染めたものを使ったりするのである。
  • 華道に学ぶ(写真:2014年国民文化祭「華道フェスティバル」)・・・江戸時代の花人が、和歌仕立ての31文字に書き連ねた稽古の手引書「挿花(いけばな)稽古百首」をみれば、森のリースなどにも相通じるものがある。参考までにその共通点と思われるものを5つ列挙すれば・・・
    1. 同じ色を左右へ使うことは、対象になり過ぎておもしろくない。
    2. 花材の少なすぎるのも寂しい。反対に多過ぎるのもうるさく閉口だ。ほどよい草木が多からず少なからず、溶け合い調和し合ってこそ、風情が美しく発揮される。
    3. いけばなは、枝葉にも花にも、弾むような勢いがあることが第一。それとは反対に、うつむく花を嫌う。
    4. いけばなは正面から観賞するのが原則だが、手際のいい人の花は、三方から見ても鑑賞に耐えられる。せめて二方からでも見られるようにいけたいもの。
    5. テクニックばかり上手でも、風流心のない人は、いけばなを知っている人とは言えない。技術より、人を感動させる花をいけてこそ、いけばなを知った人といえる。
  • 参加者の作品(午後の部)
  • 冬の森リース見本・・・大切に人を迎える「もてなしの花」、想いを表現する「創造の花」、心を見つめる「静寂の花」、人を繋ぐ「絆の花」、大自然や生命を尊ぶ「祈りの花」・・・それら全てが「いけばな」(「京のいけばな展2011」のパンフレットより)。
午前の部 リース教室
午前の部参加者の作品
午後の部 リース教室
午後の部参加者の作品
  • クリスマスリースは、いつから飾るの?・・・約1ヶ月前に飾り付けをし、来る日まで心弾ませ、盛り上げるという意味で、11月最後の日曜日に飾るのが一般的である。今年は、11月24日(土)まで作って、11月25日(日)から飾るのがベストである。自分で創ったオリジナルリースを玄関に飾り、「悪魔」を撃退して「幸せ」を呼び込みましょう。